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■■大阪を歩こう!■■No.11 天王寺駅からの帰り道

この季節は、一年の中で最も明るい時間が長い季節。夕方の帰り道に駅に着いて、そこから少しばかり歩いてみる、というのも、楽しいひとときかもしれません。今回は、天王寺駅から帰り道の道草に出かけてみたので、そのことを書いてみたいと思います。

■1 天王寺駅にある、「南海そば」の秘密

さて、天王寺駅の改札の外側に、こんなお店があります。

天王寺駅にある、「南海そば」。

南海そばは、言わずと知れた南海電鉄の駅構内などに出店している蕎麦屋さんですが・・、天王寺駅に南海線って、走っていないですよね?と思ったら・・、実は、これはかつて走っていた南海天王寺支線の天王寺駅の名残なのです。昭和20年代の地図を「今昔マップ」で見てみると、南海本線の天下茶屋駅から分岐して、天王寺駅に至る、南海天王寺支線が描かれています。なお、当時は今の乗換駅である、新今宮駅が未開業で、南海線からJR線に乗り換える場合は、天下茶屋から天王寺支線に乗る必要があったのです。

昭和20年代の地図を「今昔マップ」で見ると、天王寺支線があります。
天王寺駅のJR線の南側の、このアスファルトで覆われたスペースが、
南海天王寺支線の廃線跡です。
この駐車場も、ekimo南海の駐車場だそうです。
まさしく、南海線の廃線跡の直上、という場所にあります。
天王寺駅の駅ビル、天王寺MIO。

天王寺駅の駅ビルである、天王寺MIOは、実はJRと南海の共同出資ビルで、当初は南海電鉄主導で、「天王寺CITY」を名乗る予定だったそうですが、バブル崩壊の影響で南海電鉄が撤退し、JR西日本主体の「天王寺ミオ」となったのだそうです。一時期は南海電鉄もこのビルに出資していたのですが、今ではJR西日本の完全子会社になっています。その中のテナントとして、今でも「南海そば」が残っているのです。

というわけで、この一角が、旧南海電鉄の駅があったエリア。

南海天王寺支線の廃線跡めぐりは、少し前に歩いたことがあります。なかなかディープな街歩きができる場所でした。

■2 熊野街道を歩く

さて、天王寺駅から北に向けて歩いていきたいと思います。天王寺駅は、上町台地の真ん中にあり、台地上を走る古い街道として、「熊野街道」があることは、こちらの探索の中で知っていたので、その南側の続きが、天王寺駅を通過するイメージなのです。

ということで、天王寺駅から谷町筋を北側に向けて歩いていると・・、

見覚えのある、「熊野街道」の道標が。
大通りから、いかにも旧街道、という良さげな道に入っていきます。

こんな感じで続く旧街道が、上町台地の上に繋がっているのです。

そして、こんな感じの旧街道を楽しくめぐっているとたどり着くのが・・、

■3 聖徳太子が建立した、四天王寺

四天王寺です。まず参道を見て驚くのが、お寺なのに、鳥居がある!ということです。これは、かつての神仏習合の名残です。明治時代に入り、廃仏毀釈が行われ、四天王寺からも神社としての機能が抜き取られた形になっているとか。

四天王寺の参道にある鳥居。

実は訪れた時間帯が、既に拝観を終了した夕方のひとときだったので、今回は入口を眺めたのみでした。また改めてゆっくり境内を散策したいと思います。

重要文化財である、石の鳥居。
境内には、進学校としても知られる女子校、四天王寺中学・高等学校があります。

静かな夕方のひとときのお寺の境内・・と思いきや、部活動をする女子生徒の皆さんの掛け声などが聞こえる、ちょっと不思議な境内なのでした。

■4 上本町を目指して

四天王寺を過ぎて、少し旧街道をさらに進むと、一旦旧街道は谷町筋に吸収されます。

旧街道と谷町筋の分かれ目部分に、大阪メトロ谷町線の四天王寺前・夕陽丘駅があるのです。
そして、再び谷町筋より東側の細い道が、熊野街道。
こんな感じで、街中に旧街道が溶け込んでいます。
こちら、生玉表門商店街。

独特のネーミングの正体は、近くにある生國魂神社の参道にあるから、ということのようです。

■終わりに

そんな感じで、夕方の帰宅時間のひととき、天王寺駅から上本町駅まで歩きました。ぶらり散歩するにはなかなか面白いスポットが多いと思いました。

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