ウマ娘の精神分析 第2章 サイレンススズカ -ただ先頭の景色を見ていたいだけ-
●実在馬
サラブレット オス 栗毛
1994年5月1日 - 1998年11月1日
北海道平取町に生まれます。
父は種牡馬としてまれに見る優秀さを持っていたサンデーサイレンス。
生まれた時は「小さくて、華奢で、かわいい」と言われ、母馬との子離れも順調には行きませんでした。
後半生は「大逃げのサイレンススズカ」「異次元の逃亡者」と言われましたが、実はこのスタイルに到達するまでには時間がかかっています。一度それを確立したら、連戦連勝の馬になりました。
1998年、天皇賞(秋)で1000m57秒4の超ハイペースで大逃げをうち、第3コーナー手前では2番手に10馬身差の超スピードとなりましたが、4コーナーの手前で突然失速します。
左前脚の手根骨粉砕骨折とわかり、予後不良と診断され、すぐに安楽死の処置がとられました。
レース後、騎手の武豊は泥酔して大泣きし、「もしあの時倒れていたら、自分も大けがをしていただろう」と言いました。
通算成績16戦9勝(1998年は6連勝)、2着1回、3着0回。
騎手は前期が上村洋行、後期は武豊。1998年の武豊の騎乗はすべて優勝しています。
●ゲーム・アニメの声:高野麻里佳
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栗色の長い髪を切りそろえています。耳カバーは緑色ですが、実在馬が同じ緑のメンコ(顔から頭をおおう馬具)をつけていたことの反映と思われます。
勝負服は白と緑のシンプルなデザイン。
清楚で透明な雰囲気があり、大人しめの話し方をします。
人見知りするようで、インタビューされるのは大の苦手。
趣味・特技・休みの過ごし方、みな「走ること」。
もの静かで、柔らかい印象を与えますが、非常にストイックとも感じさせます。
自分の才能に、おごり高ぶることは皆無、謙虚な態度です。
小さい頃から走ってばかりで、両親がレースへの出走を勧めました。
ただ、たくさんの子たちに囲まれると窮屈(きゅうくつ)なので、先頭を走ることにしました。
「だだ、先頭の景色を見ていたいだけ」と言います。
競走馬の場合、一般に、逃げの得意な馬は、ただ速いというより、集団にもまれて走るのが苦手だから先頭を走ると言われます。
人混みが苦手なのですね。
ルームメイトで転校生のスペシャルウイーク(第1章)には、すでにレースで活躍していたウマ娘として、尊敬されています。
生徒会副会長、“女帝”の冷静なエアグルーヴには、何かと心配され、声をかけられているようです。
走ること自体が楽しいから走るという感じで、バランスを取り、コントロールしながら走ることを求められると、逆に本来の実力が出せなくなってしまいます。時には考えすぎになりやすいと言いますか。
のびのびと走らせ、それをやさしく見守るのが、トレーナーとしてふさわしい姿勢のようです。
アニメでは、大骨折の後も、治療とリハビリに専念して復活、アメリカに渡る姿が描かれます。
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こういう、天性で才能を発揮できるタイプの大人しめの子は、まわりも声をかけづらく、結構ひとりぼっちになりやすいかと思います。
実は自分には厳しく、要求水準が高いところがありますから、それだけで引かれてしまいます。
自分をありのままに出すとそうなってしまいますので、人間関係には控えめになりがちです。
自分の得意なことにばかり普段は関心を向けていますから、周囲の流行とかに話をあわせることも苦手となります。
後輩には尊敬されやすいですが、本人はそれを少し重荷と感じていることが少なくないのではないでしょうか。
しかし、能力を鼻にかけませんから、友だちの数は少ないとしても、深くつながり、ホンネも泣き言も言え、相談相手になってくれるかけがえのない親友を獲得できるかと思います。
