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居場所について

4月26日日曜日。
二日酔いはなく、午前中は夫と手分けして週末の家事をして、昼ごはんは近所の中華屋。昼過ぎにドキュメンタリー映画「ぼくの名前はラワン」を鑑賞する。難民として、イラクからイギリスに渡ったろうのクルド少年を映した作品。イラクではろう者など障害者は家の中に閉じ込められてしまっていることが多く、ラワンは自分以外のろう者に会ったことはなく自分のことをずっとポンコツだと思っていた。彼の先行きを案じた両親はイギリスへ渡ることを決意。イギリスのろう学校に入ったラワンはそこに自分の居場所を見つけ、自分自身を取り戻していく。すごく良い映画だった。問題が沢山映し出されている。居場所のこと、障害者差別のこと、難民問題、ヤングケアラーの問題。ラワンのお兄さんは、ラワンとそんなに歳が変わらないはずなのに、とても大人びていた。目の奥に、そこはかとなく悲しみを湛えていた。息子のためを思い、故郷を離れる決断をした両親ですら、なかなか手話を覚えようとしなかったことも考えさせられるし、イギリスの入管のクソさよ……と思うけど、それでも日本よりは遥かに良いんだもんなあ…と少し落ち込む。
泣き腫らした目で山谷の玉姫公園までバスで向かう。もう10年以上も開催されているらしい、りんりんふぇす。今年初めて知って、寺尾紗穂や滞空時間の川村さんが出るということで行ってみた。残念ながら寺尾さんの演奏には間に合わず、川村さんのパフォーマンスは夜なので観られなかった。けれど、フェスの雰囲気を感じられたのはとても良かった。この付近を拠点としているのであろう労働者のおっちゃんたちが公園の前の路上で各々タバコを吸っていたり、障害者施設のメンバーが声を張り上げてフランクフルトを売っていたり。ベトナムコーヒーやスリランカのお茶もあった。ビッグイシューも。山谷の歴史を紹介する展示も興味深かった。色んな人がここで生きてきたんだな。
更に移動する。いつもの本屋が、今の場所での営業を終える。理由は建物の取り壊し。今日が最終日。展示を観て、単純なメッセージを付箋に書いて貼り付けて、知り合いの常連さんとバッタリ会っておしゃべりして、お気に入りのパンケーキミックスと常連さんにオススメされたおさつチップスをレジに持って行って店主と挨拶。美しい光が入るお店だった。場所が変わっても、彼女が本屋を続けてくれるから良いじゃないか、と思っていたけど、やっぱりここは大切な場所だった。窓辺から綺麗な山茶花が見えたお店。沢山の人の居場所だった。

日曜日はそんな感じです。

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