苦手だと思っていたあの子が、実は不器用だった話
あの子が“感じ悪い子”に見えた理由
職場に、どうしても苦手な若手の女の子がいた。
いつもよそよそしくて、話しかけてもすぐに他へ行きたそうにする。
目もキョロキョロして、話に集中していない。
少し上の先輩にはベタベタで、腕を組んでキャピキャピ笑っている。
その姿を見るたび、胸の奥がざらついた。
「きっと私なんて興味ないおばさんなんだろうな」と、勝手に決めつけていた。
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同じ気持ちを抱いていた人がいた
でもある日、パート仲間と話していて気づいた。
「やっぱりあの子、どこかよそよそしいよね」
その言葉にホッとした。
私だけじゃなかったんだ——。
話しているうちに、少しずつ見えてきた。
あの子は“感じの悪い子”ではなく、“不器用な子”なのかもしれない。
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不器用だけど、必死に生きている
うちの職場は、中堅が怖い。
新人への当たりは強く、少しの失敗でもすぐ怒られる。
そのくせ「先輩を立てなさい」と敬うことを強要してくる。
きっとあの子も、いつも中堅の目を気にしながら、緊張して働いているのだろう。
だから、パートの私たちと話すときも、誰かに聞かれていないか不安で、つい目がキョロキョロしてしまうのだ。
不器用だけど、必死にこの職場で居場所を探しているのかもしれない。
腕を組んで甘えているように見えた姿も、優しい先輩に必死でしがみついているように見えてきた。
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敏感だからこそ、気づけることがある
それからは、心の中で「今日も頑張って」とそっと応援している。
HSPは、人の目線や声のトーン、少しの空気の揺らぎにも敏感だから、
相手の態度を悪く受け取ってしまうことがある。
でも、その敏感さがあるからこそ、誰かの不器用さや、隠れた優しさに気づけるのだと思う。
少しずつでも、そんな風に感じられる瞬間を増やしていきたい。
そして、自分の娘たちが社会に出るとき、
誰かが心の中でそっと応援してくれるといいなと思う。
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