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二千年後にまた会おう――進撃の巨人 ATTACK ON TITAN

「Primeでの配信は〇日以内に終了」と表示が出ていたので、慌てて観たのが、この2本の映画。

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド

<あらすじ>
諫山創による大人気コミックの実写映画化。
100年以上前、突如現れた巨人たちに人類の大半は喰われ、文明は崩壊した。この巨人大戦を生き残った者たちは、巨大な壁を三重に築き、内側で生活圏を確保して平和を保っていた。
しかし、ある日突然現れた想定外の超大型巨人によって壁は破壊され、穿たれた穴から無数の巨人が壁の中へと侵入。長年にわたる平和の代償は、惨劇によって支払われることとなった。
それから2年。活動領域の後退を余儀なくされた人類は、対巨人兵器、立体機動装置によって武装した調査団を結成。奪われた土地を巨人から取り戻すべく、外壁の修復作戦に踏み切るが…。

<キャスト>
三浦春馬/長谷川博己/水原希子/本郷奏多/三浦貴大/桜庭ななみ
/石原さとみ/ピエール瀧/國村隼

<スタッフ>
原作:諫山創
監督:樋口真嗣 特撮監督:尾上克郎 脚本:渡辺雄介 町山智浩 音楽:鷺巣詩郎
主題歌:SEKAI NO OWARI 「ANTI-HERO」

(C)2015 映画「進撃の巨人」製作委員会 (C)諫山創/講談社

進撃の巨人は、私も大好きな漫画で、もちろん全巻持っていますし、アニメも全話録画してあって、今でも時々見返します。
立体機動装置で空を駆け巡るアクションとか、伏線を散りばめながら、何度読んでも楽しめる複雑なストーリーとか、ここ数年で読んだ漫画の中では断トツで好きな作品です。
なにしろ連載中は、そのためだけに別冊マガジン買ってましたから。
そんなわけで、進撃の巨人には思い入れの強い私ですが、実写はこれまで観ていませんでした。
レビューを読んじゃうと、どうしても……。
だけど、どんな作品であれ、せっかくだから、観ておこうかと。
だって絶対お金を出しては観ないでしょうから、これを逃したら一生観ない。それも何だか、もったいないかな?と。

良かったところ

①巨人の気持ち悪さ

これは漫画やアニメよりも確実に気持ち悪い。
でも巨人としての気持ち悪さや怖さより、表情とか動きなんですよね。
だから、例えばこの巨人たちの身長が150㎝くらいでも、やっぱり同じように気持ち悪いし、怖い。
これまで見たこともないような圧倒的な存在感、人間を片手で軽々持ち上げられるくらいの大きさからくる怖さではない。
ゾンビ映画的な怖さです。
もっとも、人が食べられた時に血が飛び散ったりするのは、非常にグロテスクで、これは実写ならではの体験だと思います。
本当に巨人がいて人間が食べられてしまうと、こんな感じなんだろうと思えました。ベロの質感や唾液の感じとか。

②巨人同士の戦いがアツい

完結編の最後に巨人同士が戦うシーンは良かったです。
あとは最初に超大型巨人が出てきたときも良かった。
ラストの方は見慣れたのもあるし、ただデカいだけで動きも遅いし、頭が悪そうな感じがして、いまいちでしたが。
また、あんまり進撃の巨人がカッコいいと思えなかったし、巨人が戦っている足元で調査兵団の仲間が、上を見上げながら口を開けている演技がところどころ挟まるので、冷める部分はありました。

③ハンジは適役

石原さとみさんのハンジ役はとても良かった。
キャライメージと合っていて、実写化された感がありました。
ただ、これを言っちゃあ、おしまいですが、ハンジはやっぱりマンガやアニメのキャラで、実写にしてしまうと、ただ変な奴というのが強調されちゃって、カッコよさが薄れてしまうんだなと思いました。

④オリジナルストーリーとして観れば…

賛否両論あると思いますが、原作を忘れて、完全にオリジナルの映画だと思って観れば(思うことができれば)、これはこれで映画として成立していると思います。
観たいか?と言われれば NO ですが。
1作目は、オリジナルのゾンビ映画として観れば怖いと思いました。
エレンがいちゃつこうとしていたら、ギョロッとした巨人の目玉がそれを見ているシーンとか。赤ちゃんの巨人が出てくるところとか。

気になったところ

①進撃の巨人というタイトル

やっぱり、このタイトルを付けてしまったことが失敗の原因だと思います。
原作の良さをほぼ0に近い形で無理やりまとめているので、ストーリーも薄っぺらいし、調査兵団のメンバーへの感情移入も出来ない。
あのシキシマ(長谷川博己)は何者なんだ?!
オリジナルキャラで人類最強の男という設定らしいけど、立ち振る舞いや見た目にはリヴァイっぽさもあるし、でも中身は全然違う。
これも、進撃の巨人というタイトルだと、その中途半端なリヴァイっぽい男を、無意識にリヴァイと重ねてしまうから、頭にきちゃう。
他のキャストも同様。これがエレン(三浦春馬)だって言われちゃうから「こんなのエレンじゃない!」と思っちゃう。
そもそもキャストが全員日本人なのに、その名前が「エレン」「ジャン(三浦貴大)」「アルミン(本郷奏多)」って……。その時点でもう違和感しかない。
ミカサ(水原希子)に関しては、違和感どころの話じゃありません。かなりイメージを崩されました。
ちなみに、シキシマ同様、オリジナルキャラのサンナギ(松尾諭)という斧使い。このキャラもわけがわからなかった。何なの?彼は。
ということで、すべての問題の根本はタイトル。
進撃の巨人の巨人は参考程度にして、オリジナル脚本でタイトルも別のものにしていれば、ここまでにはならなかったと思います。

②アクションシーンが退屈

壁に穴が開いて2年。
エレンたちは何も訓練をしていなかったのか?
巨人が出てきたら、走って逃げるって……。戦えよ、調査兵団。
立体機動で縦横無尽に飛び回る、それこそ進撃の巨人のアクションだろうし、実写でどう表現するのか期待していたのに何これ?
立体機動装置があまり効果的に使われていなくて残念でした。

③車もあるし、ロケットランチャーもある

壁は、ただの壁みたいだし、それだけ科学技術が残っているなら、壁の穴くらい塞げるだろ?と思っちゃう。
クルマが動くんだから、エンジンの仕組みとか、ガソリンはありそうだなとか思うけど、一方でタイマー装置は手作りしないといけなかったり、洗濯機や乾燥機はなさそうだったり、一体、何があって、何が無いのか。
どういう世界なのか、よくわからなかった。
不発弾に水着の女性と海の絵が描いてあることに、ずっと気づかなかったなんて、あり得ますか?
過去の武器や情報を必死で隠そうとしているなら、まずは不発弾を回収しろよ。技術情報が洩れちゃうよ?

④アルミンは海が見られない

あんなに海が見たいと言っていたアルミンだけど、ラストシーンで海を見ることができなかった。
「海へのあこがれ」は進撃の巨人にとって、とても大事なテーマなのに、あれで良いのか?
ちなみに、アルミンが足を撃たれた後に、サシャから「急いで!」って怒られたシーンはちょっと笑った。
で、「走れないよ!足を撃たれたんだから」って言い返すのかと思ったら、走れちゃったのでめちゃ笑った。

⑤打ち切りマンガのようなラストシーン

原作が連載中だったということもあるのでしょうけど、不人気で急に連載終了になった漫画が「俺たちの戦いは、これからもまだ続くんだ!」と、終わるようなラストで消化不良でした。
小学生の頃に、毎週楽しみにしていたのに、打ち切られちゃったサスケ忍伝を思い出しました。

ということで、また私がこの映画を観ることがあるとしたら、二千年後かな?

最後に宣伝

自宅での映画鑑賞にはコンパクトで手軽に使いやすい『Anker Nebula Capsule 3』がおすすめです。
超大型巨人が、さらに大きく感じられるかも?

でも、よけいに粗さが目立つ可能性もある。

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