〈さくらの夢醒め〉#風まかせ文芸部
お花見、私のコップに花びらがちらり
舞い落ちてきた
昨日の夢もまるで、
夢だったかのように。
この花びらの薄さに
我を重ねては
虚しくなり
私は昨夜の夢道を現実に
していたかったのだと
花びらをみて想う
コップの中の緑の茶に潜む
苦味がまだ口に残っては
ちらり
ちらり
皆の肩に乗る花びらの数を数えて.
私はひとり
夢みがちな私を呪い
乾杯の音頭だけが、やけに耳の奥に響く
おめでとう
ありがとう
その繰り返しが、こだましては
その言葉の隙間で迷い
ちらり
ちらり
私の過去が薄ら色のように遠く
盛り合わせの花見弁当を口に含み
コップのお茶の中の
花びらを一枚
手の指先に乗せて
ガラスみたいな季節の中で
まだ少しだけ 君を想うまま
ありがとう
夢醒める瞬間を知った.
おわり.
舞い落ちる花びらと醒めない夢。喧騒の中で独り君を想う、切なくも美しい春らしさを綴りました。#note
♩.•¨•.¸¸♩.•*¨*•.¸♬♩.•¨•.¸¸♩.•*¨*•.¸
お読みいただいて、ありがとうございました。
こちらの記事は#風まかせ文芸部 さんの企画に
投稿させていただきます。¸♩.•*¨*•.¸
宜しくお願いいたします。
♩.•¨•.¸¸♩.•*¨*•.¸♬♩.•¨•.¸¸♩.•*¨*•.¸
