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【違和感の言語化】「なんとなく嫌な予感がする」直感を論理に昇華せよ。脳の無意識領域が発するアラートを解読し、プロジェクト炎上を未然に防ぐリスクマネジメント術

高城 健です。

外資系戦略コンサルティングファームで、クライアントの経営課題解決に従事しています。


今回は、長年のビジネス経験を持つミドルマネージャーだけが持つ究極のセンサー「違和感(直感)」の取り扱い方と、それを誰もが納得する「論理(ロジック)」へと昇華させる言語化の技術です。

あなたは、新しいプロジェクトのキックオフや、重要な契約の締結直前に、こんな感覚に襲われたことはありませんか。

「契約書に不備はない。予算も確保できている。相手の担当者も友好的だ。でも……なんとなく嫌な予感がする」

「この企画は数字上は完璧だ。しかし、なぜか胸の奥がザワザワして、GOサインを出す手が止まる」

そして、多くの真面目な管理職は、その自分の直感を「気のせいだ」「論理的な根拠がないから、上司に説明できない」と心の奥底に押し込み、計画通りにプロジェクトを進行させます。

結果はどうなるか。数ヶ月後、あなたの「嫌な予感」は見事に的中し、プロジェクトは炎上、数千万円の赤字を垂れ流す大事故へと発展するのです。その時、あなたはこう後悔します。

「やっぱり、あの時やめておけばよかった」と。

今回のクライアントは、中堅システムインテグレーター(SIer)でプロジェクトマネージャー(PM)を務めるYさん(42歳)。

彼は、大手小売りチェーンの基幹システム刷新という、社運を賭けた数億円規模の大型DX案件を受注しました。キックオフ会議は和やかに進み、クライアント側のプロジェクトリーダーも「全面的に協力します」と笑顔で握手を交わしました。社内は大型受注に沸き返り、社長もYさんを絶賛していました。

しかし、Yさんの表情は晴れませんでした。

「高城さん、数字も要件も揃っているんです。でも、キックオフの最中から、ずっと胃の辺りが重いんです。このプロジェクト、絶対にどこかで破綻する気がします。でも、それを証明するデータが一つもない。私が神経質になりすぎているだけでしょうか」

私はYさんに言いました。

「Yさん、あなたのその胃の重さは、神経衰弱ではありません。長年PMとして数々の修羅場をくぐり抜けてきたあなたの脳が、過去の失敗データと目の前の微細なノイズを照合し、『このパターンは全滅する』と高速で弾き出した最高純度のアラートです。直感は、スピリチュアルなものではなく、論理の極致です。今日から、その『なんとなく』というモヤモヤを解剖し、社長やクライアントに突きつけられる鋭利な『言語(ファクト)』へと変換する作業を始めましょう」

この記事は、言語化できない直感を抱えて孤立していたYさんが、その違和感の正体を突き止め、プロジェクトが地獄に落ちる一歩手前で強引にブレーキを踏み、結果的に自社とクライアントの双方を破滅から救った全記録です。

直感を無視する者は、過去の学習を捨てる愚か者です。

しかし、直感をそのまま口にする者は、組織を混乱させる狂人です。

直感を論理に翻訳する「言語化のOS」を、ここに公開します。

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