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風まかせ文芸部|ふわっとことばあそび【鬼】

前回の【チョコ】も、参加していただき、ありがとうございました!

今後とも引き続きよろしくお願いします!
さて、今週のお題です。
風まかせ文芸部・第41回お題企画

お題:「鬼」がテーマの
ショートショート、小説、詩、エッセイ――
ジャンルもスタイルも自由。
あなたの「風まかせな物語」を綴ってみませんか?

読んで、書いて、ゆるやかにつながる。
そんな小さな文芸部の企画にぜひご参加ください!



締切:2月23日(月)23:59

参加方法:
• あなたの作品に #風まかせ文芸部 のタグをつけて投稿
• 可能であれば、過去の風まかせ文芸部の作品(どなたの作品でも!)に
 コメントを一つ以上いただくと嬉しいです!

「気が向いたときに、ふっと書いてみる」
そんな気軽さで、風のように参加していただけたら嬉しいです。
気軽にどうぞ〜!

【大島蓮司さん】

春の街道、桜の下で始まる小さな出会い。
商人・幸助が手にした鬼の角は、万病に効く霊薬として人々を救い、城下に歓喜をもたらします。けれどその力は、祝祭のざわめきの裏で、静かに別の芽を宿していく――。
善意と欲、救いと災いが紙一重で揺れる、因果をめぐる和風幻想譚。華やかな景色の奥に、ひやりとした余韻が残ります。

【のほさん】

ときどき鬼になる、ばぁちゃん。
ふとん叩きを棍棒代わりに、悪さをした孫たちを本気で追いかけ、容赦なく叱りつける。その姿は恐ろしくもあり、どこか頼もしかった。

やがて時が流れ、鬼は静かに眠る鹿の顔になる。
あの日の痛みや水しぶきの奥にあったものを、成長した彼らはようやく知るのだ。

笑いと涙がにじむ、懐かしくてあたたかい家族の記憶。鬼の面の裏に隠れていた、深い愛情を描く物語です。

【鈴蘭さん】

変わりやすい空模様になぞらえ、繊細な心と理不尽な日常を描いた一篇。
些細な言葉や出来事に揺れる“ガラスのハート”は、脆さと同時に、光を映す力も秘めています。

傷つきやすいことは、弱さだけではない。
鬼のように押し寄せる現実の中で、それでもなお光を受け止めようとする姿が、静かな余韻を残します。

やさしく透明な視線で、自分自身を見つめ直す物語です。

【ABC共創ラボ|語りとAIの未来設計所さん】

リビングを舞台に繰り広げられる、小さな鬼ごっこ。
「鬼して」と笑う娘と、追いかける親の息づかいが、何気ない日常をきらきらと照らします。

捕まえて、捕まって、倒れたふりをして――その繰り返しの中に、かけがえのない時間がそっと息づいている。
いつか終わりが来ると知りながら、それでも「もう一回」と応えてしまう愛おしさ。

やさしい疲れと笑顔が胸に残る、親子のひとときを描いた物語です。

【片桐みかんさん】

元旦に書く目標、そして毎年居座る“あの一行”。
おなじみの誓いをめぐって、自分の中の声と丁々発止のやりとりが始まります。

ダイエットを前に、甘い自分と向き合うには鬼になるしかない――けれど、その鬼の正体は案外ユーモラス。
関西弁の軽妙な掛け合いが、耳元で漫才のように弾みます。

笑いながら胸に刺さる、小さな自己反省譚。
鬼が笑うのか、自分が笑うのか。新年の決意をくすぐる一篇です。

【kazeさん】

児童養護施設で出会った、二つ年上の麻衣。
「俊ちゃんは、わたしだけの鬼さん」――その言葉は、幼い少年の胸に小さな火を灯します。

鬼とは怖いものではなく、誰かを守る存在。
別れと約束を越え、年月を重ねても消えなかった想いが、やがて確かな形へと育っていく。

あの唄が聴こえるたび、振り返ればそこにいる人。
切なさと温もりが静かに重なり合う、約束と再会の物語です。

【想狗さん】

かつては名もなき不可視の存在。
人が恐れ、祈り、救いを求めるうちに、やがて姿を与えられ、断罪する者となった。

意味は薄れ、象徴は力へと変わり、そして“イキモノ”へ。
遠くにあったはずの超常は、いつしか泣き、笑い、怒る――隣にいるものへと近づいていく。

神話の変遷をなぞりながら、人と怪異の距離を問いかける詩的断章。
静かな言葉の奥に、時代を越える視線が宿ります。

【leal_violet3340さん】

優しくあろうと信じてきた心が、理不尽の前で砕け散る。
その痛みを知ったとき、ふと浮かぶのは「鬼になりたい」という願い。

けれど求めているのは、怒りにまかせた強さではない。
深い傷を抱えたからこそ、誰かを護れる“優しい鬼”。脆さを知る者だけが辿り着ける、もう一つの強さです。

割れた破片を拾い集めながら、自分の在り方を問い直す。
静かな決意が胸に灯る、再生の物語です。

【不思議の国のアリスさん】

心の奥がぷつりと切れる朝。
理屈で塗り固めた日々のなか、美香子は音楽だけを拠りどころに息をつく。

イヤフォン越しに広がる世界は、乾いた心に落ちる一滴の水。
沈丁花の香り、夕暮れの光、揺れるメロディー――その瞬間だけは、誰にも奪われない自分がいる。

揺らぎながらも、逃げずに立ち続けようとする少女の姿。
内に潜む“鬼”を飼い慣らしながら、今日を選び取る静かな成長の物語です。

【水玉さん】

節分にやって来た鬼は、なぜかこたつでくつろぎ、豆をぽりぽり。
追い払われるはずの存在が、理屈っぽく文句を言いながら居座る光景は、どこか可笑しくて愛おしい。

豆や鰯をめぐる軽妙な掛け合いの奥には、毎年繰り返される風習と、家族の時間がそっと息づいている。
追い出すはずの鬼が、いつの間にか“季節の客人”のように思えてくる不思議。

くすりと笑えて、少しあたたかい。
日常と行事のあわいを描いた、やさしいユーモア譚です。

【みわからすさん】

山奥の村には、亡き人にもう一度会えるという噂がある。
条件は厳しく、沈黙は絶対。晦日の夜、社の扉がわずかに開くとき、再会は叶うという。

「再会の村」として賑わうその土地で、人々は何を願い、何を差し出すのか。
喪失への想いが、静かに、そして確かに忍び寄る恐怖へと変わっていく一篇です。

【カイロウドウケツさん】

ひとすじの涙が、境界を曖昧にする。
人と鬼、そのあわいに揺れる感情を、静かな夜の情景に重ねた詩です。

強さや恐ろしさの奥に潜む、やわらかな心。
闇が深まるほどに、かえって浮かび上がる“同じ痛み”を、そっと掬い上げる一篇です。

【Ryuさん】

鬼は宇宙人かもしれない――
そんな何気ない放課後の雑談から始まる、ちょっと不思議な物語。

昔話をSF的に読み替える軽やかな会話劇は、どこか懐かしく、それでいて現代的。
ヒーロー談義に花を咲かせる少年たちのやり取りの中に、物語の種がさりげなく蒔かれていきます。

ユーモアと空想が交差する、ポップで少しだけ異世界めいた一篇です。

【適温より1℃低めさん】

山間の一軒家に現れた、ひとりの女。
行き場を失ったと語るその女は、やがて家に居付き、男と濃密な夜を重ねていく。

白檀の香り、乳の味、舌に残る血の気配。
官能と不穏が絡み合い、やがて赤い月の下で、隠されていた本性が輪郭を帯びる。

欲望と飢え、そして“鬼”の気配。
古風な語り口で描かれる、艶やかで凶暴な異形譚です。

【しゅうびさん】

風の強い橋に、とどまり続ける“鬼”。
そこは、生きていたころに選びきれなかった想いが残る場所。

夜ごと橋に立つひとりの男と、声の届かない少女。
交わらないはずの孤独が、やがてかすかな変化を生む。

誰にも見えない存在が、誰かの一歩を止めるとき――
風の中に、そっと灯る救いを描いた、静謐でやわらかな物語です。

【藍出紡さん】

「悪い子は、鬼が迎えに来るよ」
何気ない大人のひと言が、部屋の空気をすっと冷やす。

嘘だと知っているはずなのに、胸の奥に残るざらりとした感触。
泣く弟を見つめる視線の先で、幼い日の恐れが静かによみがえる。

家族のやり取りの中に潜む、小さな不安と記憶の影。
身近な言葉がふいに異界へとつながる、ひやりとやさしい一篇です。

【財布野紐ゆるみさん】

「人はいつ、鬼になるのか。」

怒りでも憎しみでもなく、
“正しさ”や“合理”の中に潜む小さな違和感を描いた物語です。

配信者として無数の声にさらされる彼女。
善意と攻撃の境界が曖昧になる世界で、迷わなくなったとき、人は何を失うのか。

静かな問いが、読後もしばらく胸に残る一篇です。

【kaoさん】

ある夜、部屋に突然あらわれた鬼。
目的はなんと、オリンピック観戦。

虎柄パンツに棍棒、けれどどこか人懐っこいその姿。ビールとポテチを囲みながら繰り広げられるのは、鬼と人間の、ゆるやかで不思議な共存の時間です。

ことわざや言葉遊びを軽やかに織り込みつつ、鬼のイメージをくつがえす愛嬌と熱量。
読み終えたころには、「鬼」という存在が少しだけ身近になる、愉快でやさしい一篇です。

【終わりに】

今週もたくさんのご参加ありがとうございました!

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皆さんの作品をじっくり読み込むための、週末の美味しいコーヒー代にさせていただきます☕️


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