現代K-POPの基礎知識【TWICE編】 #私のプレイリスト #推し活
──現代K-POPを語るなら、TWICEを避けては通れない。
韓国の大手芸能事務所 JYPエンターテインメントが手がけた、ガールズグループ育成番組『SIXTEEN』によって誕生した9人組ガールズグループ。
応募者の中からメンバーがステージごとに脱落していく、サバイバルオーディション形式で、“努力・実力・成長”のプロセスを世間がリアルタイムで追体験したことが、初期の熱狂につながり、このあと韓国では「PRODUCE ◯◯◯(通称プデュ)」といったオーディション番組が増えていく。
ちなみに筆者は『SIXTEEN』では、ダンスを本番でトチって脱落したウンソ推しだった。ウンソ脱落は今思い出しても切ない。
デビューは2015年10月。明るさ・元気・ちょっと不器用な恋心を込めた楽曲でスタートを切った彼女たちは、翌年の「CHEER UP」「TT」で一気にブレイク。中毒性のある振り付け、ティーンの心をつかむ歌詞、
そして“9人のバランス感”が完全に整っていたことで、K-POPガールズグループの新たな黄金時代を切り拓いた。
現在のTWICEは、毎年ワールドツアーを行い、英語曲で全米デビューも果たし、いまや“世界のガールズグループ”として人気を博している。
でも、この記事ではあえて2020年までのTWICEに絞って紹介したい。
なぜなら、この時代のTWICEこそK-POPの王道であり規範だからだ。
今回はプレイリストと動画リンクの二本立てで紹介する。K-POPはパフォーマンスを観てなんぼなので、動画から観るでも構わない。
以下のプレイリストでは、初期〜黄金期のTWICEの中から、K-POP初心者が聴いて即ハマれる楽曲のみを紹介していく。K-POPに触れたことがない人にこそ聴いてほしい。
例によって、これは自分用のプレイリストであり、ベスト選曲ではないが、TWICEの場合、この初級編のセレクトこそ究極でもある。好きにならせる自信大アリのセレクションだ。
1. YES or YES
カワイイを追求していたTWICEの可愛さピークの曲。リズムも展開も工夫に満ちている。この曲でハマれない人はここでさようなら。
2. What is Love?
JYパークがTWICEのために本気で書いた名曲。恋をまだ知らない少女の視点は、彼がTWICEに託した想いそのものでは?
3. TT
いかにもな曲を選ばないのがけぶじんなのですが、TWICEのベタ曲は別格。ベタ曲でも深く工夫され永遠に飽きない、それがK-POP。
4. LALALA
アルバム曲の中からセレクト。“明るさと元気さ”が高く、初期TWICEの素直な魅力が詰まってる。この時代のアルバムは良かった。
5. LIKEY
音楽好きは最初、ダサって思うかもしれない。でもこの曲も奥が深い。ラップ、ダンスソロ(見えないけど)、全員がそれぞれのポジションに忠実な曲。
6. CHEER UP
ありきたりのベストで面白みがない選曲だけど、ライブパフォーマンスを見ると、結局ここに戻ってくる。(ライブ動画リンクあり)
7. 1 TO 10
けぶじんが最も好きな“超名曲”。TWICEの中じゃなくK-POPの中じゃなく、全ジャンルの音楽の中で好きな曲。トモに歌詞を何度も読ませた。
8. Feel Special
TWICE名曲中の名曲。JYパークの書いた歌詞が感動的。1番の歌詞は覚えた。「クロンナリイッソ、カプチャギ ホンジャイゴ マンガット ウナル♪」
9. FANCY
可愛い系TWICE最期のシングル。少し大人っぽくなったけど、ダンスも含めて最もTWICEらしかった時代。
10. UP NO MORE
ちょいバロック調の響きの大人っぽい名曲。サスペンスドラマのエンディング曲みたいな印象。この路線で量産してほしかった。
動画で観る、TWICE厳選パフォーマンス集
ここではPVではなく、実際の“生パフォーマンス”に絞って紹介する。
TWICEに限らずK-POPグループの真価は、豪華なPVの演出よりステージ上での身体を使った感情表現にあると思うから。
主には「ライブ映像」「音楽番組でのカムバックステージ」など、
観ることでTWICEが好きになる動画たちを厳選した。ぜひ体感してほしい。
※メンバー名が誰かわからない場合、検索して顔を覚えよう。
※あと、動画はフル画面ボタンを押して観てほしい。
CHEER UP 東京ドーム公演
まず、これから見てほしいと思うのがCheer upの東京ドーム公演だ。
持論として、K-POPはハングルで聴きたいものだが、これは日本語版。
少女時代の日本語版は韓国版と比べてテンションが下がったが、TWICEは日本語でも曲の印象が下がらない。もちろん日本人が3人いるとは言え、メインボーカルは韓国メンバー。しかし彼女たちの日本語歌唱も感情面の不足はない。ジヒョの全身で訴えるパフォーマンスは涙もの。
YES or YES ソウル公演
やっぱりソウルのライブが一番良い。地元のファンの熱狂と、韓国人向けの本気のステージこそK-POPライブステージの真骨頂。このパフォーマンスでは振り付け以前に、メンバーの体幹がいかにしっかりしているかを見よう。
BE as ONE 東京ドーム公演
バラードの名曲。ライブに参加した気持ちになって聴いてみてほしい。メインボーカルのナヨンって優等生過ぎて推す理由がないんだけど、ライブでの歌唱力を見てしまうと、やっぱ欠かせないなって。
LIKEY COMEBACK M COUNTDOWN
ダヒョンとチェヨンのラップ、メインダンサーモモのソロダンスなど、グループの自己紹介のようなパフォーマンスはTWICEの教科書。これはM netのカムバック映像だが、K-POPのステージ衣装はひとつのコンセプトで全員違うというパターンが多い。Mnet、MBC、KBS、SBSとチャンネルをまたぐ際に同じ衣装を着ることはほぼ無く、そのへんも見どころ。
Feel Special 2019 MAMA
ミナが抜けていた時代、歌い出しを1番も2番もチェヨンが歌う、というのが好きだった。ジヒョって練習生時代が長い苦労人なんだけど、この曲では人生をかけて演ってるように見え、鬼気迫る感じにグッとくる。
CRY FOR ME 2020 MAMA
MAMAで初披露されたこの曲は名曲にも関わらず、カムバックに使われなかった。この曲でカムバをしなかった理由は不明で、不思議のひとつである。
Switch to me by DAHYUN and CHAEYOUNG
ちょっと番外編。TWICEのラップラインとして、いつもはフロントの裏に回るダヒョンとチェヨン。そのふたりでパク・ジニョンとピのデュエット曲をカバー。バッターなら8番と9番だが、その2人でここまで可愛いんです。これがTWICEの凄さであり底力。これ音盤リリースしてほしかった。
K-POPおよび韓国エンタメの魅力について
けぶじんはK-POPや韓流ドラマなど韓国エンタメが大好きだ。
その魅力の源泉を整理しておきたい。韓国のエンタメを支えているのは「徹底」と「鍛錬」で、これは産業全体に共通する特徴だ。
ほとんどのアイドルはデビュー前に数年間の練習生生活を送り、歌・ダンス・身体づくり・精神面の管理まで含めて鍛えられている。
トップグループの群舞なら完全に指先までシンクロしており、自己管理はアスリート並だ。デビュー後もこれが途切れない。
その表現力の高さの背景には、「人間としての下地」の強さがある。韓国の俳優もアイドルも、画面に出た瞬間の存在感が強く、身体性・精神性・責任感が最初から高い水準で揃っている。例えば、俳優のヒョンビンは立ち姿だけで颯爽とした涼しさと強靭さを備えており、演技も抜群だ。こうした人材が次々に出てくることが、韓国エンタメの層の厚さだと思う。
また、韓国はエンタメ知能が高い国でもある。
音楽ではBTS、BLACKPINK、TWICE、NewJeansなど、世界で通用するグループが同時代にこれだけ存在している。
ドラマも同様で、『愛の不時着』や『梨泰院クラス』などスタジオドラゴン作品は世界中で大人気だ。
なぜ世界でウケるのかといえば、世界に向けて作っているからである。そして、韓国の民族性を損なうことなく、韓国人ならではのコンテンツを輸出しているからだ。
最後に、韓国エンタメを語る上で欠かせないのが競争原理だ。アイドルも俳優も毎年大量にデビューし、同じ数だけ消えていく。ファンの評価は厳しく、事務所の力だけでは生き残れない。実力主義が徹底しており、光が強いぶん影も濃い。だが、この過酷な環境そのものが、韓国エンタメの密度と強度を生む源泉になっている。
終わりに
今回の記事は、相互のちぃさんとのやりとりがきっかけになっている。
ちぃさんがK-POPの自作に挑戦していて、その曲を聴いて刺激を受けた。
そのやりとりの中、ふと自分が過去に作った“K-POPのプレイリスト”を思い出した。作っては周りの音楽好きに投げていたものがいくつもある。
一方、当の自分は少しK-POPと距離をおいてしまっていた。
推しグループ「Kep1er」が7人になったことがショックで、K-POP全体を追わなくなっていた。
だけど初心者向けに、自分の初期衝動を手がかりに記事を書くことはできると思い、この記事を書いた。完全に見落としていた自分の趣味だった。思い出させてくれてありがたい。
もともとK-POPは大好きなので、これを機にまた熱を戻し、
noteにはK-POP関連のコンテンツをいくつか書いていきたい。
そして、本格的な曲づくりもトモと構想中である。
