【AUD/NZD】累積13%の歪み!RBNZ金利発表で起きる歴史的逆転は起きるのか! 26/07/06
Yan氏で~す。
インパクト!!!
1. 本日のニュースダイジェスト
労働市場・インフレ(マクロ環境)
豪6月求人広告(ANZ-Indeed)は横ばい:前月比-0.2%と横ばい(5月は+2.0%に上方修正)。タスマニアやビクトリアが堅調な一方、NSWが反落。職種別では小売・管理職が減少も看護師や不動産が下支えし、市場はRBAの判断材料として注目。
豪州のコアインフレ率が先進国で2番目の高水準:トリム平均インフレ率が5月時点で3.6%に達し、アイスランドに次ぐ高さ。政府支出の継続と住宅建設コストの高騰が需要を牽引し、RBAへの追加利上げ圧力が燻る。
NZIERシャドーボードは7月OCR据え置きを僅差で推奨:7月8日のRBNZ会合に対し、2.25%据え置き派が僅差で多数も、25bp利上げ派(2.50%へ)と意見が真っ二つに分裂(5分5分のline-ball call)。1年後のOCR予測は3.00%〜3.25%へ集中。
NZ乳業農家の約4割が窒素肥料報告ルールに違反:2024/25年データで39%が合成窒素肥料の使用報告義務を怠る。環境規制(N-cap)の遵守コスト負担が背景にあり、政府はRMA改革で規制簡素化・廃止を検討中。
金融市場・構造変化
ASXでETF上場数が過去最多を記録:過去1年間で72の新規ETFが上場し、資産総額は3,500億豪ドル規模、取引量は前年比26%増。18〜34歳の若年層(55万人以上)が牽引するが、AI特化型など「ギャンブル型ETF」への過度な投機リスクも警告される。
中国最大のETFが「株式指数連動」から「金ファンド」に交代:ナショナルチーム(政府系資金)の撤退に伴い、中国国内での安全資産(金)への資金シフトが鮮明に。
NZ株(S&P/NZX50)が史上最高値を更新:原油供給懸念の緩和や貸出動向の回復期待を背景に+1.06%の大幅高となり、13,763.10で引け。
企業M&A・インフラ・個別株材料
金鉱大手Vault Mineralsを巡る約56億豪ドルの争奪戦:Genesis MineralsがRegis Resourcesの既存提案を上回るプレミアム17%の買収提案を提示。Vault株は11〜12%急騰。
Infratil保有のデータセンター大手CDCの評価額が20億NZドル超急増:AI需要急拡大に伴いCDCの評価額が3ヶ月で23.6%上昇。開発パイプラインは3.9GWへ拡大し、Anthropicなど大手AI企業との契約期待も浮上。
カーペット大手Bremworthの買収スキームに大株主(19.4%)が反対:Floorscapeによる買収にウール業界のベテラン株主グループが反対表明。株価は15.73%急落し、M&A不成立のリスク高まる。
Winton LandのChris Meehan CEOが即時辞任:取締役会主導の雇用プロセス最終段階での辞任。過去の雇用紛争や政治献金・ファストトラック承認の経緯が影を落とす。新会長には Steven Joyce 氏が就任。
タスマニアのホスピタリティ大手Pub Banc Groupが任意管理手続きへ:原価・保険・ユーティリティコストの急騰により、ホバートの人気バー・パブ7店舗が即時閉鎖。
地政学・エネルギー
中国が南太平洋で核能力ミサイル(ダミー弾頭)の発射実験を通告:豪豪・フィジー間の歴史的な防衛条約(Vuvale Union)締結の直後に発射。AUKUSや豪中関係の緊張が再び激化。
原油価格(Brent/WTI)は小幅下落・安定推移:Hormuz海峡の船舶航行継続と、OPEC+による8月からの日量18.8万バレル増産方針により、供給懸念が和らぎ原油は71ドル近辺へ下落。
プーチン・トランプの90分電話会談:ウクライナ停戦に向けた米国の仲介意欲が示され、地政学リスクの局所的な緩和期待が浮上。
2. マクロ・ナラティブ(市場の潮流)
現在のオセアニア市場を支配するナラティブは、「見かけの堅調さと、足元で深化する構造的歪み(ディストーション)の二面性」です。
表面上のマクロデータ(豪州のGDP 2.5%、堅調な雇用、NZ株の史上最高値、AI主導のインフラ投資ブーム)は強気相場を支持しているように見えます。しかし、その bonnet(エンジンフード)の下では、制御不能なコストプッシュ・インフレと政治的不満が渦巻いています。豪州のコアインフレは先進国で第2位のワースト記録を叩き出し、企業は燃料費高騰を理由に一斉に価格転嫁(Alboflation)を計画。これが消費者センチメントを過去最低水準に押し下げ、One Nationのような反体制政治勢力の台頭を招くトリガーとなっています。
金融政策のタイムラインも完全に「引き裂かれて」います。金利市場(OIS)はRBNZの即時利上げを80%織り込み、NZIERシャドーボードの意見は完全に真っ二つ(line-ball)に割れています。しかし、マクロバックドロップとしては、中東の小康状態(米イランの覚書およびHormuzの航行継続)とOPEC+の増産によって原油価格が急落(ピークから約40ドル下落)しており、Westpacが指摘するように「利上げの緊急性」は急速に失われつつあります。
この中で資金は二極化しています。若年層は低コストの手軽さから流動性を求めてASXのETF市場へ殺到し(AI特化型などへのギャンブル的投機)、中国のインサイダー資金は株式を捨てて金ファンドへ逃避。リアルマネーは「AIデータセンター(CDC/Infratil)」や「金鉱セクターの再編(Vault/Genesisの56億ドル規模のM&A)」といった、インフレ耐性と構造的成長を兼ね備えた明確なハードアセットへと急速に集中(クランキング)し始めています。
3. 考察(感想)
RBNZ(8日)のプライシング。
市場(OIS)が急激な確率で利上げを織り込んでいるのに対し、Westpacの据え置き主張、そしてNZIERシャドーボードの「5分5分の分裂」というデータは非常においしい。ドバイ/Brent原油が71ドル台まで急落し、NZ家計の貯蓄率が3.3%(パンデミック以来最高)まで跳ね上がっている事実を無視して、RBNZのタカ派メンバーが本当に今週動けるか?答えは否だろう。Westpacのエコノミストがシャドーボードでコメントしている通り、「エネルギー価格急落で緊急性は後退しており、21日のCPIを待つべき」という判断が極めて論理的だ。
もしここでRBNZが据え置けば、利上げを過剰に織り込んだ2年スワップとNZD/USDは短期的に強烈なスクイーズ(下落)を起こす。
NZD/AUDクロス(現在0.8220)は
一時的に13年ぶりの安値を試すリスクがあるが、中長期的には
NZの輸出回復とAUの減速(住宅オークション成約率49.8%の低迷)の逆転で0.84へ向けた反発の仕込み場になる。
次に、豪州のインフレ(Alboflation)。trimmed meanが3.6%と先進国ワースト2位というデータは、RBAが年内(下半期)に4.85%への追加利上げを余儀なくされる強固なファンダメンタルズの証拠。
ABSデータで「企業の1/7が価格転嫁を計画、小売では3倍に急増」している。これでは利下げなど2027年までお預けだ。
一番面白いのはミクロの資本流動です。インフラ(InfratilのCDC持分が3ヶ月で20億NZドル超の化け物じみた価値修正)と、ゴールド(Vault Mineralsを巡る56億豪ドルの争奪戦)への圧倒的なキャッシュの流入。これはマクロの紙幣流通の謎(RBAの320億豪ドルの未勘定キャッシュ)や、若年層のETFブームという「過剰流動性の歪み」が、最終的にどこにアンカー(固定)されているかを証明している。中国がフィジーとの防衛条約直後に南太平洋へミサイルを撃ち込んできた地政学リスク(AUKUS緊張)を考えても、ポートフォリオのコモディティ・ゴールドシフト、そして「豪州利上げ継続(タカ派) vs NZ利上げ一服(ハト派)」の金利差ポジションは極めて高いエッジを持っている。
と、私は考えています。
そんな感じです。
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ここからはYoutubeの原案です
皆さん、こんにちは!
Yan氏でーす!
インパクト!!!
いつもご視聴ありがとうございます!
本日7月6日のオセアニアとグローバルニュースです。
では、早速始めます。
本日のオセアニア市場において、最も大きな注目を集めている話題は、ニュージーランド準備銀行(RBNZ)による今週の政策金利発表を前に、利上げと据え置きの間で市場の予測が真っ二つに割れている緊張感と、中国が南太平洋で核能力ミサイルの発射実験を行うという地政学的な緊迫化です。中央銀行の利上げ姿勢が地域の金融環境を圧迫する一方で、突如として持ち上がった軍事的なリスクがオーストラリアやニュージーランドの外交的緊張を誘発しており、資源国通貨や株式市場の今後のセンチメントを大きく左右する分岐点となっています。
まず、オセアニア市場全体の具体的な動きについて見ていきます。為替市場では、豪ドル米ドルが0.6935米セントとなり、ニュージー米ドルも下落の0.5687米セントで推移しています。株式市場では、オーストラリアのASX200指数が0.15%下落の8831.00ポイントで取引を終えた一方、ニュージーランドのNZX50指数は1.06%上昇し、13763.10ポイントと高値を更新しました。主要コモディティ市場においては、WTI原油先物が1バレルあたり68.00ドルへと1.00ドル下落し、金先物は1.45%上昇の4172.50ドルを記録したほか、鉄鉱石先物は0.11%安の98.25ドル、銅先物は2.13%急騰して6.24ドルとなっています。
続いて、オーストラリア国内の重要ニュースについて解説します。労働市場の動向としては、6月のANZ-Indeed求人広告指数が発表され、前月比で0.2%減とほぼ横ばい圏での推移となりました。5月分がプラス2.0%へと上方修正された反動もあり、トレンドでは前月比プラス0.4%、前年比ではプラス0.9%を維持しています。州別ではタスマニアや南オーストラリアが堅調であった一方、ニューサウスウェールズが反落し、職種別でも小売や食品が落ち込むなど、金利上昇や住宅市場の減速を背景に労働需要が緩やかに緩和しつつあることが示されました。この労働市場の安定推移は、オーストラリア準備銀行(RBA)の今後の政策判断に影響を与えることになります。また、住宅市場においては先週の全国オークション成約率が49.8%と依然として低迷しており、特にブリスベンが23.8%へと急落しました。主要都市であるシドニーでも51.6%、メルボルンでも54.5%にとどまっており、買い手と売り手の期待格差や金利負担の高止まりによって価格調整圧力が強まっています。表面上のマクロ経済指標は、国内総生産(GDP)成長率が2.5%となり、失業率が低下するなど好調に見えるものの、家計債務が過去25年間で収入比で3倍に膨れ上がっていることが判明しました。この結果、実質可処分所得の停滞から消費者センチメントは過去最低水準まで落ち込んでおり、富の格差拡大への不満が政治的な不確実性を高める要因となっています。さらに、国内の流通現金を巡っては、現金決済の割合が全体の2割未満にまで減少しているにもかかわらず、RBAが毎年数十億豪ドル規模の紙幣を増刷し続けており、その流通残高の約70%にあたる320億豪ドル相当の行方が未だに確認できていないという驚くべき調査結果が報告されました。その多くが、地下経済や犯罪組織によるマネーロンダリング、あるいは海外への流出に充てられている可能性が指摘されており、中央銀行の信頼性や通貨の安定性に微妙な影を落としています。金融市場の個別企業材料としては、大手金鉱山会社のVault Mineralsを巡る巨額の買収合戦が勃発しました。Genesis Mineralsが、すでに合意されていたRegis Resourcesによる提案を上回る、総額55億豪ドル規模の対抗買収提案を提示しました。これは一株あたり約5.27豪ドルに相当し、17%のプレミアムが上乗せされた条件となります。これを受けてVault Mineralsの株価は一時12%を超える急騰を見せ、新年度初日の株式市場で大きな話題を呼びました。この他、メディア業界においては、オーストラリア放送協会(ABC)が業務効率化を目的としてAnthropic社の人工知能ツールであるClaudeなどの本格導入に踏み切り、地方ラジオの速報からデジタル記事を自動変換する試験運用を開始したことが明らかになりました。
次に、ニュージーランド経済および政策に関連する重要な動きをお伝えします。金融政策を巡っては、ニュージーランド準備銀行(RBNZ)が7月8日に開催する政策金利決定会合を前に、市場関係者の間で激しい議論が戦わされています。NZIER(ニュージーランド経済研究所)の金融政策シャドーボードによる最新の見解では、金利の据え置きを求める声と、インフレ抑制のために早期に政策金利を中立水準へ引き上げるべきだとするプラス25ベーシスポイントの利上げ派の間で支持が真っ二つに分かれており、極めてきわどい判断を迫られる情勢です。大手金融機関のWestpacによる予測レポートでは、7月会合に関してはオフィシャル・キャッシュ・レート(OCR)を2.25%で据え置くものの、データ依存の引き締め姿勢は維持されると分析しています。背景には中東情勢の沈静化に伴い、原油価格が5月時点のピークから1バレルあたり約40米ドルも急落したことで、足元のインフレリスクが後退したことが挙げられます。しかしながら、同行のメインシナリオでは、その後に発表される4月から6月期の消費者物価指数(CPI)や雇用データを確認した上で、9月と十二月にそれぞれ25ベーシスポイントずつの利上げが実施され、年内の最終的な到達金利は2.75%に達すると予想しています。ニュージーランド経済全体の予測としては、2026年の実質GDP成長率が2.0%、2027年には2.9%へ加速すると見込まれているものの、CPIは2026年通期で3.5%と依然として高く、失業率も5.3%まで上昇する見通しです。こうしたマクロ環境の中、国内の家計貯蓄額は3月期に20億ニュージーランドドル増加し、貯蓄率は可処分所得の3.3%と大幅に改善しました。ただし、金融資産の価値が前年比で3.3%増加した一方で、住宅や土地などの不動産資産の価値は実質ゼロ成長に陥っており、今後の金利上昇を警戒した動きが強まっています。産業界の具体的なトピックとしては、政府の資源大臣より、西海岸地域における2つの重要鉱物プロジェクトに対して、地域インフラファンドから最大5000万ニュージーランドドルの資金提供を行うことが発表されました。内訳としては、Westland Mineral Sandsの鉱物分離施設建設に3000万ドル、Tāiko Critical Mineralsの湿式分離プラント計画に2000万ドルが融資されます。これにより国内でのチタンをはじめとする重要鉱物の加工能力を高め、地政学的リスクを背景としたサプライチェーンの中国依存脱却を目指す方針です。インフラおよびテック部門では、投資会社Infratilが保有するデータセンター大手CDCの約49.72%の株式評価額が、人工知能需要の爆発的な拡大を背景に、わずか3ヶ月間で20億ニュージーランドドル以上も急増し、持分価値が92.1億豪ドルに達したことが好材料視されました。一方で、カーペット製造大手のBremworthの買収案件を巡っては、議決権の19.4%を保有するウール業界のベテラン株主グループが、長期的な業界の利益を損なうとしてMohawk Industries傘下企業による買収提案に反対する方針を固め、取引の成立に大きな暗雲が立ち込めています。また、不動産大手のWinton Landにおいては、過去の雇用紛争などの問題を抱えていた最高経営責任者が、取締役会の雇用プロセス最終段階で突如として即時辞任を発表し、後任の会長として元国民党議員の政治家が就任するガバナンスの移行劇が発生しました。さらに、政府のデジタル配信機関(GDDA)のレビューにより、同国の人工知能戦略がシンガポールやオーストラリアに比べて大幅に遅れており、13億ニュージーランドドルに上るデジタル投資パイプラインの重複や非効率性が露呈したため、ガバナンスの抜本的な中央集権化と投資最適化へ向けた再編へと動き出しています。
最後に、その他の国々およびグローバルな市場動向について簡潔にまとめます。英国市場においては、FTSE100指数が0.26%前後の小幅な上昇で推移しました。ウクライナ情勢に関して、ロシアのプーチン大統領と米国のトランプ大統領が約90分間にわたる電話会談を行い、停戦に向けた米国の積極的な仲介意欲が示されたことが好感されています。さらに、イランでは最高指導者ハメネイ師の国葬が執り行われており、後継者指名を受けた息子の動向など権力移行の不確実性が注視されています。エネルギー市場では、OPECプラスが8月から原油生産量を日量18.8万バレル増産する方針を決定したこと、およびホルムズ海峡での船舶航行が継続されていることを受け、供給懸念が大幅に緩和したことでブレント原油は71.82ドル近辺まで下落しました。米国市場に目を向けると、主要な株価指数先物が上昇を続けており、人工知能ブームの継続と堅調な企業流動性を背景に、JPMorganがS&P500指数の年末予想を7800ポイントへと大幅に上方修正しました。ただし、人工知能関連の上位10企業が指数全体の41%の構成比を占めるなど、過去のドットコムバブル期に匹敵する過度な資金集中リスクも同時に警告されています。最後に中国市場の動向としては、6月の新エネルギー車を含む電気自動車(EV)の国内デリバリー数が約100万台に達したものの、前年同月比では7%減少を記録しました。供給過剰と価格競争の激化から業界のデリバリースパイラルは下降傾向を脱しておらず、産業界の懸念が深刻化しています。中国人民銀行は米ドル・人民元の基準値をやや元安方向に設定しており、市場ではさらなる元安圧力と資本流出への警戒感がくすぶっています。
オセアニア関連ニュースは以上です。
いかがでしたでしょうか。
では、深掘りです。本編にはない3つの解説を致します。
最初ですが、豪ドル米ベルがニュージー米ドルより下げ幅いが少ないため、豪ドルニュージードルは、豪ドル買い・キウイドル売りの流れが強く見えます。しかし、現在の、1.22近辺という水準は、歴史的な売り込まれ過ぎの領域に入っています。
この歪みの原因は、ニュージーランド準備銀行(RBNZ)のOCRである2.25%と、オーストラリア準備銀行(RBA)のキャッシュレートである4.35%の金利差が、過去11ヶ月でこのクロスレートを13%も押し下げてきたことにあります。
ここで真に注目すべきは、NZIERシャドーボードの専門家意見でも「据え置き派5名、利上げ派4名」と、完全に意見が真っ二つのラインボール・コールに割れている点です。市場は、RBNZがかつて行った2.25%への利下げを実質的な「政策エラー」と捉え、ここから金利を3.00%から3.25%の中立水準へ引き戻す、つまりタカ派的なUターンを行うシナリオを裏で織り込み始めています。
結論として、7月8日の会合でRBNZがウェストパックの予想通り「据え置き」を選択した場合、過度な利上げ期待の剥落からキウイドルは一時的に急落するでしょう。しかし、その直後の7月21日に発表される4月から6月期のCPIで国内インフレの高止まりが確認されれば、9月や12月の利上げ再開への期待が一気に高まり、ニュージードルは強力にリバウンドする決定的なトリガーになります。
次に、通貨の命運を分けるコモディティの「デカップリング」です。
通常の局面では、キウイドルは「80%の確率で豪ドルの値動きに追従する」という強い相関性を持っています。しかし、両国の主要コモディティが完全に二極化、つまりデカップリングしている現在は、その連動性が完全に崩れる局面です。
豪ドルの決定的な重石となっているのが、最大のバックボーンである「鉄鉱石」です。中国の不動産市場の深刻な低迷を背景に、鉄鉱石先物は1トン=98.25ドルと、ついに100ドルの大台を割り込みました。これが豪ドルの上値を執拗に押さえています。
一方、キウイドルを支えているのが、ニュージーランドの主力である「乳製品」です。こちらはグローバルな需給逼迫で価格が底堅く、さらに弱いニュージーランドドル自体がクッションとなって、キウイドル建ての商品指数はプラス6.6%と大幅なプラスを記録しています。中国経済の減速を直撃する「鉄鉱石(豪)」よりも、生活必需品である「乳製品(ニュージーランド)」の方が、足元の通貨のバックボーンとして格段に強固だと、市場は捉えています。
3つ目は 地政学リスクに対する「インフレ経路」の決定的な違いです。
中東情勢の緊迫化や中国の南太平洋でのミサイル実験などの地政学リスクに対し、両通貨はまったく異なる経路で反応します。
まず豪ドルに対しては、「ゴールド」の急騰がポジティブに作用します。金先物は1.45%急騰し、4172.50ドルと伸びています。現在のオーストラリアにおいて、金は鉄鉱石に次ぐ第2の輸出資源にのし上がっており、このゴールドの暴騰が、鉄鉱石や銀行株の下落を相殺する「豪ドルの隠れた防衛壁」となっています。
これに対して、キウイドルが受けるインフレ経路の鍵は「原油」です。本日のWTI原油は68.00ドルへ下落しました。エネルギーを輸入に依存しているニュージーランド経済にとって、原油安は国内の強烈な物価高、いわゆる財政出動型インフレを直接引き下げる材料になります。つまり、原油安はRBNZにとっては中長期的に利上げ圧力を下げる、ハト派寄りの材料として作用することになります。
まとめます。
今週7月8日のRBNZで金利が据え置かれた場合、一時的なキウイドル安、つまり豪ドルニュージードルの急騰が予想されます。しかし、ニュージーランド国内の家計貯蓄率の改善(3.3%)や、インフラティルに代表されるデジタルインフラへの巨額の資本流入を考慮すると、その急騰局面は、行き過ぎたニュージーショートの巻き戻し、つまり反発を狙う場面も起きえる可能性があります。相場に絶対はありえない。常にリスクがあることを忘れずに欲張らずに利食いポイントと、損切りポイントは厳守が必要です。
そんな感じです。
では、ここからは、小学生に説明するとしたらどんな説明をするかになります。
みんな、こんにちは!Yan氏だよ。
今日のニュースを、わかりやすくお伝えします!
いま一番のニュースは、オーストラリアやニュージーランドという南の国々と、中国との間でお金のルールや貿易のバランスをどうするか、世界中が注目していることです。
まず、オーストラリアのお話です。物を運んだり作ったりする会社で「これからはもっとお金がかかりそうだ」と心配する声が急に増えています。特に、お店やトラックの会社、建物を建てる会社で、色々なものの値段が上がりそうな状態です。でも、オーストラリアでは金(ゴールド)がたくさん採れるので、その価値が今とても高くなっていて、国全体の大きな支えになっています。
次に、お隣のニュージーランドのお話です。ニュージーランドでは、今週「銀行の金利」という、お金を借りるときのルールを新しく決める大事な会議があります。金利を上げるか、そのままにするかで専門家たちの意見が真っ二つに割れていて、これからの生活や貿易にどう影響するか、みんながドキドキしながら見守っています。
最後に世界全体のお話です。国同士の話し合いや、世界中で使われる原油の値段が少し安くなったことで、一時期よりは世界の貿易の心配がすこし減ってきました。アメリカでは、最新のコンピューターの技術がすごい勢いで進んでいて、世界中のお金がそこに集まっています。このように、世界中のお金やものの動きは、毎日めまぐるしく変わっています。
今日のニュースはここまで! また見てね!バイバーイ!
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グローバル&オセアニア全体俯瞰
RBNZ会合前の緊張感と、中国による南太平洋での核能力ミサイル実験という地政学リスクの勃発。
AUD/USD 0.6935、NZD/USD 0.5687。ASX200は下落(8831.00)、NZX50は史上最高値更新(13763.10)。
WTI原油 68.00ドルへの下落、金先物 4172.50ドルへの急騰、鉄鉱石 98.25ドルの大台割れ。
オーストラリア:マクロ指標の光と影
6月ANZ-Indeed求人広告指数は前月比0.2%減と横ばい、労働需要の緩やかな緩和を示唆。
オークション成約率は49.8%と低迷。家計債務が収入比3倍に膨らみ、消費者信頼感は過去最低水準。
Vault Mineralsを巡るGenesis Mineralsの55億豪ドル規模の買収合戦、ABCのClaude(AIツール)導入。
ニュージーランド:RBNZのUターンと産業・テックへの資金流入
NZIERシャドーボードは「据え置き5名、利上げ4名」と意見が真っ二つ(ラインボール・コール)。
Westpac予測:7月は据え置き(2.25%)も、7月21日の4-6月期CPI確認後に9月・12月の連続利上げ(年末2.75%)を想定。
重要鉱物への5000万NZドル政府資金提供、Infratil保有のCDCデータセンター評価額が92.1億豪ドルへ急増。
深掘り:豪ドル・キウイドルの「3つの歪み」
① NZD/AUDの歴史的売り込まれ過ぎと、RBNZのタカ派Uターン(OCR 3.00%〜3.25%への回帰シナリオ)。
② コモディティのデカップリング:中国直撃の鉄鉱石(豪)vs 需給逼迫で底堅い乳製品(NZ)。
③ 地政学リスクに対するインフレ経路の差:豪ドルを支える「金高」vs NZの物価高を抑える「原油安」。
1分でわかる!小学生向け経済ニュースサマリー
オーストラリアの物価の心配と、国を支える「金(ゴールド)」の価値。
ニュージーランドの「銀行の金利ルール」を決める、専門家たちのドキドキの会議。
コンピューター技術が進むアメリカへ世界中のお金が集まる動き。
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