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心配事の9割は起こらないなんて嘘だと思ってたHSP気質繊細さんの僕が、不安だらけの転職活動をして気づけたこと

こんにちは。
僕は、会社に消耗した経験から、HSP気質の人の働き方や仕事選びについて考えるようになりました。

転職したい。
でも、動いた先にあるのは希望より不安ばかり。
落ち続けたらどうしよう。
自分にはもう価値がないのでは。
そうやって、始める前から頭の中だけが先に消耗していくことがありますよね。

まるで、本番の舞台に上がる前に、失敗シーンの台本だけを何度も頭の中で読み上げているような時間でした。
まだ幕は開いていないのに、心だけがずっと動いている感じです。

今回書きたいのは、そんな不安の話です。

参考にしたのは、枡野俊明さんの本『心配事の9割は起こらない――減らす、手放す、忘れる「禅の教え」』の要約動画です。
関連要約でも「妄想しない」「今に集中する」「余計な不安や情報を減らす」といった視点が軸として紹介されていました。

ただ、正直に言うと、当時の僕はそんな言葉をほとんど信じていませんでした。
弱視の障害がある。
就職活動では50社以上落ちた。
社内ニート歴も長い。
スキルも経験もない。
そんな自分が転職できるわけがないと、本気で思っていたからです。

それでも実際に転職するという恐怖が少しありながらも、
動いてみたらどうだったのか。
今日はその話を書きます。
読み終わったあとには、不安と現実の距離を、少しだけ言葉にしやすくなればいいなと思っています。

一緒に悩みを整理していきましょう。
ぜひ以下の記事も読んでみてください。


 転職なんてできるわけがないと、ずっと思っていた

僕は長いあいだ、転職なんて自分には無理だと思っていました。

その理由ははっきりしています。
弱視の障害があること。
就職活動で50社以上落ちた記憶が、ずっと心に残っていたこと。
そして、社内ニート歴が長く、「自分には語れる経験がない」と思い込んでいたことです。

転職できないかもしれない、ではありませんでした。
転職できず、このまま人生が詰む。
そこまで頭の中で話が進んでいました。
胸のあたりがざわつくのに、まだ履歴書も出していない。
そんな日が続いていました。

今思うとかなり飛躍しています。
でも当時は、それが現実にいちばん近い未来に見えていたんですよね。

台風で大催事になっている映像が勝手に脳内に流れちゃってる感覚に近かったと思います。
まだ風は吹いていないのに、頭の中だけが嵐のあとみたいに荒れている。

心配事の9割は起こらない、なんて言葉は、外側から見たきれいごとにしか聞こえませんでした。


僕を苦しめていたのは、転職活動そのものより“転職できない未来の想像”だった

実際のところ、転職活動を始める前の僕は、まだ何も起きていませんでした。
履歴書も出していない。
面接も受けていない。
なのに、頭の中では何度も最悪の未来だけが再生されていました。

書類で落ち続ける。
面接で見透かされる。
「あなたにできることはありません」と言われる。
どこにも行けず、自分には価値がないと確定する。

そんな映像を、まだ起きてもいないのに何度も先回りして見ていたんです。

映画館に入ったのに、本編ではなく、自分が一番怖い予告編だけをループで見続けているような状態でした。
スクリーンの向こうはまだ暗いのに、脳内だけがずっと忙しい。

本や要約で繰り返し語られているのは、悩みの多くは妄想や思い込み、取り越し苦労に近いということと、「今できること」に意識を戻すことの大切さです。
当時の僕に足りなかったのは、まさにそこでした。
現実を見ていたようで、実は現実より想像に飲まれていたんです。


HSP気質の人は、行動する前から“最悪の未来”で疲れてしまうことがある

これは僕だけではないと思っています。
HSP気質の人は、刺激だけでなく不安も拾いやすい。
失敗の予感、相手の反応、将来の崩れ方まで、細かく先回りしてしまうことがあります。

だから転職活動でしんどいのは、能力不足だけではないんですよね。
不安を処理するだけで、かなりのエネルギーを使ってしまう。
まだ一歩も踏み出していないのに、もう何回も負けたような気持ちになることすらあります。

静かな部屋でじっくり考えているはずなのに、工事現場の真ん中に立たせているような疲れ方に近いことがある、とも言えそうです。
周りは騒がしくなくても、頭の中だけがずっと騒音みたいになる。

禅の教えの要約では、「どうにもならないことに心を注がない」「今できることだけに集中する」といった考え方が繰り返し出てきます。
僕はこの考え方を、あとからかなり実感しました。

不安があること自体が悪いわけではありません。
ただ、不安の処理に心を使いすぎると、現実を見る前に自分を消耗させてしまう。
HSP気質の人には、その苦しさが確かにあると思います。


自己分析ツールで振り返ると見えたのは、僕が「まだ起きていない危機」を先回りして防衛しやすかったこと

これまで僕は、ACT診断だけでなく、個性學や自己理解系のプログラムなど、いろいろな自己分析ツールに触れてきました。

その中で共通して見えてきたのは、僕にはもともと深く考える力や、違和感を言葉にして整理する力がある一方で、不安が強いとその力が前進より防衛に回りやすい、という傾向でした。

コーチングのログを読み返すと、僕のタイプの整理ではこんな言い方が何度も出てきます。

「学び」や「内省」が、前進のはずなのに防衛の材料になる。
「準備」が、整えるはずなのに、動かないための正当化になる。

さらにACTの文脈では、行動しているように見えて、実は防衛行動が増えている状態も整理されやすい、とも書かれていました。

僕は当時、まさにそこにハマっていたと思います。
自己分析を「次の一手を打つため」に使うのではなく、不安の材料集めに使っていた。
だから頭は忙しいのに、現実の盤面は動いていなかったんですよね。

頑張りたいのに進めないときって、ブレーキを踏みながらアクセルを踏んでいるような状態に近いことがあります。
エンジン音はしているのに、車体はほとんど前に出ていない。

本来なら、先を読む力や慎重さは、状況を整えたり、よりよい選択をするために使えるものだと思います。

でも当時の僕は、その力を「どう動けばいいか」ではなく、「動いたらどれだけ危しいか」を補強する方向に使っていました。

転職できないかもしれない、ではなく、転職できず人生が終わるかもしれない。
落ちるかもしれない、ではなく、もう自分には価値がないと証明されるかもしれない。
そんなふうに、まだ起きていない危機を何度も頭の中で再生して、現実より先に心だけを消耗させていたんです。

コーチングの中でも、似た状況は「事実というより、疲労と防衛が混ざった判定」として整理されることがありました。

僕の場合は、それが転職の不安とくっついて、
とくに強く出ていたのだと思います。

今振り返ると、あれは慎重さというより、傷つかないために頭の中だけで危機管理を続けていた状態だったと思います。

考えている間は前に進んでいる気がする。
でも実際には、まだ何も始まっていない。
僕はその場で長く立ち止まっていました。

将棋でいうなら、負け筋を想像し続けるだけでは盤面は変わりません。
一手でも指して、初めて局面が動く。

でも当時の僕は、その一手を指す前に、
負ける未来を何十通りも並べて止まっていたんですよね。

勝ちを狙う前に、まず「負け筋を減らす」局面もある、という言い方もできます。
ただ、僕はそのとき、負け筋のリストアップ自体が目的化していました。

必要だったのは、不安を強めることではなく、現実の一手を指すことでした。

自己分析ツールをいくつか通して振り返ると、僕は「考えること」で自分を守ろうとして、「動くこと」を後回しにしやすかったのだと思います。

反省より整理が必要な場面で、僕は整理のふりをした先回りの不安に、心を使いすぎていました。


実際に転職活動をしてみたら、頭の中の最悪より現実のほうが静かだった

ここがいちばん大きな気づきでした。

実際に転職活動を始めてみたら、思っていたより苦労しなかったんです。
もちろん、不安が消えたわけではありません。
面接の前は緊張したし、落ちるかもしれないと思う日はありました。

でも、想像していた“人生終了レベルの絶望”は起こりませんでした。
50社以上落ちた過去があっても、過去と今は同じではなかった。
社内ニート歴が長くても、それだけで全否定されるわけではなかった。

天気予報で「大雪注意」まで出ていたのに、窓を開けたら小雨だった、みたいなギャップに近かったです。
注意は必要だけど、想像の災害級ではなかった。

このとき、ようやく少し腑に落ちました。
心配事の9割は起こらないなんて嘘だと思っていたけれど、少なくとも頭の中の最悪の全部が現実になるわけではなかった。

要約でも、本書の核は「今」に集中すること、余計な不安や情報を減らすこと、そして先取りの心配を抱え込みすぎないことだと整理されています。
僕に起きたことも、かなり近いものでした。

不安の中で止まり続けるより、小さく動いたほうが現実は見えやすい。
これが、転職活動をしてわかったことでした。


まとめ:転職の不安で人生が詰むのではなく、動く前の想像で自分を追い詰めていただけかもしれない

まとめに入る前の僕の状態は、懐中電灯を持たずに迷路の地図だけを暗記しようとしているようなものでした。
出口のパターンを増やすほど、足はすくんでいた、という自覚です。

転職活動がラクだった、と言いたいわけではありません。
不安はありました。
緊張もありました。
ただ、動く前の想像が、現実以上に自分を苦しめることは確かにあると思います。

HSP気質の人は特に、事実と想像を分けたほうがいかもしれません。
「まだ起きていないこと」で頭の中をいっぱいにする前に、まず一歩だけ現実に触れてみる。
それだけでも、見えてくるものは変わります。

自己分析は大事です。
でも、転職の不安が強いときは、分析が「次の一手」ではなく「不安の補強」に回りやすい。
だから僕は今、分析と行動をセットで小さく切ることを意識しています。

日陰で育つ植物を、直射日光の下に置き続けていると元気をなくすように、人にも合わない前提で無理を重ねると力は抜けていきます。
逆に言えば、場所を少し動かすだけで、同じ自分でも呼吸が違って見えることもある、というイメージです。

会社に消耗した経験は、働き方を見直す入口になる。
この経験は、痛みで終わらせなくていい。
僕は今、そう思っています。

心配事の9割は起こらない。
その言葉を、今でも完全にきれいな言葉だとは思っていません。
でも少なくとも、頭の中で膨らませた最悪の全部が現実になるわけではないとは言えます。

選択肢は、頭の中より現実のほうにあることがある。
不安があるままでも、一手を指せば盤面は変わる。
今の僕は、そのことを前より少し信じています。
最後まで読んでくれてありがとうございます。

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