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激情を含んだ、常識外れの外交文書

 大文字を随所に用いた首脳間の外交文書を見て、ふと、数年前にある企業の代表取締役が送信し続けた悪質なるグループメールを思い出した。

 昨日の記事でも述べたように、首脳間の外交文書(書簡)をSNS上で公開する行為そのものが、極めて非礼であり、常識を逸脱したものである。

 更に、通常の文章において、固有名詞などに大文字を用いるのは一般的であるが、自らが強調したい言葉に過剰に大文字を使う手法は、感情の爆発を文字化したような過激な表現であり、一国の元首が採るべき態度ではない。

 冒頭で述べた某企業の代表者によるグループメールは、特定の中間管理職や担当者を名指しし、文字サイズを拡大したり、ボールドや赤字で表記するなど、感情的で威圧的な表現に満ちていた。

恫喝メールを送り続ける某企業のパワハラ経営者

 これは明らかにパワハラ行為であり、現在も、その人物が筆者(社外の人間)に対して一方的に送りつけてきた電子メール166通を保管している。

 端的に言えば、その経営者は、弱者を攻撃することで自己の支配欲を満たす、典型的な『TACO』(Trump Always Chickens Out)型の人物であり、厳しい追及に直面すると即座に逃げ出し、雲隠れするような人物であった。

 この点は、今回トランプがSNS上で公開した首脳間の書簡と同様であり、感情をそのまま文章化したような未熟で幼稚な愚行に過ぎない。これが、いかに大人気なく、稚拙な所業であるかは明白である。

 某企業の雇われ経営者も、代表取締役という肩書を絶対的権力と勘違いし、公私混同の極みに陥っていた。感情に任せた発言や行動を繰り返し、弱者を攻撃することで、自らの精神的不安定さを抑え込んでいたに違いない。

 一方的に自らを全能の存在と錯覚し、発言、行動ともに歯止めが効かなくなったという点では、一国の元首であろうと、ローカル企業の雇われ社長であろうと、本質的に大差はない。いずれも感情に支配され、遣りたい放題の姿は、ただ失笑を誘うばかりである。

TACO STYLE

 SNSや電子メールといったメディアを通じて、本来は国家機密に相当する文書を公開したり、グループメールで攻撃対象の氏名を列記するなど、いずれも人格的成熟に欠けた者の振る舞いである。

 国際儀礼(プロトコール)を無視する国家元首の愚行は、たとえ地球がひっくり返ろうとも容認されるものではなく、常識や倫理の境界線を大きく踏み越えた蛮行であると言わざるを得ない。

 畢竟、そのパワハラ社長は最終的に実質的な追放処分を受け、現在は職を失ったと聞き及んでいる。モラルの欠如、ルールを守れない人物が周囲から支持されることはなく、勘違いや履き違えに基づく権限の誇張も、永続することはない。

 このような人物には、遅かれ早かれ、ブーメラン効果として過去の悪行三昧の報いが一気に押し寄せ、最終的には身動きの取れぬ状態に陥るのが世の常である。自己を過大評価し、絶対権力者と誤信した者の末路は、自業自得の人生に他ならぬのではなかろうか。

完全孤立の状態へ

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