焚き火のためのキャッシュフロー設計|小さな支出を薪に変える
カフェに使う1,000円はもったいない。
でも、キャンプギアの1万円はスッと出す。
「何を言っているの?」という声が聞こえてきそうだが、私の家計には明確な「優先順位」がある。
現在の私は主婦である。
毎月決まった給料のない立場だからこそ、「そのお金はどこから?」という疑問が出るのもわかる。
私のキャンプギア購入の資金問題について、気になっている人もいるかもしれない。だから正直に書くことにした。
私は節約家というわけでもなく、こまめに家計簿もつけているわけではない。
家計簿は合わない。続かない。
『出す蛇口』と『締める蛇口』を感覚的に分けてコントロールしている感じである。
キャンプするようになってからというもの、「こうしたい」が出るたびに必要なものが出てくる。
いや、生活には全く必要ではないが、それがあったらキャンプが豊かになるから欲が出る。
それを支える軍資金が必要になるわけだ。
さて、私はどうしてるか?
主軸はメルカリ。
仕事を辞めてから9年間、時代にあわせて手を替え品を替え、めちゃくちゃ売れた時期もあり、停滞期もあり、今はほそぼそとハンドメイド品を販売している。
最初は婦人用にポーチやバッグの販売から始めた。次に子供の通園通学バッグなど。今はキャンプギアケースを作っている。
もう一つの軍資金は徹底した削減で捻出する。
いわゆる「つもり貯金」と言うやつ。
自分にかかるであろう経費を想定した分と、わたしの努力で削れる分を回すというやり方で、家族に必要な支出にケチることはない。
とは言え、やり過ぎでは?という声が聞こえてくるのは覚悟の上で開示する。
ペットボトル飲料は基本的に買わない。
外出先で足りなくなった時か、コーラや炭酸が欲しい時くらいだ。
スタバには行かない。
コンビニコーヒーも、月に一度あるかないか。
美容院も最低限。
スマホは3ギガ。私はWi-Fiで足りる。
家族はそれぞれの使い方に合わせている。
外食もほぼしない。遠出のときくらい。
家族全員では年に数回。
焼肉はイベントだ。
惣菜も、ほとんど買わない。
正直もったいない。
こういう小さな積み重ねの帳簿のない裏会計で、ちょろっと浮かす。
私のためだけではない。たまの外食が少し豪華になったり、週末の酒代に化けたりもする。
先日の末っ子の誕生祭もこんな感じで整えている。
そして、多少高くても、自分が納得する道具を買うようにしている。
もちろん限界はあるけれど。
満足して長く使うことはもちろん、そういう道具はリセールにも強い。
なぜここまでやるのか。
実は私は22歳の頃に3ヶ月ほど入院したことがある。
貯めていた60万円は、一瞬で消えた。
入院の期間、車のローンとボーナス払い、保険料の請求がまとめて来たあの恐怖が、私にお金への慎重さを植え付けた。
それから、自販機の小さな出費も馬鹿にならないと気づいたのがきっかけで、水筒を持ち歩くようになった。
結婚前からの習慣だから、私にはもう当たり前で特別なことではない。
そして5年前にキャンプを始めた時、ヴィトンのバッグを手放した。
これは本当に、家族に迷惑かけずに始めるんだという気持ちが強かったから。
けじめみたいな気持ちだったな。
でもキャンプって、ヴィトンのバッグ1個と財布ひとつ手放したからって維持できないんだよね。
だから、細かな削減で予算を組む。
私なりの予算編成。
なぜ、そこまでしてキャンプなのか。
きっかけは焚き火だった。
そこから、
道具が好きになった。
その道具を使いたい。
焚き火を見ながら酒を飲んで、道具を愛でながらただ悦に浸りたい。
結構単純なこと。
庭で焚き火ができるなら、もしかしたらここまでしなかったかもしれないし、道具に興味も持たず、早々に飽きていたかも知れない。
そんなわけで、私のキャンプ道具のための錬金術は、こんな仕組みで回っている。
私の価値観で優先順位を決めている。
そのやり方を認めてくれている家族がいる。
キャンプを始めたのは、長女に続き次女も社会人になった年。
この春には、いよいよ子育て完全終了。
「母さんだって、自由でいい」
私はそう思ってる。
この独白はライフハックでもなく、誰のためになるものでもないかもしれない。
だけど、コンビニのコーヒー150円を月に20日、1年続けたら36,000円。
モンベルのシュラフが、ひとつ買える。
だけどね、
Amazonの袋をそっと隠すこともある。

