サイレントリーダーの経営戦略ノート(第46回)
会議で成長が起きる瞬間
― ○×を明確にする“結果の完了”の技術 ―
前回、
会議とは
「未来の行動を約束する場」である
とお伝えしました。
しかし実は、
会議にはもう一つ重要な役割があります。
それは、
人を成長させること
です。
そして成長が起きる瞬間には、
ある共通点があります。
それが、
結果の完了
です。
1. なぜ人は成長しないのか
多くの人は、
成長とは経験を積むことだと思っています。
もちろん経験は大切です。
しかし実際には、
経験しただけでは人は成長しません。
なぜなら、
経験には必ずしも学習が伴わないからです。
同じ失敗を何年も繰り返す人がいる一方で、
短期間で大きく成長する人もいます。
その差は何でしょうか。
それは、
結果を完了させているかどうか
です。
2. 結果の完了とは何か
結果の完了とは、
期限が来た結果に対して、
○か×かを明確にすることです。
例えば、
「今月、新規契約を3件獲得する」
という目標があったとします。
期限が来た時、
契約が3件なら○。
2件なら×。
そこに感情は入りません。
事実だけです。
3. 成長は○×から始まる
ここで重要なのは、
○×をつけること自体ではありません。
重要なのは、
不足が明確になること
です。
未達であれば、
目標と現実の間に差があります。
その差が、
不足です。
人はこの不足を認識した時に初めて、
行動を変える必要性を感じます。
4. 多くの会議は完了していない
実は多くの会議では、
結果が完了していません。
よくある会話です。
「あと少しでした」
「かなり頑張りました」
「状況は良くなっています」
「引き続き対応します」
一見すると前向きです。
しかし、
○なのか×なのかが分からない。
つまり、
結果が未完了なのです。
5. 未達を責めても成長しない
ここで勘違いしてはいけません。
結果の完了は、
未達を責めるための技術ではありません。
サイレントリーダーは、
未達を叱りません。
見るのは、
不足です。
何が足りなかったのか
何を変えればよいのか
次はどうするのか
未達は失敗ではありません。
不足を認識するための情報です。
6. 成長が早い人の共通点
成長が早い人には共通点があります。
それは、
結果の完了回数が多いことです。
例えば、
1年に1回だけ評価される人と、
毎週結果を完了する人。
どちらが早く成長するでしょうか。
答えは明らかです。
毎週、
不足を認識し、
改善し、
次の行動を変える人です。
7. 会議は成長装置である
ここで会議の役割が変わります。
会議とは、
単なる情報共有の場ではありません。
結果を完了し、
不足を認識し、
次の行動を決める場です。
つまり、
会議は
成長装置
なのです。
8. サイレントリーダーの会議
サイレントリーダーは、
会議で感情を使いません。
達成したら褒めちぎるわけでもない。
未達だから責めるわけでもない。
見るのは事実です。
○か×か
不足は何か
次に何を変えるか
それを淡々と確認する。
だから会議が成長につながるのです。
次回予告
次回は、
会議時間の8割を占めるべきテーマに入ります。
会議の8割は“未来の約束”に使え
― 誰が、いつまでに、何をするかを決める会議術 ―
会議を終わりではなく、
スタートラインに変える技術をお伝えします。
結び
人は、
経験したから成長するのではありません。
結果を完了し、
不足を認識し、
行動を変えた時に成長します。
だからサイレントリーダーは、
会議で人を評価しない。
会議で人を成長させる。
それが静かな強さです。
