サイレントリーダーの経営戦略ノート(第38回)
成長とは何か
― 「できる」ではなく“再現できる”ことである ―
前回、
成長とは努力ではなく、価値であると書きました。
では、その成長とは何か。
ここを曖昧にしたままだと、
また元に戻ります。
「なんとなくできた」
「たまたまうまくいった」
これを成長と呼んでしまうからです。
1. 「できた」は成長ではない
たとえば、
1件だけ大きな契約が取れた
たまたまプレゼンがうまくいった
偶然良い結果が出た
これは嬉しいことです。
しかし、
これだけでは成長とは言えません。
なぜなら、
次に同じことができる保証がないからです。
2. 成長とは「再現性」である
成長とは何か。
シンプルに言い切ります。
👉 同じ条件で、同じ結果を出せること
これが再現性です。
毎回安定して成果が出る
状況が変わっても対応できる
意図して結果を出せる
ここまで来て、初めて
成長したと言えます。
3. なぜ再現性が重要なのか
組織が求めているのは、
一発の成功ではありません。
安定した成果です。
なぜなら、
予測ができる
計画が立てられる
任せることができる
からです。
再現性がある人ほど、
信頼されます。
4. 「たまたま」を卒業する
成長していない状態とは、
こういう状態です。
うまくいった理由が説明できない
失敗の原因が分からない
結果がバラバラ
つまり、
コントロールできていない状態です。
再現性とは、
自分で結果をコントロールできる状態です。
5. サイレントリーダーの見方
サイレントリーダーは、
「できたかどうか」では見ません。
こう見ます。
👉 それは再現できるのか?
次も同じ結果が出せるのか
他の人にも展開できるのか
仕組みにできるのか
ここを見ます。
6. 成長は「構造」に変わる
再現性が生まれると、
それは個人の力ではなくなります。
👉 構造になります。
型になる
仕組みになる
教えられるようになる
ここまで来ると、
その人の価値は一気に上がります。
7. 「努力」と「成長」の違い
最後に整理します。
努力
👉 行動している状態
成長
👉 再現できる状態
努力は誰でもできます。
成長は、
構造を持った人だけができます。
次回予告(第39回)
次回はさらに踏み込みます。
👉 なぜ自分だけ成長しても意味がないのか
個人と組織の関係
看板の価値
「位置ずれ」が起きる理由
ここを扱います。
結び
「できる」は信用されません。
「再現できる」が信用されます。
サイレントリーダーは、
結果だけを見ない。
構造を見る。
それが静かな基準です。
