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手でつくる、祝福のかたち 第三話

整っていく空間の中で、感じたこと

若い男の子たちが入ってくれた
おかげで私は現場に入ることは、
なくなった。

でも時々、
撮影で足を運ぶことがある。

先日訪れたのは、
この春、店舗を移転された
バイク屋さんの現場だった。



カウンターは、
デザイン左官で仕上げられていた。

夫の「こうありたい」という想いと、
松村さんの「こうしたい」

その二つが、
ぶつかり合いながら進んでいく。

お互いに、妥協しない。

だからこそ、
簡単には決まらない。

見ているだけでも、
その過程の大変さは伝わってきた。



何度も試作を重ねて、
迷いながら、探しながら、

それでも手を止めずに
向き合い続ける。

その先に、
ようやくたどり着いたひとつの形。

仕上がったカウンターは、
ただの作品ではなく、

そこに関わった人たちの想いが
重なってできたものだと感じた。

とても、かっこよかった。



そしてもうひとつ。

玄関の土間。

マーブル仕上げ。

こちらはまだ、
試行錯誤の途中だった。

正解が見えない中で、
それでも探し続けている時間。

完成しているものだけではなく、
こうして悩みながら向き合っている
時間そのものが、

空間をつくっているのだと感じた。



私は今、
現場の中にはいない。

少し離れた場所から、
その様子を見ている。

でもだからこそ、
見えるものがあるのかもしれない。



空間は、
一瞬でできあがるものではなくて、

人と人が向き合い、
ぶつかり、
探し続けた先に、

少しずつ整えられていくもの。

そんなことを、
あらためて感じた一日だった。

けれど、整っていくということは、
簡単に形が決まる、ということでは
なかった。

第四話
「しろくまアイスみたいな土間」

神戸ヤマチカ
📍神戸市灘区灘南通4-3-3-102/
ショールーム兼事務所
窓口: 090-5900-6549 (平日9〜17時)
🏠詳細はヤマチカ左官公式HPより
https://yamachika-sakan.com/

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