英語が伝わらないのは「一文が長い」から?中学レベルの文で喋れるようになる「短く話す技術」
「もっと詳しく説明しなきゃ…」 「文と文をカッコよく繋げなきゃ…」
そう思って話し始めたものの、途中で文法がこんがらがって、自分が何を言っているのかわからなくなってしまう。 そして相手も、困った顔で首をかしげている。
そんな「長文迷子」になってしまった経験はありませんか?
TOEICなどの勉強を真面目にしてきた人ほど、「長い文章=良い英語」だと思い込んでしまいがちです。 which や that を駆使して、複雑な文を作ろうとしてしまうんですよね。
でも、はっきり言わせてください。 あなたが英語を話せないのは、英語力が低いからではありません。
「一文を長くしようとしすぎている」 ただそれだけが原因で、相手を混乱させてしまっているのです。
今日は、ネイティブも実践している「短く話す技術」についてお話しします。 これを読めば、「なんだ、中学1年生レベルの文を並べるだけでよかったんだ!」と、目の前がパッと明るくなるはずです。
日本語の「〜で、〜で、」は英語の敵
私たちは普段、日本語でこんな話し方をしています。
「えーっと、昨日テレビを見てたんですけど、そこで紹介されてたお店がすごく美味しそうで、行ってみたいと思ったから、友達を誘って行ってきたんですけど…」
「〜で、」「〜から、」「〜けど、」 日本語は、文をダラダラと長く繋げても、なんとなく通じてしまう言語です。
でも、これをこのまま英語(直訳)にしようとすると、大変なことになります。
「I was watching TV yesterday, and the shop introduced there looked delicious, so I wanted to go, so I invited my friend...」
…どうでしょうか? 聞いているほうは、「で、結局何が言いたいの?」と疲れてしまいます。 そして話しているあなた自身も、途中で「あれ? 主語なんだっけ?」とパニックになってしまいますよね。
これが、あなたの英語が伝わらない最大の理由です。
ネイティブも「短い文」が好き
「英語ができる人は、関係代名詞(who, which, that)を使って長い文を話す」 そう思っていませんか?
実は、日常会話ではネイティブも「短い文」を好んで使います。 そのほうが誤解がなく、ストレートに伝わるからです。
先ほどの素材の例を見てみましょう。
× 頑張りすぎて伝わらない英語
I went to the place where I wanted to go since I saw the TV program that was on last year… (去年放送されたテレビ番組を見て以来、ずっと行きたいと思っていた場所に私は行きました…)
文法的には合っているかもしれませんが、関係代名詞などが入り組んでいて、瞬時に理解するのが難しいです。
これを、「短く切る」ルールで直してみましょう。
○ 短く切った伝わる英語
I saw the place on TV last year. (去年、テレビでその場所を見たの。) I wanted to go. (行きたいと思った。) So I went yesterday. (だから、昨日行ったんだ。)
どうですか? 一つ一つの文は、中学1年生レベルですよね。 でも、こちらのほうが圧倒的にわかりやすく、情景が目に浮かびませんか?
魔法のハサミを持ちましょう
英語を話すときは、心の中に「ハサミ」を持ってください。
日本語で「〜だから、〜で、〜なんだけど」と思いついたら、チョキン!と切るのです。
テレビで見た。(切る!)
行きたかった。(切る!)
だから行った。(終わり!)
繋ぎたければ、文頭に「So(だから)」や「But(でも)」を置けばいいだけ。 無理に一文の中に押し込む必要はありません。
日本語の「話し方」を変えるだけでいい
英語が話せないと悩む人の多くは、 「英語の勉強」をする前に、「日本語の話し方」を少し変えるだけで劇的に上達します。
普段の生活から、 「昨日は雨で、バスが遅れて、遅刻しちゃって…」 と言うのをやめて、
「昨日は雨だった。」 「バスが遅れた。」 「だから遅刻した。」
と、日本語を短く切るクセをつけてみてください。
それだけで、あなたの英語は「迷子」にならず、相手の心にズバッと届くようになりますよ。
「短く話すコツはわかったけど、もっと自信を持ちたい」という方へ
今回お伝えした「文章を短く切る」というテクニックは、実は英語の苦手意識を根こそぎ変える「4つの発想転換」という大きな地図のなかの、大切な1枚のピースにすぎません。
「単語や文法を一生懸命勉強したのに、いざとなると言葉が消える」 「どうしても完璧に話そうとして、自爆してしまう」
もしあなたがそんな悩みのなかにいるのなら、それは才能のせいではなく、ただ「会話のルール」を少しだけ勘違いしていただけかもしれません。
心をふっと軽くして、最短ルートで「話せる自分」に変わるための全手法を、こちらのメイン記事にまとめています。
※この投稿は、英語に苦手意識のある初心者の方を想定して書いています。
正確さよりも「伝わること」「話してみる勇気」を大切にしたちよまる式の考え方を紹介しています。
この記事を書いた人:上田千代丸(ちよまる式 English Quest代表)
▶ 上田千代丸のプロフィールはこちら
ちよまる式は、AI時代における新しい英語学習の形を提案しています。
簡単なコミュニケーションは自分の力で、難しい内容はAIと協力して。
これからの英語学習は、「自力で全てをどうにかしようとする」のでも、「すべてAIに任せきりにする」のでもなく、その中間にある“ちょうど良いバランス”が大切です。
自分で考える力と、AIを使いこなす力——どちらも育てていくことが、これからの時代に求められる英語力だと考えています。
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