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労働資本主義:真の積極財政で全員ウインウインの明るい未来へ④

④労働資本主義、その実践のヒント

労働資本主義を改めて簡単に説明すると、従来のお金中心(インフレターゲット)の考え方から脱却して労働者中心の考え方をするということだよ。

前回は労働資本主義ではインフレターゲットではなく賃金ターゲット(チンタゲ)を目指すって言ってきた。

でもさ、今の政府だって賃金をほったらかしでいいなんて思ってないし、いろんな取り組みはしてきたよね。

まずは、これまでの政府の賃上げ策を振り返ってみよう。

  • 成長と分配
    おなじみのスローガン。「企業が成長して利益を上げれば賃金が上がる」って考え方。でもさ、資本主義だと賃金は人件費、つまりコストだから、下げられるなら下げたいのが企業の本音。そりゃ上がるはずないよね。

  • 賃上げのお願い
    政労使会議を開いて、政府が企業に「賃上げお願いします~」って頭下げてる。お願いベースだから実行力ゼロ。こんなことに時間とお金使うなんて、ぶっちゃけ無駄じゃね?って感じ。

  • 最低賃金の引き上げ
    最低賃金を上げれば、その水準で働く人には恩恵がある。でも、企業が雇用を減らしたら失業が増える。結局、失業者からの搾取で成り立つ恩恵なんだよね。企業が自ら賃上げを選ぶ仕組みじゃないとダメ。そもそも最低賃金って、ハンデを抱えた人が普通に働けるための社会保障であって、賃上げの道具じゃないよ。

  • 賃上げ税制
    最近は利用も増えてて「効果ある!」って評価もある。でも、だまされちゃダメ。賃上げ税制が賃上げを起こしたんじゃなくて、人手不足が強まって賃上げ圧力が高まっただけ。税制はそのタイミングに乗っかったにすぎない。労働資本主義だと、労働需要の強いところだけ優遇する格差拡大の仕組みって考えるよ。

  • 労務費価格転嫁促進
    売り手と買い手を対等にする考え方は正しいよ。この方向性はもっと強めるべき。でも、労働需給バランスが崩れたらすぐ頓挫する。バランスを取る基本姿勢は忘れちゃダメだね。

  • リスキリングや副業
    リスキリングや副業で賃金が上がるかもしれない。でも、それは本当の賃上げじゃない。本当の賃上げって、「同じ能力、同じ働き方、同じ労働時間で賃金が上がる」こと。新資格取ったり労働時間増やして上がるのは当たり前じゃん。まんじゅう1個100円が2個180円なら値下げだろ?努力が報われる環境は大事だけど、政府が賃上げを個人の努力に頼っちゃダメなんだ。

これまでの政府の取り組み、なんか失敗ばっかだね。

いつまでもあがらない賃金


じゃあ、労働資本主義のチンタゲはどうするのか。

今までの経済学だと、有効需要の調整が必要なときに「公共事業やるか、減税するか」くらいでフワッとしてた。

労働資本主義はもっと細かく見ていくよ。

賃金ターゲット、チンタゲとは

そのヒントは、経済学がすでに明らかにしてる「市場の失敗」にある。

まず、市場の基本的な機能って「適切な資源の配分」。

売り手が「高くたくさん売って儲けたい」、買い手が「安くて良いものが欲しい」って動く。

その利己的な行動で資源が上手く回る、これを経済学では「神の見えざる手」って言うね。

でも、需要と供給がズレると市場が上手く働かなくなる。

それが市場の失敗。たとえば:


  • 寡占状態: 1社しか商品売ってないと価格競争がなくて値段が吊り上がる。消費者に不利益だよね。それで独占禁止法ができた。

  • 情報の非対称: 売り手の方が商品に詳しくて、買い手は不利。欠陥商品でも隠されたら良いものに見えちゃう。景品表示法や消費者保護法で対応してきた。

  • 公共財: 必要だけど儲からないから民間じゃ作られない。政府や自治体がやるしかない。

  • 外部性: 環境配慮してる企業は値段が高く、環境無視の企業は安い。消費者は安い方を買いがちで、売り手と買い手は得でも、外部(環境)に負担がかかる。これを外部性不経済って言う。環境保護法ができたね。逆に、外部性利益もある。公共財とか、社会には必要なのに売り手が儲からないから市場に任せても作られない。


市場の失敗


労働資本主義は、この外部性利益に大注目するんだ。

民間はすぐ儲かりそうなこと見つけて拡大するのが得意。

でも、民間じゃ儲からないけど社会に必要なことって山ほどあるよね。

そういうのは政府がガンガンやるべきなんだ。

政府は利益が出るまで時間がかかるもの、利益が出るかわからないもの、利益が出ないもの、何の役に立つかもわからないもの、こういうのが得意。

民間が得意なことは民間で、政府が得意なことは政府で」、この役割分担が労働資本主義の真骨頂だよ。

「利益が出ないことしてどうすんの?」って思うのは、市場資本主義に染まってるから無理もない。

でも、政府の歳入の内訳を見てみて。

事業収入なんてほぼゼロ。

政府の稼ぎ方は民間企業とまるで違う。

税金で稼いでるんだから、どんな事業かはどうでもいい。

優秀な労働者を育てて、その労働者がしっかり稼いで(法人税)、しっかり賃金もらって(所得税)、しっかりお金使って(消費税)、それが政府の本当の稼ぎ方なんだ。

しかもさ、この方法って労働者や企業の目的とも合致するよね。

資本主義だと経済成長と財政再建は対立するって考えがちだけど、労働資本主義では両立させることこそ国益って考えるんだ。

経済成長と財政再建は両立できる

その昔、武田信玄は「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり」って言葉を残した。

「国を守るには国民(労働者)が一番大事」って意味だと思う。

労働資本主義が経済成長と財政再建を両立させるってことにも通じるし、労働資本主義の原点とも言えるかもしれない。

500年前の言葉だけど、貨幣経済がどれだけ発展しても変わらない真理なんじゃないかな。

人は城、人は石垣、人は堀

では⑤で、もっと具体的にどこに外部性利益が眠ってるのか見ていくよ。

この連載は全10回予定で、毎週日曜18時頃にアップするから、次回は3月30日18時頃ねこちらです。

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