第2章 ⑰ 私は主人の「大丈夫」を信じた。信じるしかなかった。
「お願いだから病院に行って!!」
数ヶ月経ったある日
主人は病院の検査を勝手にキャンセルした。
理由は聞かなくても分かる。
仕事が楽しくて毎日キラキラしていた。
確かに、毎日楽しそうに仕事に向かう主人を見て嬉しくもあった。
でも、それは健康上問題がない事が前提の話。
「先生も順調って言ってたから、1回や2回検査をしなくても大丈夫だよ。」
「何ともないよ。全くね。」
と言って、駅へ向かう主人の後ろ姿を見えなくなるまで見送った。
仕事人間の主人にとって
数ヶ月の入院生活で失った信頼を取り戻したかったんだと分かる。
だから、私もあまり口煩く言わないでおこうと思う所もあった。
でも、そんな優しさはいらなかった。
もっと、口煩く言っていたら、、、何かが変わっていたかもしれない。
私は妻失格。
そう思いながら
毎日自分自身を恨む日が続いた。
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