Y氏の寄稿(3/2)『イランの新体制はどのようなものになるのか?』
1.はじめに
メンバーシップの皆様、お待たせしました。Y氏の寄稿です。Y氏がイランの新体制がどのようなものになるかを、イスラム教のシーア派の論理から、深く考察してくれました。非常に勉強になりますよ。
Y氏はマーケットの世界では、誰もが知っているストラテジスト、エコノミストで、そのプレゼンテーションはめちゃめちゃ面白く、私はいつもY氏の講演を楽しみにしていました。つまりファンですね。
私からすると、Y氏は「知の巨人」とも言うべき人で、地政学、国際情勢、文化などの造詣が極めて深い方です。何しろ古典ギリシャ語でプラトンや新約聖書を読んだり、ラテン語で神学書を読んだり、ロシア語でドストエフスキーを読んだり・・・・ちょっと尋常ではないのです。
そんなY氏については、あまり詳細を示せませんが、とにかくレポートを読んでください。いつもはヘッジファンド向けに英文レポートしか出されていないので、日本語でY氏のレポートが読めるのは貴重です。
Y氏の寄稿からは、日本では報道されにくい、物事の本質が伝わってきますよ。
2.Y氏の寄稿レポート
イランの新体制はどのようなものになるのか?
イスラエルと米国は2月28日にイランへの大規模な軍事攻撃に踏み切り、3月1日にイラン国営メディアは最高指導者ハメネイ師の死亡を発表しました。イランが1979年のイスラム革命で現体制となって以降、国政で最終決定権を持つ最高指導者となったのは、初代の建国の父のホメイニ師と、1989年に大統領から最高指導者となった2代目のハメネイ師の2人しかいません。このため、今後のイランの動向は極めて不確実となっています。
イランがイスラム教シーア派を国教とする国であることはよく知られていますが、最高指導者を中心とした体制がどのような考え方に基づいているかという点については、メディア報道では十分に説明されていないようです。2025年9月に出版された駒野欽一・元イラン大使の『イラン革命史』(明石書店)は、イラン・イスラム体制の統治理論について詳細に説明しています。
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