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労働資本主義:真の積極財政で全員ウインウインの明るい未来へ③

③労働資本主義のキモ

前回までに労働資本主義とはお金中心の考え方から脱却し、労働者中心に考えていくことを説明してきたよ。

今回はどのように労働者を中心にするかを考えるよ。

労働資本主義の一番のキモはずばり、「賃金ターゲット」、略してチンタゲというよ。

政府や日銀はデフレ脱却のためにインフレターゲット(インタゲ)を目標にしてるけど、国民からしたら「インフレしても賃金が上がらないんじゃ辛いだけじゃん」ってなるよね。

だから、もっとズバッと賃金を上げるチンタゲが大事なんだ。

でもさ、「政府が民間企業の賃金を勝手に決められないでしょ?」って思うよね。

それは当然だよ。

でも実は、政府には労働者の賃金水準を左右する隠れたパワーがあるんだ!

例えば、公務員の給料、医療や介護の報酬、公共事業の発注額とかを通じて、たくさんの労働者の賃金に直接影響を与えてる。

民間企業だって、この動きを無視できない。

だって、もし介護職の賃金が跳ね上がったら、みんな介護の仕事に流れちゃうでしょ?

民間企業が黙って見てたら社員がいなくなって営業できなくなるから、対抗して賃金を上げざるを得ない。

つまり、政府は経営者に「賃上げお願いします~」なんて頭下げなくても、賃上げせざるを得ない状況に追い込めるってわけ。

なるほどね、って感じでしょ?

でも、ここでいくつか疑問が湧くよね。

  1. すごくお金かかりそう。財源どうすんの?

  2. 賃上げについていけない企業はどうなるの?

  3. 賃金が上がりすぎたらどうなるの?

順番に見ていくよ。

まず、財源問題。

賃金が上がれば消費も伸びるし、経済が成長して税収も増える。

最初は赤字でも、長い目で見ればチャラにできるんだ。

信じられないかもしれないけど、このグラフを見てみて。

GDPになりやすい政府支出とGDPの関係

これは、政府最終消費支出と公的資本形成(要するに賃金に直結する支出)を横軸に、名目GDPから輸出入を除いたものを縦軸にプロットしたグラフ。

正の相関がくっきり出てるよね。

失業率が高い時期を除けばもっと相関は高くなるよ。

②でも見た所得移転のグラフと比べてみて。

GDPになりにく政府支出とGDPの関係


全然ちがうよね。

②でも言ったけど、政府の支出には2種類ある。

このグラフで示してるような、労働者の賃金に直接関わる支出が、経済成長や税収増に効いてるってこと。

「でもさ、失業率が低いときは政府支出増やしても民間の雇用を奪うだけで成長しないよ」って批判もある。

でも、そこは経営者目線で考えてみて。不況ならみんな賃金上げてないから、自分の会社も上げなくても平気。

でも、他の会社が軒並み賃上げしてて自分の会社だけ上げてなかったら、社員の不満が溜まるし、募集かけても誰も来なくなる。

そうなったら賃上げしないと社員が逃げちゃうよね。

単純に「成長しない」って批判通りにはならない。このグラフもその証明だよ。

次、賃上げについていけない企業はどうなるか。

具体的にはどんな企業だろ?

低価格販売に頼ってて値上げできない、社員の賃金を低く抑えないと成り立たない会社。

つまり、平たく言えばブラック企業だよね。

社員からの搾取でしか生き残れない業態は、労働資本主義では脱却を迫られる。

でも、全体の賃金が底上げされてる環境なら、投資のリスクも低いし、成功したときのリターンもデカい。

それでも「搾取し続けたい」「ブラックなままでいい」って言うなら、退場してもらうしかないかもしれない。


最後に、賃金が上がりすぎたらどうなるか。

上がりすぎると、企業の生産性向上が追いつかないと、賃金がそのまま物価を押し上げちゃう。

賃金上がっても生活が楽にならないんじゃ意味ないし、バブルみたいに上がりすぎて後で大暴落するのも良くない。

だから、政府は公的資本形成や最終消費支出を抑えたり、日銀の金利操作も使って、上がりすぎを防ぐ。

ここでもチンタゲが有効なんだ。

それと、大企業でも現場のアルバイトが最低賃金ギリギリだったりするよね。

労働資本主義はそういうのも許さないよ。

労働需要が高まれば、賃金を上げないと応募が来なくなる。

大企業と中小零細の格差もあるけど、これは大企業が海外で稼いでる割合が多いのも原因。

労働資本主義は国内需要を増やすから、この格差も埋めていくよ。

目安としては、高度成長期の「10年で所得2倍」が上限。

それに近づいたら、賃金を上げる支出を抑える。

税収が多くても、むやみに使っちゃダメってこと。

実は、税財源論って不景気でも好景気でも失敗してきたんだよね。

この図を見てみて。

機能的財政論


まとめると、今までの経済学は有効需要をコントロールしてインフレを調整してきた。

失業率が低かったり需給ギャップがなければ、成長率が低くても財政出動は不要ってなる。

でも、労働資本主義は賃金をコントロールしてインフレを調整する考え方、つまりチンタゲなんだ。

今までの経済学と労働資本主義の違い

賃金が上がってないなら財政的手当てが必要だし、今みたいに新卒や都市部だけ極端に上がってるなら、新卒採用を抑えて氷河期世代を増やすとか、都市部の再開発を控えて地方のインフラを増やすとか、調整もできる。


では④で、もっと具体的なチンタゲを見てみよう。

この連載は全10回予定で、毎週日曜18時頃にアップするから、次回は3月23日18時頃ね。
次回の④はこちらです。

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