「機動戦士ガンダム逆襲のシャア」「閃光のハサウェイキルケーの魔女」連続上映に参戦して

全国10シアター限定
割引なしセット料金3000円
途中休憩10分
この2作は続けてみてこそ、その持ち味がわかるわけで、本当に心憎い企画と言うしかないです。


是非IMAXかDolby ATMOSのシアターで、
ライブ会場かぶりつきを思わせる
素晴らしいサウンドを体感してください!
「逆シャア」観てなかったし、そもそも昔のガンダム観てないし、興味もないやという人も、「逆シャア」を見た上で「キルケー」を見るとすごく分かりやすくなるという巧妙な仕掛けになっておりますので、お近くの方は是非。
あれ?それでは「ハサウェイ」第一作という、この間に位置する作品は?と言われるでしょうが、ハサウェイ第一作を観てなくても何も困らない作りになっています。
というが、なぜ途中を飛ばして「逆シャア」と「キルケーの魔女」のリンク度が高いかというあたりが、この「キルケー」という新作の途方もない超展開の面目躍如というところなのですが、まだ現在公開中でこれから観ようかどうかとか迷っている層が、「あっと驚く」楽しみは奪いたくないので、さすがの私もその展開内容については当面具体的には書かないつもりでいます。
私は、「逆シャア」は封切時にリアタイで見た(28歳!)時以降ビデオとかでも観てなかったんですけど、さすがに今劇場で見ると、作画的には30年前だなと思いますけどね、当時最後のクライマックスで訳がわからんくらいに感動したのをよく思い出しました。
なぜみんなでよってたかってアクシズを…

「こ、こ、こんなに脚本の綿密な完成度高かったのかよ?」
というのには圧倒されました。
クエスをキャラとして好きかどうかとか以前に、高密度の脚本全体の出来が半端じゃないと思います。

対話劇として素晴らし過ぎるというか。封切り時リアタイで観た若い私には読み取れなかった含蓄ビンビン伝わって。
それにしても、登場人物の男女の、 果てしなく三角関係がV字型で複合的にヘアピンカーブで図式化可能な恋愛関係相関図は……
……まあ、これがあるから宇宙世紀編はおもろいということだが。

ほんとうに仕事に男女の私情を絡める人間しか出て来ない。
でもその、等身大の人間臭さが「富野節」ということかも。
これを書いている段階では、もはや明日日曜のみを遺すだけの連続上映プログラムですが、むしろ、SEEDやジークアクス世代という、昔の「ガンダム」全くに近く知らない世代に、この2作を続けてみる冒険を勧めたいですね。

なぜ、「逆襲のシャア」が数ある「ガンダム」劇場版の中で格別に高みにある作品と言われ続けているか?
作画技術的には今や今の劇場スクリーンでこの水準のものが映写されることは珍しいでしょう。
しかしそんなことは脚本や演出のクオリティとは別問題だ。
「逆シャア」は、今の戦火の時代にこそ新鮮に心に響く名セリフが怒涛のように連発されるし。
大半の登場人物が、みんな人間として限界はかかえているが、みんな必死に、これが世界のためだと信じて生きているよ。
ただ、方針がぶつかっているだけ。
ほんとうに今の時代のリアルワールドの政治家が皆クズに見えて来る。
その意味で、富野さんの時代を見通した、政治認識の凄さすら感じる。
「逆シャア」は作画的には古くなっても、脚本と演出と人間像の歴史を超えた普遍性と言う点では、とんでもねえ域の「歴史的傑作」であることを再確認しました。

敢えて言うけど、2回めの「キルケー」鑑賞自体にはもはや新しい追加発見ゼロなのには拍子抜け(ホント最近の私の一回め段階での映像作品理解力我ながらあり過ぎ)。
観ていて燃えてたのは、封切りリアタイ以来30年ぶりに観た、「逆シャア」の方でした。
さすがの富野さんもほんとうに油が乗っていた時期の傑作だと改めて思いました。
極論すれば「ガンダム」全く初めてという人でも、
「よく30年挟んでこうやりやがったな」
という仕掛けが手に取るようにわかるので、若い皆さまにも、この同時連続上映の貴重な機会、お勧めですね。
それでも言いますが、
実は「キルケー」、映像の文法わかっていて、セリフの隅々に耳を澄まし、理解しようという集中力維持できる観客には、実はこの映画観るのに必要な予備知識、ゼロなんですよ。
敢えていいますが、「キルケー」単独でも、ホントは「ガンダム」について全く知らなくても、何も困らない作りなんです。


👇これも実は「キルケーの魔女」絡みのコンテンツです。
