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選挙なので投票先を選んでみた結果、自己理解が深まった話

悩み抜いた結果、最推し政党には投票せず献金することにした話。
…になるはずだったのが、自分の欲望に気がついてやっぱり再推し政党に投票することにした話。




日本において政治の話はタブーとされる。
私もリアルの場では政治の話は滅多にしない。

でもnoteなら別だ。
何せ私は偽名で作文している。
好き勝手に言いたい放題ができるってもんだ。
だからこの記事でも言いたい放題をしていこうと思う。

時は2025年夏。参院選が始まった。
もう候補者たちが活動を始めているタイミングだ。私は春に神奈川県に引っ越したが、転出のタイミングの関係で東京都の選挙区への投票となった。


私はここ最近の政治が好きだ。
めちゃくちゃ面白れ〜!と思いながら観ている。はっきり言ってアマプラのTHE BOYS(脚注1)の次に面白い。

脚注1: 正義のヒーローが、実は残虐極まりない犯罪集団だったというアメリカのドラマ。毎話必ずサービスシーン(人が消し飛ぶグロ描写)がある。

昨年の都議選がシーズン1だ。
石丸さんが2位に追い上げ、構文を生み出されたあの夏。私は当時東京都民だった。
石丸さんと安野さんの2択で悩み、石丸さんの「僕が当選したら安野さんを副都知事にしたい」との発言を受けて石丸さんに投票を決めた。
シーズン2は国民民主党躍進、シーズン3は兵庫県知事選と自民党党首交代だ。

そしてついにこの日が来た。シーズン4だ。
都議選で大敗した再生の道の道は開けるのか?
私は新たなドラマが解禁されたことにとてもワクワクしていた。


各党の候補者の動画を観るぞ!


最初に断っておくが、私は情報過多を防ぐために3党決め打ちで候補者を絞っている。再生の道・チームみらい・国民民主党の3党だ。
以下より、この3党から投票先を選ぶ話になっている。了承のうえ読んでほしい。


①再生の道・吉田あやさん

まずはわたくしチヨ子の最推し政党・再生の道の候補者だ。
吉田あやさんという女性だった。おそらく年齢は30~40代。柔らかい印象で優しそうだ。彼女は石丸さんとの対談動画でこう言っていた。

「大学進学のときに、英語のほかに学べる言語が欲しかった。なるべく言語のプロがいなくて、世界で話されてる言語が良い。結果としてロシア語を選択しました」

そうして上智大でロシア語を専攻し、マスターしたそうだ。人と違うことで自分の強みを作ることが目的だったらしい。
高校生にしてこの戦略の立て方怖い。公明か?
そうなんだよ、敵が弱いところで無双するがやつ一番強えんだよ!私はここでバチくそに共感して続きを観る。
卒業後はJETROに就職し、その後は外交官として海外駐在していたそうだ。このくだりで石丸さんがこう言っていた。

「海外で働く人ってめちゃくちゃ働くんですよ」

わかる…!そうなんだよ、あいつら平気で16時間働くんだよ!!私の知人にもいる。一日が24時間しかないことを知らんのか??

頭脳はもちろんのこと、体力と根性で己を叩き上げることができる人なんだ…こんな人いるんだ…世界って広いな〜などと思いながら、納得のマニフェスト・教育一本勝負を聞いた。

こんなに実務が強え人なら中長期の課題もいけるだろう。そう思ってこの人に投票することに決めた。


②チームみらい・みねしま侑也さん

早まってはいけない。もう投票先を決めてしまったとはいえ、他の候補者も見ておかねば。
私は次の推し政党・チームみらいの候補者の動画を再生した。

みねしま侑也さんだ。おおー、ベンチャー企業にいそうな爽やか賢い系の若手だ。実際にベンチャー企業にいたという。
就職したゴールドマンサックスからの出向を経て「この会社で働きたい!!」と熱い思いを上司に相談したところ「良いよ〜、侑也のためになるんなら」と送り出してくれたそうだ。上司めっちゃ良いやつじゃん。他にも奥さんの海外駐在について行くエピソードなど、ほのぼのしながら政策について聞く。
彼は経済政策ではベンチャー企業のM&Aを推進できる仕組みを作りたいと言う。
ほのぼのエピソードの後に急に骨太にならないでくれ。びっくりする。

ベンチャー企業のM&Aが進みにくい理由の一つに、売却側の高い税負担がある。
株式譲渡益課税(約20%)に加え、ストックオプションでは行使時と売却時の二重課税で、最大50%を超える負担になることもある。
せっかく会社を育てて得た利益が、半分近く税金で消えるのだ。これでは起業家にとって夢のある出口になりにくい。

一方で、買収する側もリスクを嫌い、なるべく早期に黒字化が見込める企業を選ぶ。
M&Aによる「出口」が日本で根付かない背景には、こうした構造的なハードルがあるのだ。

これはベンチャー企業の話だ。起業家の多くは若く、地に足をつけて実直に挑戦している人たちだ。
M&Aが現実的な選択肢になれば、IPO(上場のこと)に頼らずとも未来に挑む人は増えるはずだ。
多様な起業が生まれ、次の世代にも希望がつながっていく。

実現できればいいなあ。
この人に投票しよう、そう私は決めた。


③国民民主党・奥村よしひろさん

もう見る必要もないかもしれんと思ったが、やはり見ておかねばならんという義務感のもとに第三の推し政党・国民民主党の候補者を見た。

昨年の玉木さんの不倫疑惑のとき、私は「この人これで失脚するんか…?」と不安になり、サポーター献金2,000円をしたことがある。
実際には申し込みを間違えて党員になり4,000円払ってしまった。一度の飲み代を注ぎ込んだおかげか消されずに済んだらしい。

候補者の奥村よしひろさんという方の動画を観た。私は演説よりも対談動画を観るのが好きなのだが見つからず、仕方なく街頭演説の動画を再生した。
街頭演説で、彼はこう訴えていた。

家計が苦しいのを承知で、奨学金を借りながら早稲田大に進学したこと。
就職後は早く奨学金を返したい思いで一所懸命に働いたが、重い税金で苦しみ、諦めかけたこと。その後海外留学の機会に恵まれ、現地の大学から奨学金300万円をもらえたが、それでも足りず父親の退職金を借りたこと。それでも足りず、母から借り、金融公庫で兄に保証人になってもらい、そこで初めて留学に足りるお金が手に入ったこと。
税金の重い負担がやりたいことをやれる人を潰している。税収は5年連続上振れているのに、教育費は削減されている。

「税は一体どこに使われているのか、その怒りが私を国政へと向かわせた」

スマホの小さい画面からも熱い思いが伝わってくる。悔しい思いを他の誰にもしてほしくない。チャンスが欲しい。足枷をしないでくれ。


誰もが活躍する未来といったフレーズには正直なところ心が動いたことがない。こういうものは大抵の場合、綺麗事だからだ。
だがこの人は、そういう綺麗事を言う人たちとは違うんだろうと思ってしまった。これほど苦労をしても奥村さんは「自分は運が良かった」と言っていたからだ。
これは公平性の話だ。彼は自分よりも苦労して、チャンスに恵まれない人たちがいることを理解している。

奥村さんの主張は政党マニフェストの"手取りを増やす"だった。玉木さんが言うと構造の話になるが、奥村さんが言うと未来への叫びになる。

なんやこいつ…爽やか賢い系の若者は当然として、めっちゃ熱いやん…甲子園球児かよ…

こうして私はこの人に投票することに決めた。


投票権、2票しか持ってなかった


ここで私は問題にぶち当たった。

なんと、個人と政党それぞれ一票づつしかできないのだ。「候補者に入れる票」と「政党に入れる票」の二つだ。
突然投票権が増えるか、私が分裂するかしないと全員に投票できない。

まだ慌てる時間じゃない。
状況を整理してみよう。

まず、それぞれの候補者の主張だ。


①再生の道・吉田あやさん→ 教育一本勝負
②チームみらい・みねしま侑也さん→ 経済の仕組みを変えるぞ
③国民民主党・奥村よしひろさん→ 手取りを増やす

みんな未来のことを言っている。
吉田あやさんは教育で未来を語り、みねしま侑也さんは仕組みで未来を語り、奥村よしひろさんは手取りで未来を語っていた。
奥村さんは手取りを増やす名目のもとに教育のことも言ってたし、みねしまさんは間接的に教育というか若手育成につながること期待してしまう。

教育が整えばチャレンジしやすくなるし、チャレンジできれば経済は回る。
経済が回れば手取りも増える。手取りが増えれば子どもも産みやすくなる。

未来、教育、チャレンジ。
未来、教育、チャレンジ。

言ってること大体おんなじやんけ!!!


そうだ、政党も見てみよう


落ち着こう。
候補者は置いておいて、改めて政党を見てみるんだ。
私はこの3党はすべて推しだが、冷静に、それぞれの特性と方向性を整理してみる。
誰がエースでも、チーム全体の戦術がバラバラだったら試合には勝てない。
投票とは、スタメンの好き嫌いだけでなく、チームビルディングへの信頼を問う行為なのだ。

まずそれぞれのマニフェストを見てみよう。


①再生の道→ 教育の質を高め、国民の能力を向上させる
②チームみらい→  テクノロジーの力で未来を変える
③国民民主党→  手取りを増やす

全部おんなじやんけ!!!
いや早まった。これを全部同じと言うにはあまりにも意味不明だった。
もう一度、政党の“思想と構造”を見直すことにしよう。



再生の道の思想と構造

再生の道の思想は、引き続き「地方再生」だ。
東京都で政党を作っているのに、党首が「地方政党」と名乗るのが象徴的で、日本全体を見据えている感じがする。他の政党だったら、わざわざ“地方”とは言わない気がするのだ。
都議選での「二元代表制」の主張も、「この新党デビューのタイミングでそれ言う!?」という驚きがあった。人気取りじゃねえんだ…!

組織としては、上司が「責任は俺がとるから、思い切りやってこい!」と社員を信頼して任せるような空気。良い人材が全力を出せる組織は強い。これはいいチームの条件だ。


チーム未来の思想と構造

こちらはまさにテクノロジードリブン。
「みんなで走ろうぜ!誰も取りこぼさないぞ!」というメッセージが伝わってくる。

最初は「テクノロジーって結局何するの?」と思っていたが、動画を見るとめちゃくちゃ具体的だし、実現可能性もある。そういうリアリティがある。

AI安野の続投も安心感があるし、「説明責任」という言葉が彼らに降りかかることはなさそうだ。

そして、党首が良い。どう見ても性格がいい。
性格が人の成功に影響するのは科学的にも立証されているし、こういう人が上に立つと変な人が入ってこない組織になる。マジでそう。


国民民主党の思想と構造

言わずもがな、生活第一の政党だ。
実際にガソリンの暫定税率を廃止したのは大きい。物流社会なんだから、ここを圧迫してどうすんねんという話を、ちゃんと現実に変えてくれた。地方の車社会にとってもインパクトは大きかったはず。

この政党の強みは、一枚岩なところだ。
誰が当選しても、党全体で一丸となってマニフェストを実現してくれそうな期待が持てる。
「103万円の壁」を150万円まで引き上げた後も、まだ諦めていない。この粘り強さが、国民民主の本領だと思う。


ここまで褒めすぎた。
まるで全員にチョコレート配ってるかのような選挙noteになってしまっている。
さすがに自分が信用できない。なので、あえて悪いところ探しをしてみようと思う。


粗探しするぞ!


まずは再生の道だ。
言うまでもなくアンチが多すぎる。何かあるたびに揚げ足を取られぶっ叩かれている。党首が鋼のメンタルだから大丈夫だと思うが、あれでは「再生の道推しです!」とはうっかりでも言えないではないか。まあリアルな場では政治の話をしないからいいのか…?
石丸さんにも榛葉幹事長が必要なんじゃないだろうか。本人はそのままでいいと思うが、バランス取りの役回りがいた方が良い。
石丸さん以外の顔をどうやって立てていくかも今後の課題だろう。
人気取りを後回しにしているのも結果的に説明不足になっていて不親切だ。安野さんにお願いしてAI石丸を作ってもらった方がいいんじゃないだろうか。

次にチームみらいだ。
悪いところあるか?と本気で考えたが、強いて言えば知名度の低さと、「党首が良い人すぎてエンタメ力が弱い」ことくらいしか見つからなかった。
でもこれは結構痛いかもしれない。YOUTUBEのコメント欄で「つまらなそうな人だと思ってたけど、知っていくうちに応援するようになりました!」と書かれていたからだ。
難解な技術用語は今回は少ない気がする。都議選での反省かもしれない。ただ、「テクノロジーで未来を変える」と言われても、ピンとこない層がいても不思議ではない。

次に国民民主党だ。
こちらは昨年でかい爆弾が一度投じられた。玉木さんの不倫疑惑だ。ワインバーがミーム化し、店側は思わぬ被害を受けたはずだ。
不倫なんてどうでも良いと思う層もいるだろう。だが、政治家に求められるのは「誠実そうかどうか」ではなく、「本当に誠実かどうか」だ。家庭で裏切った人間が、国民は裏切らない保証なんてどこにもない。本人の迅速な謝罪と釈明がなければ、あの一件で国民民主党が"国民裏切るかも民主党"になってしまうところだった。
国民民主は玉木さん以外の顔が薄いのに、これでなんぼかイメージダウンしてしまったかと思うと勿体無いと思う。他の顔も目立たせたほうがいい。

…困った。
たいして悪いところが浮かばない。
これじゃ弱点を浮き彫りにしただけだ。
各党の倒し方ならわかったかもしれない。


まだ結論が出ない


結局のところ、各々が言い方は違えど同じ方向を向いている。
未来へ進むルート、未来への距離が少しずつ違うだけだ。
再生の道は遠洋から、チーム未来は亜空間から、国民民主党は足元から未来を作ろうとしている。
やってることは全部違うのに、目指してる場所は“みんなで未来へ”だった。

やっぱり全部おんなじやんけ!!!!


予想外に苦しい展開になった。手持ちの票は2つしかない。
最初の吉田あやさんで決めて他を見なければこんなにも苦しまずに済んだのにとすら思う。

元々私は再生の道というか石丸さん推しだった。私が期待する分権を一番実現してくれそうだからだ。国民民主党も実行力があって頼りになる。
だがここに来てチームみらいが台頭してきた。
私は動画を見続ける中で、安野さんのこんな一言に耳を奪われた。

「選挙では1議席取れば政党交付金として1億5千万円をもらえるんですけど、普通の政党はそれを選挙に回すんですよ。でもうちはこのお金で10人の技術開発チーム作ります。」

はあ?????
何それ爆速で未来作ろうとしてんのか??

しかもこの発言、暗に「1億5千万円かけなくても選挙はどうにかできるぞ!」と言っているのと同じではないか。政党交付金の使い方に、現行制度へのメタ的な視座を感じる。
亜空間から語りかけてくると思ったら光の速さで実務するんかい!お前、未来そのものか???

これはもう決まったかもしれん。
決まり手・10人の技術開発チームだ。
比例代表はチームみらいに入れることにした。

あとは候補者だ。

チームみらいの知名度を考えると、個人もみねしま侑也さんに投票して応援した方が良い気もする。
だが考える程に、密かに思っていたことが次第に大きくなってきた。
奥村よしひろさんが当選してくれれば、ワインバーの玉木というイメージを補填させる存在になってくれるのではないか。国民民主党の勢いをさらに加速させることができる。
もし過半数を取れればそのインパクトは相当なもので、政治全体が動くだろう。「手取りを増やす」政策は一見ポピュリズムにも見えるが、世代交代を加速させるエンジンになる。

再生の道にも頑張って欲しい。
頑張って欲しいが、今このタイミングでの最善の一手は何かと思うと、奥村よしひろさんな気がしてしまうのだ。

そうして、候補者には奥村よしひろさんに投票することに決めた。


終わりに


そうして投票行動を最終決定した私はなんとなく候補者リストを見やる。と、そこに見覚えのある名前があった。
維新の音喜多さんだった。

わいの好きな音喜多さんがいるやんけ!!
出馬してたんかいな!!


そう心の中で叫んだが、全然選ぶ気になれない。
なんかこう、今じゃない。今じゃないんだよな〜〜。
面白くて発言もスジが通ってて好きだが、本当に今じゃない。

というかこの人、東京じゃないといけないんだろうか?激戦区すぎやしないだろうか。
私の偏見をもととする印象としては、奥村よしひろさんがピッチャーなら音喜多さんはバント職人だ。目立たないが、いてくれると嬉しい役回り。
神奈川に来てくれたら来年から投票するのに。

それにしても、これほど悩んだ選挙は今までの人生ではないことだった。

今までは「はあ〜みんな同じこと言ってて、わからん選べん」だったのが、いつしか「よく聞くとみんな同じこと言っててみんな良いから選べん!!!」に変わっていた。
そう思うと、世の中って随分変わったんだなあと思う。

今後もわたくしチヨ子は、引き続きおもしれ〜!というノリで観ていきたい。
政治は見物するだけでなく、参加できるのが最大の面白ポイントだ。

今回は再生の道には投票しないが、頑張って欲しいので一度の飲み代を献金しようと思う。



追記:やっぱり投票先変えました


結論から言うと、やっぱり国民民主じゃなくて再生の道に投票先変えました!

なぜか?今から経緯と理由を書きます。

この記事を書き上げた翌日、最寄りの市民センターに投票権を持って訪問。
が、そこで職員から「期日前投票は明日からなんですよ〜!」と告げられた。「市役所なら今日からなんですけど〜」の言葉に、市役所へ行こうか悩んだが、伯母とのランチの予定が迫っており諦めた。

この日は叔母と知人と私の3人でのランチだ。
地元の寿司屋で、知人を挟んで会話をする。

叔母「この子、この前の旅行で熱中症になっちゃって〜」

違う。
私はそのとき、頭痛からの食後すぐ横になってしまった結果、消化不良になっただけだった。3回くらい説明したのだが、伯母の中ではなぜか熱中症になったことになっていた。私は面倒だったので話を合わせた。

以前、似たような経験をしたことがあった。
知人に私がFP3級試験に合格したと話してから、知人の中で私がファイナンシャルプランナーを目指してることになっており「手伝うから何でも言って!」と度々言われることがあった。私はその度訂正していた。ただの趣味であると。5回目くらいで理解してくれた気がする。

こういう話がいつの間にかすり替わってる経験、誰しも覚えがあるのではないだろうか?きっと彼らの中にストーリーがあって、そこに当てはめて理解しようとしてしまうのだろう。
投票し損ねた私はイカ刺しを食べながら漫然と思った。

「こういう人たちが投票先を決める時は、どんな行動になるのだろう?」

おそらく、彼らは認知負荷を嫌う。
自分の知ってる範囲内で選びたがるのではないか。「名前を知ってる」とか、そういうのが大事になってきそうだ。
だって、考えるのが好きな私でも悩み抜いて苦渋の決断になった。
悩みすぎてパンクするのを防ぐために、政党は決め打ちで、最初から候補者を絞った。それでもこの有様なんだから、彼らにこの負荷は相当なものなんじゃないか。

大将が握りを皿に置いてくれる。
「一生で一度、食べられるかどうかのクエだよ!!」
まだ40年は生きる予定なのに、私はもう二度とクエを食べられないらしい。肉厚なクエを苦労して飲み込んだ。
でも彼らも別に間違っちゃいない。正しい正しくないといちいち文句をつけてたら、それこそ多様性を失ってしまう。思想には多様性こそが大事だ。それぞれが自分のフィルターに従って欲望のために投票先を選んでいい。
私だってそうだ。

いや待て、本当にそうか?

自分の欲望

私が自分の得になることを基準に選んでたら、ちょっと違う選択肢だったりするかもなと、ふと気がついた。

自分の欲望は作品が売れることだ。
私は普段、抽象画を描いている。だから自分の投票行動の基準は「とにかく絵が売れそうな未来になる政策」だった。分権とか意識高そうなこと言ってたけど、違った。目の前のわくわくに惑わされて忘れてた。

それで吉田あやさんの「教育一本勝負」に惹かれたのだ。
教育の質が上がるということは、文化リテラシーのある客が増えるということだ。

つまり絵が売れる!
将来的に文化リテラシーが上がって、絵を買うお客さんが増えるのだ!!

ーーこれだ。私の欲望はこれだった。

やっぱり再生の道に入れよう。そう決めた。

一瞬「いや国民民主なら今すぐ客が増えるな?」とも思ったが、私の未来の客を増やすためには味方は多い方が良い。だから知名度・人気と不利な政党を応援した方が私のために良い。
国民民主党は放っておいても議席は取れるだろう。自民党が弱いから。

チームみらいへの投票は変更しないことにした。爆速で未来を変えられるなら是非見たい。わくわく枠だ。
ぶっちゃけ、どの政党を選んでも未来の客は増えそうではあるが(全部おんなじやんけ理論)、文化リテラシーが上がりそう〜!というところに期待することにした。

決めた瞬間、なんとなく気分が楽になった。

こんなにも冷静かつ欲望ドリブンで票を入れる日が来るとは思わなかったが、その一票は、たしかに私自身の声だった。

投票のついでに、自分の欲望も見つめ直すことができた。
羅臼昆布の湯気が、私の決断をあたたかく迎えてくれた。



社会や歴史、人間関係などのテーマをノリで書き散らしています。
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前回の記事はこちら👉『男女の友情は成立するのか問題』

男女の友情は成立するのか問題

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