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風まかせ文芸部 『鬼』

「鬼って宇宙人説あるの、知ってるか?」
「鬼が?あれは妖怪の類なんじゃないの?」
「角が生えてるだけで、あんまり人間と変わらないだろ。あとは肌の色。これもな、異星人と捉えた方がしっくり来ないか?」
「んー、どうかな。確かに、青い肌の宇宙人なんてのはテレビで見たことあるような気がするけど」
「それにな、あれだけ露骨に人間と敵対する妖怪ってのもいなくないか?他の妖怪は、人間を化かすか脅かすか無視するかってとこだと思うんだよ」
「そー言われてみると、桃太郎は鬼退治するけど、他の妖怪で退治されるなんて聞いたことないよな。何か悪さするようなイタズラ妖怪を撃退する程度ならありそうだけど」
「そうだろ?これはさ、地球を侵略しようとやって来た宇宙人と人類の戦いだったんじゃないのかな。人類代表の桃太郎と、動物から選抜メンバーの犬と猿とキジが、それぞれ自分の能力を活かして地球を守ったっていう……ヒーロー物語だよ」
「桃から生まれた時点で人類代表ってのも怪しいけど……まあいずれにせよ、ヒーロー物語であることは間違いないな」
「だろ?アベンジャーズみたいなもんだよ。皆、特殊能力持ってさ」
「なるほどね。そんで、敵の鬼は宇宙人ってことか……あるかもしんないな」

「おい、メガネとパーマ、そんなところで何しゃべってんだよ」
「おう、アタル。お前こそ、こんなところでどーした?」
「いや、温泉マークの説教も終わったから帰ろうとおもってさ。お前ら、ラム、見なかったか?」

こちらの企画に参加させていただきました。
よろしくお願いいたします。

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