風まかせ文芸部|ふわっとことばあそび【チョコ】
前回の【未送信】も、参加していただき、ありがとうございました!
今後とも引き続きよろしくお願いします!
さて、今週のお題です。
風まかせ文芸部・第40回お題企画
お題:「チョコ」がテーマの
ショートショート、小説、詩、エッセイ――
ジャンルもスタイルも自由。
あなたの「風まかせな物語」を綴ってみませんか?
読んで、書いて、ゆるやかにつながる。
そんな小さな文芸部の企画にぜひご参加ください!
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締切:2月16日(月)23:59
参加方法:
• あなたの作品に #風まかせ文芸部 のタグをつけて投稿
• 可能であれば、過去の風まかせ文芸部の作品(どなたの作品でも!)に
コメントを一つ以上いただくと嬉しいです!
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「気が向いたときに、ふっと書いてみる」
そんな気軽さで、風のように参加していただけたら嬉しいです。
気軽にどうぞ〜!
【akashiba555さん】
テレビの光と冬の空気に包まれた、静かなリビング。
板チョコをきっかけに交わされる他愛ない会話は、やがて「当たり前」として受け入れてきたものの正体へと、さりげなく踏み込んでいく。
甘さは本質か、それとも刷り込まれたイメージか。
チョコレートの歴史をなぞりながら語られるのは、情報や価値がどのように作られ、広まり、疑われなくなっていくのかという視点だ。
ウンチク混じりの軽妙なやり取りと、二人の距離感が心地よく、
読み手もまた「まみれている側」だと気づかされる。
深刻になりすぎず、けれど確かに思考をくすぐる。
甘さの奥に、ほろ苦い問いを残す短編です。
【大島蓮司さん】
「最適化」という甘い言葉から始まる、静かなディストピア。
政府公認のチョコレートは、人々の迷いを取り除き、「最も大切なもの」を明確にしてくれるという。
その答えは、あまりにも合理的で、あまりにも人間的だった。
自分を最優先する世界で、人々は驚くほど穏やかに、そして無関心になっていく。
声高な暴力も、派手な崩壊もない。
あるのは、静かに機能を失っていく社会と、誰も疑問を抱かなくなった日常だけ。
甘さの奥に仕込まれたのは、救済か、それとも選別か。
読み終えたあと、喉の奥に残る違和感が、長く消えない短編です。
【鈴蘭さん】
バッグの中で重さだけを主張する、渡されなかったチョコレート。
本作は、バレンタインという一日を通して、片想いの「内側」に流れる時間を丁寧にすくい取ります。
声をかけられなかった理由よりも、
かけられなかった自分と向き合う時間の長さ。
期待を抑えながら、それでも消えない小さな希望が、
夕方の風のように静かに残っていきます。
渡せなかったからといって、想いが失敗になるわけじゃない。
自分で食べたチョコの甘さと苦さが、
ちゃんと恋をしていた証として胸に落ち着く。
派手な出来事はないけれど、
多くの人が思い当たる感情が、そっと言葉になった一篇。
バレンタインの静かな側面を、やさしく照らす作品です。
【しゅうびさん】
溶けていくチョコレートの温度と、言葉にならない感情の距離が、同じリズムで描かれていく一篇。
説明されすぎることのない動作、一定に保たれる所作、
「言わない」ことで際立つ選択の数々が、静かな緊張を生み出します。
誰かに渡すために作られたはずのものが、
最後には自分の手元で、音もなく完結していく流れが印象的です。
甘さと苦さ、並べられる四角、使われない包材。
感情を爆発させることなく、整え、揃え、飲み込んでいく姿は、
読む側に多くを委ねます。
これは失恋でも、諦めでもなく、
「渡さなかった」という選択そのものを、丁寧に描いた物語。
読後に残るのは、ちょうどいい苦さと、静かな納得です。
【leal_violet3340さん】
バレンタインの訪れを告げるのは、
赤やピンクの包装よりも、頭の中にふいに流れ出す一曲だった。
食料品売り場の片隅、ゆったり並ぶチョコレートたち。
それを視界に入れた瞬間、現実のBGMは消え、
脳内では Hot chocolate がフルサイズで再生される。
冬でも、日常でも、容赦なく入り込んでくる
RIP SLYME の軽やかなラップ。
とりわけ耳に残る「チヨッコレイト」の響きが、
買い物帰りの坂道や、家の中まで連れてくる。
ご機嫌に歌えば、母から飛んでくる現実的な一言。
その小さなすれ違いすら、季節の風物詩として愛おしい。
音楽が生活に溶け込みすぎて、
つい口からこぼれてしまう瞬間の可笑しさと幸福。
これはチョコレートと一緒にやって来る、
“私だけのバレンタインソング”の話です。
【岩下だんごさん】
テレビの向こうで輝く「あの子」と、
こちら側で静かに積もる雪。
同じ冬の中にいながら、もう交わらない距離が、淡々と描かれていきます。
スタンプで止まった会話、
送れそうで送れない一言、
冷凍庫の白さに重なる感情の凍結。
言葉を選ぶほどに、関係性の輪郭がはっきりしていくのが切ない。
残酷さと愉快さが同時に存在する世界で、
想い出だけが妙に鮮明に残っている。
未送信で閉じられた画面が、そのまま心の状態を映しているようです。
静かで冷たく、でもどこか美しい余韻を残す一篇。
読後、胸の奥にひやりとした冬の光が差し込みます。
【財布野紐ゆるみさん】
社員食堂という、季節も感情も均されていく場所。
その日常の奥で、静かに揺れていた「二月」という時間が、ゆっくりと立ち上がってきます。
バレンタインが禁止された職場、
失われていく行事感、
考えなくても回っていく手順と身体。
語り手は、気づかないうちに自分の気持ちまで厨房に預けてしまっていたことを、後半になってようやく自覚します。
板チョコ一枚。
誰にも告げず、名付けもせず、
感謝とも善意とも言い切れないまま溶かされる小さな選択。
それは贈り物ではなく、儀式でもなく、
ただ「今日」という日に差し込まれた、ほんのわずかな温度でした。
最後の「ごちそうさま」が、
気のせいかもしれない変化として受け止められる距離感が美しい。
大げさな救いも、はっきりした答えもないまま、
季節と気持ちが、少しだけ戻ってくる。
静かな職場小説であり、
名もなきバレンタインの物語です。
【律奏 -ricca-:境界に棲む物書きさん】
包丁の音とともに刻まれていくのは、形にならない片想い。
溶けては固まり、甘くて苦いチョコレートに心を重ねながら、渡ることのない想いを静かに見つめる物語です。飾り立てても消えない不器用さと、それでも手放せない温度。年に一度の儀式の中で、自分の中だけで完結する恋のかたちを、ひそやかに描きます。
【カイロウドウケツさん】
如月の冷たい空気の中で、静かに溶け出す甘さ。その行方を見つめる物語です。
「チョコは人の上に位置する」という印象的な言葉が示すのは、贈る側と受け取る側、そのあわいに揺れる感情の機微。甘美でありながらどこか切実な温度が、冬の終わりの光とともににじみ出します。小さな菓子に託された想いの重みを、静かに問いかける一篇です。
【⭐︎chobiちょび358⭐︎さん】
寒い冬、学校帰りの体を待っていたのは、母のホットチョコレート。少しのスパイスが効いたその一杯が、冷えた心と体をそっと温めます。何気ない日常のひとこまに宿るぬくもりと、家族の気配。静かな情景の中に、帰る場所の確かさをやわらかく描いた物語です。
【みみずくの耳さん】
高くなったチョコレートをめぐる、少し切なくてにぎやかな独白。明治派のこだわりや、アポロやコーヒービートへの愛着、消えてしまった味への寂しさ。サーティワンや憧れのロシェの衝撃まで、甘い記憶が次々とよみがえります。値札の向こうにあるのは、価格以上に積み重なった思い出。チョコとともに育った時間を、軽やかに、そして少しだけほろ苦く描く一篇です。
【ABC共創ラボ|語りとAIの未来設計所さん】
バレンタインが近づく教室で、好きな人の話題に揺れる少女。けれど彼女が選んだ贈り先は、お母さんでした。不器用に作った少しいびつなチョコに込めたのは、まっすぐな感謝の気持ち。恋だけが告白ではないと、やわらかく教えてくれる物語です。照れくささと涙のにじむ笑顔が、読後にあたたかな余韻を残します。
【kazeさん】
「ギブミーチョコレート!」――その無邪気な声が響く敗戦後の風景。子どもたちの瞳に映るのは、丘に群がる夢のような甘さ。けれどその光景は、ただ美味しいだけでは終わらない、日本のある真実を静かに映し出します。甘さの向こうににじむ時代の空気を、やわらかな筆致で描いた一篇です。
【藤井輝子(egg7v_)さん】
徹夜で磨き上げた完璧な自作チョコ。しかし待っていたのは、甘くない現実でした。搾取されかけた想いを抱え、展望台でチョコを貪る衝動。その先にふいに差し込む、思いもよらぬ声。ほろ苦い失恋とユーモア、そして小さな奇跡が溶け合い、傷ついた心をそっと反転させていく物語です。甘さの奥にある自尊心の目覚めが、軽やかな余韻を残します。
【適温より1℃低めさん】
バレンタインに傷を持つ父と、狼の血を引く娘。チョコを食べられない宿命を抱えながらも、家族と恋のために奮闘する姿を軽やかに描いた物語です。キャロブで作る“偽チョコ”という工夫が微笑ましく、本命と義理のあわいに揺れる気持ちも愛らしい。少し不思議で、どこかあたたかい、甘やかな一篇です。
【片桐みかんさん】
バレンタインデーが嫌いな男の子と、名前がバレンタインの猫。甘いものを遠ざけていたはずの心に、ひとつの“失敗作”が小さな波紋を広げます。拗ねた言葉と素直になれない気持ち、そのやりとりが愛らしい物語。降るはずのなかったチョコの雨が、いつのまにか景色をやわらかく変えていきます。くすりと笑えて、ほんのり甘い余韻の一篇です。
【水玉さん】
ラム酒香るダークチョコに、フランボワーズの甘酸っぱさを閉じ込めて。恋を成就させたいと願う心は、やがて“惚れ薬”を夢見るほどに熱を帯びていきます。小さなフェーヴに託すのは、愛だけでなく、独占欲さえ滲む想い。可憐さの奥にひそむ危うさが、艶やかに香る一篇です。甘美で少し毒のあるバレンタインを描きます。
【のぞみちゃんさん】
駅前に響く「チョコレートはいかがですか」の声。縁遠いと笑い合う男子高校生たちの胸にも、ほんの少しのざわめきが宿ります。イケメン論をめぐる軽口と、強がりの奥に隠した淡い期待。冬の冷たい空気とコンビニの温もりの対比が、等身大の青春をやわらかく映し出します。届かないと決めつけながら、それでも願ってしまう心を描いた一篇です。
【Ryuさん】
チョコかチョコレイトか――そんな言葉遊びから始まる、少しおしゃべりで不器用な告白劇。失恋の気配が漂う放課後、軽口を叩きながらも本音をにじませる彼の姿が愛らしく映ります。甘さでごまかしきれない真剣さと、タイミングを逃さない勇気。笑いの奥にちゃんと熱がある、やわらかくて甘い青春の一篇です。
【ふふっ♪さん】
2月14日、蚊帳の外を装いながらも胸の奥がそわそわしてしまう男子の本音。義理でもいい、一粒でもいい、「僕に」用意されたという事実に夢を見る。強がりと妄想を重ね、ばーちゃんからの戦利品で覇者を気取る姿が愛おしい。笑いの裏ににじむ切実さが、甘酸っぱく胸をくすぐる青春の一篇です。
【藍出紡さん】
森の奥にひっそりと現れる、甘くてあたたかな不思議。
冷たい空気のなかで交わされる小さな驚きと、胸の奥までじんわり広がるぬくもりを描いた一篇です。
動物たちの素直な好奇心と、冬の森に差し込むやさしい気配が、読後にほっとした余韻を残します。
【笹木茜さん】
吹雪に閉ざされた北アルプス。
白一色の世界で交差するのは、長い年月を共にしてきた二人の友情と、極限の選択です。
雪山という過酷な舞台のなかで、交わされる言葉は少なく、それでも胸を打つ。
凍てつく風の音、重く沈む足取り、わずかな希望に託された想い——その一つひとつが静かに積もり、読む者の心に深い余韻を残します。
これは遭難の記録であると同時に、誰かを想う強さの物語。
冷たいはずの雪景色の奥に、確かな熱が灯る一篇です。
ちなみに・・・!
もっと自由に創作を楽しめる場所を作ってみたくて、
小さな部室のようなメンバーシップをはじめました。
ふらっと、立ち寄ってもらえたら嬉しいです!
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