紙書籍のペーパーバックへシフト
▼西田親生の紙書籍の書棚へ
これまで筆者は、noteを母艦とし、1日数本(多い日は十数本)のエッセイやコラムを投稿してきた。自社ポータルサイトと連携させ、SNSと有機的に結びつける。それが日々のルーチンであった。
昨年8月20日を起点に、その総決算としてKindle電子書籍の出版へと舵を切った。8月22日のインターネット事業30周年、10月1日の創立35周年という節目を意識した集中絨毯爆撃である。
その結果、約半年で38巻を刊行。さらにここ数日で、Amazonのプリントオンデマンドを利用したペーパーバック2巻の出版準備が整った。
電子書籍は、理論上いくらでも出版できる。だが、だからこそ逆説的に、紙として残す価値を強く意識するようになった。名ばかりのSDGsが横行する時代ではあるが、形として手元に残る一冊の重みは、やはり別格である。
noteで4年間に投稿した記事は5,832本。数字だけ見れば気が遠くなるが、その蓄積が38巻へと結実した。しかし、画面上では得られない「紙の質感」と「読書体験」を求め、今後は手頃なA5判ペーパーバックを軸に展開していく方針とした。
また、取材活動で撮影した写真は十数万枚に及ぶ。その中には、どうしても形に残したいものが数多くある。問題は印刷コストである。高品質カラー印刷となれば費用は嵩むだろう。それでも、写真集という選択肢は視野に入れている。Apple系のフォトブック印刷も体験済みであり、今後の展開を慎重に検討していきたい。
第2弾となる『人間学厳選録|人の道』は、紆余曲折と波乱万丈の半生を土壌にしたノンフィクションである。A5判で285頁、総文字数は12万字超。読む側にとっては決して軽くはない分量だ。近頃は眼精疲労で読書がつらいこともあるが、不思議なことに、書くことに苦はない。皮肉な現象である。
もともと読書派ではなかった。野外を駆け回ることの方が性に合っていた人間だ。小学校一年の夏休み、最終日の8月31日に40日分の天候をまとめて調べ、絵日記を一気に書き上げた記憶がある。そんな「日記嫌い」「読書嫌い」が、いつの間にか文字の虜になっている。人生とは、実に分からぬものである。
デジタルを生業としてきた筆者にとって、Kindleというプラットフォームは単なる流通手段ではない。自己の軌跡を刻み、思索を結晶化させる場であり、生き甲斐の一部となっている。
電子から紙へ。そして、量から質へ。
それは回帰ではない。次の進化である。
<西田親生の書籍集ポスター>

<ペーパーバック/紙書籍>
2026.5.26現在
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