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③ 29歳、2児のワーママ。誰にも相手にされなかった商品開発。


続編

″私が手伝ってもこちらに旨味がないんでねー。″
″前例がないので″
″子供がかわいそう″

開発や経営の経験がなかったので、何をやるにも信頼はなく、数々の否定の声をかけられてきました。
″バカ″でよかったと心から思う。世の中にない商材を作ることが、こんな大変な事と知ってたとしたら、挑戦しなかったのかもしれません。


ーーーーー商品開発ーーーーー
当時は販売する事など具体的に考えておらず、自分の為に研究をはじめた。

オフの工程は、削るのがスタンダードだが時間がかかるしプラスチックの粉が舞い上がって掃除が大変なのと、なんか体に悪そう。

調べてみると、どうやら長時間作業や粉塵からくるネイリストの健康リスク、爪へのダメージ、回転率の固定など、それらはネイル業界の長年の課題である事がわかってきた。

市販の″削らない″と謳っている物を買い漁ったが、取れて欲しくない時に取れてしまう。


例えば、時短商品の一つに半硬化ネイルシールというものがある。


ネイルシールを爪に貼って、UVで硬化するだけでネイルアートが完成するという、画期的な時短商品の一つ。塗らないし、オフはめくるだけ。

この商品は2週間くらいで、取れて欲しくないタイミングでネイルシールが取れてしまう。
そしてデザインが限られている事も私的には課題でした。

だったらこの取れやすさを逆に活かして、シールタイプにし、アートは人の手を施す前提の商品を作ってみることにしました。

それはそれは試行錯誤し、なんとか手作り感満載の試作品を完成させ、自分の為だけに自作して毎月使っていた。
(情報管理の都合上、あまり詳細に書けなくてごめんなさい。)

″いや、これはやっぱり革命すぎる!!″と震えたったような感覚になった。

オフがしたくてネイリストになった人はいない。

かつての私と同じように夜な夜な自分を保つ為にネイルをしながら、子育てに奮闘しているセルフネイリストも世の中に多いはず。

商品化をするにはどうすればいいか知見が全くない。

webで調べてみると、情報が溢れていて、どれが正しくて正しくないか、どれが自分に合ったやり方なのかそうでないかの判断が付かなかったので、書いてることを全部やってみる事にした。

知財を固め、毎月セミナーに通い、製造してくれる会社を探し回りました。


経営経験も、ネイル業界に携わった事もない当時29歳小娘を相手にしてくれる企業はほとんどおらず、ここではとても書けない事情も知ったし、否定的な言葉ばかりでした。

そして、もう一つ立ちはだかる大きな大きな壁は、周りの理解を得る事でした。

日中は町工場の仕事があるので、事業の打ち合わせ等は夕方に始まり、帰りは21時を過ぎる事なんてザラにありました。


その間娘達は実家で見てもらっていて、父は会社を経営してる身でもあるせいか当時から理解してくれていて、とても快く承諾してくれていましたが、母や兄弟には、状況を説明したって遊びの延長だと思われていて、″子供より優先する事って何があんの?″と、あまり快く引き受けてくれていませんでした。


家族は私が心配だからゆえに、リスクを背負って欲しくなかったんだと思います。そう思いたい。

当時は、今のように、自分が納得できる時間の使い方を出来ていたわけではなく、後ろめたい気持ちがないわけではなかったので、試行錯誤し、年単位でかなり長期間もがいていました。今振り返ってみると、ここが1番辛かったかなと感じています。


けれど、家族も巻き込めない人間が、他人様を巻き込んで事業なんてしていけるはずがないと思った。

かなり傾向と対策を練りを、戦略的に行動し、時には強行突破。今ではみんな本当に良き理解者で感謝しています。

今思うのは、この道を選んだ事は、1人の人間としての選択は間違えてなかったと言い切れる。けれど、母親としての選択は間違っていたのかもしれない。でもそれを正解に変えるまでやり抜く事が、成長させてもらえた良い機会だったと心から感じています。


ーーーーー出会いーーーーー
″できない″と言われれば言われるほど、この熱は熱くなるばかりです。


多くの人が、私の心の炎にガソリンを撒いてくれました。


続く

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