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手でつくる、祝福のかたち 第四話

しろくまアイスみたいな土間

今日も、
夫は土間のサンプルと
向き合っていた。

もう100枚近く、
試作していると思う。

左官なのに、 

料理みたいでもあり、
絵画みたいでもあり、
実験みたいでもある。

しかも最後は、
コントロールしきれない
流れを信じるしかない。

サーモンピンクに、
白やオレンジを混ぜながら、

何度も何度も、
流れを作っては壊し、
またやり直す。

今回のオーダーは、
少し不思議だった。

「しろくまアイスみたいな、
おいしそうに見える感じで。」笑

バイク屋さんの土間に、

"おいしそう"を
求められるなんて、
普通はなかなかないと思う。

けれど、
その言葉を聞いた瞬間、

私はなんだか、
松村さんらしいなぁと思った。

かっこよさだけじゃない。

遊び心や少年みたいな感覚が
そこにはある。



左官という仕事は、
やり直しが簡単ではない。

しかも今回の表現は、
前例も手本もない。

材料の水分量、
流れ方、
混ざり方、
コテの圧。

ほんの少し違うだけで、
表情が変わってしまう。

だから、
見ているこちらまで
息をのむ。

けれど今日、ようやく
「これかもしれない」

そんな空気が流れた。

まるで、
少し溶けかけた

しろくまアイスみたいな、
やさしいマーブル。



明日は、
いよいよ本番。

世界にひとつしかない景色が、
また静かに生まれていく。



一発勝負の現場で起きた、
予想もしなかった出来事。

けれどその瞬間、
迷う暇もなく動いた手が、
新しいデザインを生み出していました。

続きはこちらです。
第五話 
「踏まれた土間から生まれたデザイン」

神戸ヤマチカ
📍神戸市灘区灘南通4-3-3-102/
ショールーム兼事務所
窓口: 090-5900-6549 (平日9〜17時)
🏠詳細はヤマチカ左官公式HPより
https://yamachika-sakan.com/

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