「結婚がゴール」だと思っていた頃の僕が、結婚した今、一番伝えたいこと|結婚相談所で65連敗した精神科ナースが見つけた答え
こんにちは。精神科ナースのぽんです。
正直に告白します。
婚活を終えた今、一番伝えたいことがあります。
「結婚」がゴールだと思っていた頃の僕は、毎日が苦しかった。
結婚相談所でのお見合い、仮交際、真剣交際。
すべてが「結婚」という目的地への通過点でした。
でも今、妻と暮らす日々は、ゴールではありません。
毎日、小さな問題が起きます。
家事の分担、休日の過ごし方、価値観のすれ違い。
でも不思議と、苦しくない。
なぜなら、「この人と一緒に問題を解決していく」ことが、人生そのものだと分かったからです。
婚活中の僕は「完璧な相手」を探していた

結婚相談所で65連敗していた時期、僕は完璧な相手を探していました。
価値観が合う人。
趣味が合う人。
家族観が合う人。
仕事観が合う人。
お金の使い方が合う人。
すべてが揃った人を探していました。
それが見つからないから、65人と縁が結べなかったのだと思っていました。
でも今振り返ると、違いました。
「完璧な相手」を探していたのではなく、「問題が起きない関係」を探していたんです。
それは絶対に手に入らないものでした。
結婚は「問題の終わり」ではなく「問題の始まり」

結婚すれば、苦しみから解放されると思っていました。
婚活で消耗していたあの日々から、ようやく抜け出せると。
でも実際は違いました。
結婚して、新しい問題が次々と現れました。
家事の分担で揉める。
休日の過ごし方が違う。
子どもの育て方で意見が分かれる。
実家との付き合い方で考えが合わない。
お金の使い方で価値観がずれる。
婚活中に夢見ていた「問題のない結婚生活」は、どこにもありませんでした。
それでも、不思議と苦しくない。
理由はひとつです。
問題が起きるたびに、隣に話し合える人がいるからです。
本当に必要だったのは「一緒に悩める相手」だった

婚活中の僕は「合う相手」を探していました。
でも、結婚してから気づきました。
本当に必要だったのは「合う相手」ではなく、「合わない時に一緒に考えられる相手」だったことに。
最初から100%合う人なんていません。
価値観も、生活リズムも、感情の出し方も、必ず違います。
大事なのは「合わない部分が出てきた時に、どう向き合うか」です。
それが、本当の意味での相性でした。
精神医学の研究でも、関係の安定性は「価値観の一致度」より「対立を解決するスキル」に強く相関することが示されています。
つまり、「合う相手」を選ぶより、「一緒に悩める相手」を選ぶ方が、長期的には幸せになりやすいということです。
婚活中の僕は、これを真逆に考えていました。
結婚相談所でお見合いを重ねる中で、僕はずっと「条件が合う人」をチェックしていました。
担当アドバイザーからの紹介プロフィールを見て、年収・学歴・趣味・家族構成を確認する。
合えば仮交際に進む。少しでも違和感があれば断る。
でもその「条件チェック」では、「一緒に悩める相手かどうか」は絶対に見えなかったんです。
▶ 婚活中に「完璧な相手探し」で消耗するメカニズムは、認知の歪みと深く関係しています。
→ 婚活で消耗する人の「認知の歪み」5パターン
https://note.com/clean_aster449/n/ne4e36b5c01b7
精神科で14年、人の人生に寄り添ってきた僕が抱えていたもの

精神科ナースとして14年、たくさんの患者さんの人生に寄り添ってきました。
患者さんの不安に向き合う。
家族の悲しみを聞く。
退院後の生活を一緒に考える。
人の人生に深く関わる仕事です。
でも、僕自身の人生は、一人で抱えていました。
職場のしんどさ。
婚活の消耗。
将来への不安。
自分の感情を整理する場所が、どこにもなかったんです。
患者さんには「一人で抱え込まないでくださいね」と伝えながら、自分は誰にも本音を話せていませんでした。
精神医学では、これを「専門知識の自己適用困難(self-application gap)」と呼びます。
知っていることと、自分に使えることは、別物なんです。
妻が隣にいる、それだけで世界が変わった

結婚してから、一番変わったのは「日常の風景」でした。
仕事から帰る道。
夕飯の食卓。
休日の朝の時間。
子どもの寝顔を見る瞬間。
何ひとつ特別なことはありません。
でも、隣に妻がいる。
それだけで、世界の見え方が違いました。
仕事でしんどいことがあった日も、家に帰れば話せる相手がいる。
迷ったとき、相談できる相手がいる。
何でもない日に「今日どうだった?」と聞いてくれる相手がいる。
一人で抱えていた人生が、二人で持つ人生に変わったんです。
これが、僕が婚活を続けて本当に得たかったものでした。
65人目の妻と出会った日のこと

65人目のお見合いは、いつもと違う日でした。
夜勤明けで、疲れすぎていました。
席についた瞬間、僕はこう言いました。
「すみません、今日仕事がしんどくて。疲れた顔してたらすみません」
64人目までの僕なら、絶対に言わない言葉です。
でも妻は、こう返してくれました。
「私も今日、仕事きつかったです。だから疲れてる人と会えてよかったです」
その瞬間、何かが変わりました。
完璧な自分を演じようとしなかった。
それが、結果的に「一緒に悩める相手」を見つける入口になっていたんです。
結婚して1年後、妻にあの日のことを聞きました。
「あの日、なんで2回目に会おうと思った?」
妻はこう答えました。
「最初に『疲れてる』って言ってくれたから。みんな初対面で良く見せようとするでしょう?でもそれって後で必ずバレる。最初から『疲れてる』って言える人は、長く一緒にいて疲れない人だと思った」
僕が選ばれたのは、完璧だった日ではありません。
疲れた自分を隠さなかった日でした。
結婚相談所で婚活しているあなたへ

結婚相談所での婚活には、独特のしんどさがあります。
毎月の活動レポートで「お見合い成立数」「お申し込み数」が数字で見える。
担当アドバイザーから「もう少し条件を広げては」と提案される。
仮交際の3ヶ月、真剣交際の3ヶ月という期間の中で結論を出さないといけない。
合理的に設計されているからこそ、感情がついていかない場面があります。
「効率的に進めなきゃ」と思うほど、相手を「条件」で見てしまう。
「次のお見合いまでに結論を」と急ぐほど、深く向き合う余裕がなくなる。
僕も65連敗の途中で、この罠に何度もハマりました。
でも、結婚相談所のシステムが悪いわけではありません。
システムをどう使うかが、自分の手の中にあるだけです。
婚活中のあなたへ伝えたいこと

もし今、婚活で消耗しているなら、伝えたいことがあります。
「完璧な相手」を探すのをやめてください。
代わりに、こう問い直してみてください。
「この人と、一緒に問題を解決していけるか」
「合わない部分が出てきた時、話し合える相手か」
「自分の弱さを、見せられる相手か」
完璧さは、結婚生活では役に立ちません。
役に立つのは、「合わない時に向き合う力」です。
そしてそれは、相手のスペックでは測れません。
一緒に過ごす時間の中でしか、見えてこないものです。
結婚相談所のプロフィールに書かれている情報は、判断材料の一部にすぎません。
仮交際の中で「この人は合わない時、どう反応するか」を見る方が、ずっと大切です。
▶ 婚活で限界に近づいているサインを感じている方は、こちらの記事を先に読んでください。
→ 婚活をやめるべきサイン・続けるべきサイン
https://note.com/clean_aster449/n/n79174c8d7c08
諦めないでください

最後に、これを伝えさせてください。
僕は結婚相談所で65連敗しました。
50連敗を超えた朝、職場のロッカーの前で動けなくなったこともあります。
「もう自分には無理だ」と思った夜は、数えきれません。
それでも、今、隣に妻がいます。
子どもがいます。
毎日、小さな問題が起きます。
でも、一人で抱えていた頃よりずっと、人生は軽くなりました。
あなたにも、必ずその日が来ます。
完璧な相手と出会う日ではありません。
「一緒に悩める相手」と出会う日です。
その日まで、自分を削らずに、自分のペースで進んでください。
婚活は、ゴールに向かうレースではありません。
「一緒に問題を解決していける人」を見つけるための旅です。
▶ 婚活で消耗している時に、メンタルを回復させるための具体的な方法をまとめた記事もあります。
→ お見合い65連敗の精神科ナースが実践した 婚活メンタル回復プログラム
https://note.com/clean_aster449/n/n01cb0ce07c70
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
あなたの婚活が、「完璧な相手探し」ではなく、「一緒に悩める相手と出会う旅」になりますように。
諦めなくて、大丈夫です。
ぽん(@dai_konkatu)
