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シューベルト 歌曲集「美しき水車屋の娘」: 月9ドラマに匹敵する、ジェットコースター•ラブストーリー

シューベルトの3大歌曲集の中の一作目、「美しき水車屋の娘」って、「冬の旅」や「白鳥の歌」より軽く見られてない?って言う思いが以前からあるんです。

私は3つの歌曲集、それぞれのみんな好きで、腐るほど聴いてきたのですが、「水車屋」の一般評価がやや低い気がするのが不憫ではならない。

だから、若い人向けに、若い人にウケそうなコピーで、この曲のストーリーを解説したくなったんよ。


【番組予告】:
ひとりの若者が、少女と出会う。
それは水車小屋に勤める美しい娘。
その恋の顛末を、
めくるめく展開で贈る、
ジェットコースター・ラブストーリー!!
(全20回)


僕は今日も旅する男!!
いざ進め!!
川べりを!
あ、水車屋か!
今日も止まらないで回っている。
僕も歩みを止めることができない若者さ!
ひらすら前を向いて、進むんだ!

おおおおおっ!
この水車屋はなんかええなあ。
思わず立ち止まって見惚れてしまうではないか!


ちょっとこのへんで一休みしようか。
あれ?・・・かっわいいいい(。・ω・。)ノ♡

やっベえー
やっべえー
やっベ―え子やんけ。
・・・困った。
どうしよっかなあ?
・・・すんません、マスター、求人ある?
ここで短期バイトできませんか?
・・・無事採用。

彼女にいいトコ見せるために、
僕は必死に働くのさ。
実は競争相手の同僚がすでに何人も雇われているのだが。
まー、僕もそつなく連中と関わるけどな。
彼女の本命になるのは僕だかんな。

僕は彼女にまっすぐ気持ちを伝えるべきか?
小川よ、どう思う?

彼女は僕のもの
彼女は僕のもの
彼女をものにするのは僕

おっはー、っす。
あれー?
つれないなあ。
返事くらい、してくれよお!
視線すらあわせてくれへんの?
え?窓、閉めちゃう?
塩対応すんなよなあ。
脈なし?
それならこのバイトやめて、次のバイト先探す方が、いい出会いあるのかな?
・・・ねえ、やっぱし、窓くらい開けてくんない?
僕に姿見せることすら、ヤなの?
おーい、
もう朝だよー
外の景色くらい観たら、新鮮な気分になれるっつうに!

水車小屋の脇の花咲く川べりに立つ君の姿見てるだけで、
俺って最高!
え?
こっち見てくれるの?
もう、
最っ高!
最っ高!
最っっ高!!
でも、
「瞳がきれいだね」
なんていうハズいこと、
面と向かって
言えるかよ?
・・・いや、
やっぱし言った方がいいのかいな?
・・・えええええ!
やっぱしこっち見てるじゃん!
本気?
本気?
信じちゃうよ、俺。
泣いちゃうよお!

月夜の中、
君は
僕のとなりに座ってくれた。
「たまには一緒に月を眺めるのも、風流ですね」
とか君は言い出したけど、
実は僕は月のほうなんて見てなくて、
君の瞳の方ばかり、ちらっ、ちらっと、見てた。
君の瞳の中に
小さな月が
映っていた。
・・・やっばーーー!
僕の目に見えていた月が、僕の涙でかすんで来た!
「・・・あ、雨が降って来たわね」
君は
僕の涙を
雨のしずくということに
してくれた。
ごまかすように、
「もう、小屋の中に戻りませんか?」
と言い出す君。
僕の返事を待つこともなく。
君は
さっと部屋に入ってしまう。
・・・どういう意味?
あのー
誘ってんの?
君の部屋に?

僕のもの
僕のもの
僕のものになってくれたんだ
君は
誰がなんと言おうと
これからは
君は
僕のもの
世界中は
この事実を認識すべきだね!

やったあ!
やたやたやったあ!
これで従業員みんなとの飲み会で、
いちいちギター弾き語りして、
ひとり目立とうなんていう
不毛にも思えていた涙ぐましい努力とも
おさらばしてだいじょうぶだよね。
壁の服かけるフックに
緑のリボンで封印して
掛けっぱなしでも
だいじょぶに
なったよね?

・・・え?
「あたし、緑色好きだしぃ。
 緑のリボンが、
 ギターぶら下げられて、
 傷んでいくの
 見てらんないんだケド」
・・・あのーーー
じゃあ、
どうしたらいいって言うんねん!
わかったよ
わかったよ
君が緑色大好きなのわかった。
これからは二人のイメージカラーにすると
約束するよ。
さっきのリボン、
君の髪に巻いてくれていいから。
そうすれば、
君が遠くにいても、すぐに気づけるから。

怪しい。
なんじゃい、あの狩人は?
あたりをうろつきやがって。
もしかして、
彼女を狙ってるわけ?
平和な日々は
短くも去って行ってしまうのか?
ひとり寝では眠れない。
この不安をどうしたらいいんだ?僕は。

ええくそ、
あいつの方がマッチョやんかよ?
彼女、夕べ、門の前に立っていた。
彼の誘いに
もうこたえちゃったわけ?
ひょっとして
もう行くとこまで行った・・・とか?
・・・あり得ん!
そこまではあり得ん!
いや、
きっと
あり得ないと思うよお。
あり得ないことであってくれよお。
俺って、
こんな情けない男だったっけ?
・・・戦え、俺!
戦うんだ!
あんな男に
俺、
負けるわけ、ないもんね!
・・・えーーーーーっ!!
二人で連れだってハイキング?
もう、「いたしちゃった」わけかよ、そこで。
そんなの信じたくねえ、
信じたくねえよ、俺。
俺、これから、
またギターで、新曲、書くっす。
聴いてくれよな!
聴いてくれよな!
そして僕んとこ、
戻ってきてくれ!

ああ、
緑という色が
大好きな色から
大っ嫌いな色に
見え始めてしまったではないか!
緑の十字架に覆われて
森の中で
死んじまえ!
死んじまえ!
死んじまえ!
お前は、死刑!

ええくそ、
もう、
緑って色なんて
でえっっきれエだあああああ!
世界から消えてなくなれ、
緑色なんて。
今度の大雪の日の夜に
僕は彼女の家の玄関の前で凍死してやる!
凍り付いた僕の姿を
彼女はどういう目で見るかな?
「さようなら」。
もう、あの狩人と、好きにしたら?
僕はふとりの逢瀬を、ストーカーしてやる。
ただし、
緑のリボンだけは外してから、
行為に及んでくれない?
さようなら
さようなら
ホントは君に、
別れの握手くらいは
して欲しいんだけどね。
・・・ま、無理だよね。
これ以上、君には、
何も期待しない。
このまま
別れのあいさつもせずに
僕は水車屋を離れます。

僕の手に残った、しおれた花。
僕は、お前とだけ
一緒に墓に入る。
君たち二人は、
墓に入ってしまった私を
どういう目で見るかな?
僕の死体の入った棺桶を
包む小さな花々たち。
朝露に濡れているの?
それともそれは僕の涙?
君たちの緑は
僕に新しい春の命を
与えてくれることはないだろう。
僕の命の代わりに
僕を埋葬した墓石の前には
小さな花々が
咲くことだろう。
そこに
彼女が、
丘を越えて
やって来るんだよ。
そして、
彼女は
こころの中で
思うことだろう。
「あなたは、
 こころから
 私のことを
 愛してくれていたのですね」
・・・と。
その声を聴いたら、
花よ 花よ
彼女のまわりで、
さらに一斉に
咲き誇ってみせてくれ。
もう冬は終わった。
季節はもう5月。

僕の恋が終わった時
花壇の花も、皆、朽ち果てる。
満月は
雲の影に
姿を隠し。
満月は
自分の涙を
まわりに観られたくないんだよ。
だから、
雲の影に
隠れたんだ。
天使たちも、目を閉じる。
そして
すすり泣く。
僕の魂の安らぎのために。
小川は、私に言う。
「小さな星、
 新しい星が
 夜空に輝く
 その時、半分赤くて半分白い
 三本の薔薇が
 とげのある枝から現われ、
 もう二度と枯れることはない
 そして
 天使たちは
 羽根を外して
 毎朝
 地上に降りてくる」
ああ、
小川よ 小川よ
お前は 私に何をしてくれたというんだい?
せめて、
お前の川底で
僕に
冷たい安らぎを
与えてはくれまいか?
ああ、
親愛なる小川よ、
僕に歌を歌っておくれ。
僕が最後に
彼女のために作った
あの歌を。

ゆっくり お休みなさい。
安らぎなさい。
目を閉じて。
疲れた旅人よ
ここが、君の故郷だ。
君は永遠に続くかのような旅人だったけど。
でも、
もう終わっていい。
ここを、君の故郷にしていい。
誠実さがここにはある。
旅人よ
これからは私が、いつも君と一緒だよ!
海が 小川を飲み込む時まで
その時まで、一緒にいよう。
宇宙が終わる その日まで。

(ここ以下の歌詞は、歌から読み取ってください)

阿世賀による、現代若者語への「超訳」でした。


ちなみに、主役の旅するフリーターとしてイメージしていたのは、

「チェンソーマン」のデンジ君

です(笑)

・・・つーことは、水車屋の娘役は、当然、


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