オールウェイズライクディス 2 ボール
夕方5時
メインストリートに刻を知らせる鐘が鳴る。
今、僕はChibasilz(チバシルズ)のギターヴォーカル・ボールと待ち合わせの約束をした図書館前にいる。
(数分後)
ボールが図書館から出てきた!
声をかけるよ
アントン(以下 ア)
ボール!アントンだ。今日はよろしく。
これからインタビューと動画の撮影してもいいかい?
ボール(以下 ボ)
歩きながらならいいよ。
ア
ボールは図書館でどんな本を読んでるの?
ボ
いろいろ。
今日は雑誌と小説を借りてきた。
ア
毎日図書館に来るの?
ボ
そうだよ、だいたい毎日。
ア
バンドのメンバーとはどこで知り合ったの?
ボ
町で見かけて知っていたのと、オレのこと知ってて声掛けられたのと。
ちょっと前にあった傷害事件覚えてる?
アレがキッカケになったかんじ。
ア
ギャンが刺された事件だよね。
ボールも現場にいた?
ボ
最初から見てた。
ギャンがヘンなのにからまれてて…刺されて…
あの時ギャンの止血をしてたのがジムだってあとから聞いた。
ア
ジムはギャンの命の恩人なんだね。
ボ
そうだよ。
ア
3人でバンド始めたキッカケって何?
ボ
ギャンとジムが公園で話してるところにオレがいてなんとなく。
そこでバンドをやる話になって。
オレ、2人とバンドやってみたいと思ったからOKしたんだ。
ア
それがChibasilzってことだね。
ボ
そうだよ。
ア
ボールはギターとヴォーカルだけど、その時点でバンドの経験あったの?
ボ
ない。
ギターも触ったことないし人前で歌ったこともなかった。
ア
それでもギターや歌をやろうと思ったのはなぜ?
ボ
興味あることはなんでもやってみたいんだ。
だからやろうと思った。
それだけ。
ア
ギャンのことは以前から知っていた?
ボ
図書館の帰りによくすれ違ってたんだ。
この町でパンクの格好してるのはギャンだけだからすごく目立ってたし。
かっこいいから知らない人はいないよ。
ア
ジムとは初対面だった?
ボ
オレは公園で声をかけられた時ジムのことを知らなかった。
バンド結成をまとめたのはジムだ。
ア
最近のChibasilzの曲はボールが作ってるって聞いたけど初めから君が作曲したの?
ボ
始めの3曲はジムが作曲してくれたんだ。
次からはオレが作ってる。
ア
ライブハウスの出禁のこと聞いてもいいかい?
ボ
いいよ。
ア
あの時何が起こったんだい?
ボ
オレはよくわからないんだ。
ジムがアンプのボリューム全部上げて…
そのあとすぐ3人で帰っちゃったから。
騒ぎになってたのは知ってる。
あの時はオレもおもしろかったな。
ア
初ライブだったんだろ?
ボ
何でもいいんだ、3人でバンドができれば。
今はスタジオも使えるようになってるけどじいちゃんの納屋でもバンド練習できるし。
(ここで石畳が終わる橋の前まで来た)
ア
ボール、話を聞かせてくれてありがとう。
また今度インタビューしてもいいかい?
ボ
いいよ。
アントン!そうだ!
ア
何?どうしたの?
ボ
これあげる。
ア
?
ボ
さっきドーナツ買ったんだ、あげるよ。
ア
ありがとうボール
ボ
じゃね。
ベイクドチョコとストロベリークリームのドーナツだ。
彼は甘いものが好きなのかな。
ボールは走って家に向かった。
古い納屋に灯りがついている。
僕も家に帰ろう。
今度はギャンの話を聞きに行く予定だ。
僕はもらったドーナツをかじった。
おいしい…!
(ここでカメラを止める)
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