「2025年7月の大災害」なんてもう卒業しよう
こんにちは、長南です。
2025年も、これから夏に向かう1年を通じてもっとも清々しい季節を迎えているが、最近のわたくしは少々不機嫌である。
というのも、SNSを中心にとある無責任な発言が大きく幅をきかせているからである。SNSなんて自由に発言をする場所なのだから全体的に無責任な風潮となるのは当然ではあるのだが、まことしやかに唱えられ都市伝説化した「2025年7月」が近づいているからである。
東日本大震災の発生を予言したとする、たつき諒氏が「次の災害を見た」と主張した『私が見た未来 完全版』で語られる年月が近づいていること、YoutubeやSNSなどでいまだに根拠に乏しい「大災害予言」が語られていることである。
この件については西洋占星術の観点からすでに2024年末に見解を示したので、まずはそちらを読み返してほしい(注目度が高い話題だったので無料パートに書いている)。
※ 本記事は、過去に公開した「2025年運勢展望〜春分図・日食図を読む〜」と連動する補足記事です。
※ この記事の執筆そしてターゲットとなる日時経過後の総括記事も書きましたのでこちらの記事も合わせてお楽しみください。
終末預言は何の役にも立たない
率直に申し上げるならば、わたくしはこういった終末預言は大嫌いである。ノストラダムスの「1999年世界滅亡」も含めて、基本的に終末預言は誰も幸せにしていないからである(関係書籍の出版関係者や一部Youtuberは潤ったかもしれないが)。
事実今回の騒動では、このような影響が出てしまっている。
香港のグレーターベイ航空は、香港-仙台で週4往復、香港―徳島で週3往復している定期便を5月13日~10月25日の間、それぞれ1往復減らすと発表した。香港で日本の漫画などを根拠に「7月に日本で大地震が起こる」との「予言」が広まり、利用客減少につながっているためという。
■ 春季の予約が3割減
グレーターベイ航空の伊藤弘輝日本支社長によると「2月に春季の予約が見込みより3割程度減少していたことから調べたところ、多くの香港在住者が『予言』を信じていた。7月にかけてさらに減少も予想されるため、路線の維持を最優先に考え、減便を決めた」という。
香港メディアなどによると、うわさの発端は中国語版も発行されている漫画家たつき諒さんの作品「私が見た未来 完全版」(令和4年刊行)。「本当の大災難は2025年7月にやってくる」と書いている。たつきさんは平成8年に出した漫画で23年の東日本大震災を「予言」したとして、一部で注目された。香港の有名な風水師も「6~8月に日本の地震リスクが高まる」と発言したという。
さらに、中央防災会議の有識者会議が南海トラフ巨大地震の新たな被害想定を公表したことを受け、在日中国大使館が4月14日、在留中国人に対して防災対策を呼び掛けたことも、憶測に拍車をかけている。
(以下省略)
」
https://www.sankei.com/article/20250425-6ENXQHMKVREDDO6RGZ4AOSW5P4/
インバウンドについては観光客が想定以上に増え「オーバーツーリズム」が問題視されつつあるが、このような形で日本を誤解されて結果として訪日を諦めるということが起きているのは大きな問題だ。アメリカ大統領の関税発言も日本でのコメ価格も問題だが、それ以上に単なる流言でこれだけの悪影響が実際に出ているのである。たつき諒氏はまだしも、一部の出版関係者、話に大きなヒレをつけた陰謀論者のなかの誰がこの責任をとるというのだろうか。
またこの2025年7月5日を「脱スピの日」として終末預言のカウンターを打っている人が一部見受けられるが、スピリチュアルにハマって大金を失って脱出したのはいいものの、自身が情報商材を売っている状態で別の誰かを傷つける展開になりやしないかと心配せざるを得ない。「脱スピ」の意味するところを再度考慮してほしいと感じる。
終末預言に流されず強い魂を持て
このような終末論が出てくる場合、本来であれば混乱・失望・空虚・不信に覆われた特徴的な背景があるのだが、すくなくとも現代の日本はその条件にあてはまっていないと信じている。
わたくしたちは1000年に1度の「東日本大震災」、100年に1度の「コロナ禍」を乗り越えてきた実績がある。終末預言のような弱気な言動に流される理屈はどこにもないし、むしろそれらの災いで不幸にも命を落とされた方々の期待をきちんと受け止めるべきである。
そもそもわたくしたちは、憲法の前文に「ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有する」と記されているとおり、終末預言を信じて弱気になるべきではない。それぞれの物語を紡ぐべきなのだ。
そう、わたくしたちは不幸になっている暇などないのだ――
そんな状況で「2025年7月の大災害」について思いをめぐらし、スピ系の人間の言説を聞く行動を起こし、ましてや無責任なYoutuberのように周囲に話を広げるのは密教でいうところの三密(身・口・意)すべてで害のあることをすることになるので、その悪影響は計り知れない。そのような害のある言説からは即刻離れるべきである。
それでも心配な方に
読者の中には「世界が滅ぶかもしれないので不安だ」と感じている方もいるだろう。事実日本は災害の多い国であり、備えを怠らず準備することが大切である。
ただそれ以上に大切なのは、「仮に今世界が滅びようとも、後悔しない生き方をすること」ではないか? なにも真面目に勤勉に生きろと言っているのではない。家族や友人と語らうもよし、レジャーに出かけるもよし、食事に出かけるのもいいだろう。もちろん将来に向けて努力をするのだって美しいし、仕事や勉学・趣味に励むのももちろん重要だ。つまるところ「自分に嘘をつかずに」生きるべきであり、それを忘れた隙間に終末預言の黒い影が入り込むのではないか。
信じ念ずれば必ず達成できる――
『周易参同契』でいうところの「一念天通」、あるいは真の意味での「引き寄せの法則」の考え方を常に実践しないといけないのが現代人である。わたくしたちはそんな宿命を担っている。どうせその宿命から逃げられないわけだから、とことん利用して楽しんでみようではないか。わたくしたち一人ひとりの心の力でくだらない終末預言を吹き飛ばそうではないか。
お金など必要ない。あなたの心をすこしだけ変えるだけで世の中は動くのだ――

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