明日も8 生きているだろうから悲しくない
コンビナート埠頭でのアリシャ社長と密輸に加担したかもしれない(一緒にいただけ)日に頂いた10万のうち5万で中古の電動アシスト自転車を買いました。今まで乗っていた自転車は奴(坂下さん)の自転車でした。
最初の偽認知症のおばあさんに薬を届けた時や、佐藤さん(仮名)の牛丼とカップ焼酎を届けた時に借りました。何度か転んで倒したり、スタンドを立てず乗り捨てるように扱っていたため、前輪後輪共に歪んでしまい走行中微妙に蛇行してしまいます。乗りづらく、借り物ではない私所有の中古の自転車を買いました。最近、奴(坂下さん)は仕事をしない藤川さんのhondaバイクを借りて配達に行っているようです。奴(坂下さん)の自転車後輪のドラムブレーキの中にクレ5-56をスプレーしておきました。
コンビナート埠頭での限りなく密輸行為に近い夜から帰宅した私は、体に染み付いている、埠頭でそよぐケミカルな臭いを早く落としたくてシャワーを浴びました。服を脱いでみると、右わき腹に絆創膏が貼ってあって、剥がすと赤い点があり、テスラで居眠りしてた時に注射されたようです。
アリシャ社長に聞こうにもすれ違いで会えなく、後で書きますが、突然会社が無くなってしまい、なにを注射されたのかわかりません。今のところ体に大きな変化はありません。
洋三さんから配達の依頼がありました。私の電話番号を教えてしまったので直接スマホに電話がかかってきます。その日ゴミ屋敷の裏手小窓に向かうと洋三さんのお孫さんがいました。私を待っていた、お孫さんのヨウジ君は「見ててね」と小窓から、コンビニ袋に包まれた中身が茶色の固形物と黄色い液体が入ったペットボトルを洋三さんから受け取り、固形物は庭に投げ捨て、出てきた3本のペットボトルを雨などを排水する側溝の前まで運んでいました。その時私の首から手の甲にかけて鳥肌が立ち始め、体温が零下になったような覚えがあります。
「ここに流すんだよ」ヨウジ君はペットボトルのキャップを目をつむって外し、中の液体を側溝に流しました。私はヨウジ君から2m離れていましたが、臭いが漂った瞬間、胃が空になるまで吐き続け、涙で目も開けていられなくて、内臓も、目と口から出し切っても構わないと、気が狂ったようにえずいていました。
洋三さんの糞便が庭へ、尿は側溝へ捨てているので、敷地全体がくさい理由が分かりました。熟成した尿は、催涙スプレーの中に、暴動鎮圧の放水(放尿)に使えば皆逃げます。あれから、たまに考えます。熟成した尿を武器として戦地に投入すれば戦争は終わると。一滴でも戦闘服に付着しただけで、嗅いだことのない臭気で戦意が喪失して逃げまどう兵士たちを思うと、私は涙を流して、震えながら敬礼したくなります。
3本のペットボトルを空にしたヨウジ君は、洋三さんから「排便3袋、排尿3本分で6万ね」と涙を流しながら、お金を受け取り私に向かって「いつもおじいちゃんのことありがとうございます」私はマクドナルドセットに付いてくる頭部がフラフラ動くおまけの人形のように頷くと、「次は僕の代わりにおじいちゃんの排泄物の処理をお願いします」部屋の中の淡い明かりに照らされた、手を振る洋三さんの目が怖かったです。
「バイトの話〜」から続いて、かなり長くなってしまいました。マンガをUPしようにも、描き上げられません。
いつか、いつか
