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【連載小説】save the gene | 第4話 LGBTQ


Part 1 一戸天馬の家族

「早く起きなさい!遅刻するわよ!」

居候している幼馴染、桜木葉子の声に、一戸天馬はしぶしぶと重い瞼を開いた。世田谷の自室の窓から差し込む朝の光が、まだ眠たい目を容赦なく照らす。

天馬の家は、現在父親の一戸麒麟が海外出張で不在。家には、ITアナリストとして働く母親の一戸香澄と、諸事情で居候している葉子の三人暮らしだ。

リビングへ向かうと、食卓には母親の手作り朝食が並んでいた。毎朝の定番、ほの温かい和食だ。今日の献立は、味噌汁、焼き魚、白菜の浅漬け、そして湯気の立つ白いご飯。三人は揃って箸を取り始めた。

「天馬!」葉子がやや語気を強めて言った。「あんたねえ!最近門限破って香澄さんを心配させているじゃない!まさか変な友達と悪い遊び覚えていないでしょうね!?」

天馬はむっとした。「いつも言ってるだろ?短期バイトやってるから、夜遅くなることもあるんだよ。うちらの高校はバイト禁止してないから人の自由だろ?後、もう少し融通利かせてくれよ!なあ母さん!」

母親は優しい眼差しで天馬を見た。「バイトで夜遅くなるのはしょうがないけど、勉強を怠らないようにね。葉子はあなたのことを心配しているのよ。あまりバイトに追われて成績が落ちないようにね」

そして、葉子と天馬に向き直り、少し声を強めた。「葉子!天馬!理系は数学よ!これからの時代、AIに携わる仕事しか残らないから、数学だけは得意になりなさい!化学も物理も、数学が基本よ!」

葉子は素直に頷いた。「はーい!わかりました香澄さん!香澄さんのおかげで、天馬と同じ頭のいい高校に行けているし、頑張って勉強します!後、天馬!私、早く学校に行って授業の予習してるから、またね!」

そう言うと、葉子は手早く制服に着替え、足早に玄関を出て高校へと向かった。

天馬は葉子の背中を見送りながら呟いた。「葉子とはもう血が繋がってる姉か妹だな。アニメで出てくる幼馴染と結ばれるようなことはまずないだろうな」

同居している幼馴染という存在は、もはや家族の一員。天馬と葉子の間には、恋愛感情など微塵も感じられない。

「じゃあ母さん、僕も行ってきます!」天馬は立ち上がり、自分の制服に手をかけた。

母親は心配そうな目を向けた。「ちゃんと授業中はちゃんと聞くのよ!いい!数学が基本よ!」

「分かったよ!」天馬は少し得意げに言った。「俺は葉子と違って、同じ努力でも葉子より成績が上だから」

そう自慢するように言って、天馬も制服に着替え、葉子より少し遅れて同じ高校へと向かった。


Part 2 聖修院高校

天馬と葉子が通う聖修院高校は、自宅からバスで二十分ほどの距離にあった。そこは理系の名門として知られ、特殊なカリキュラムを組んでいる。文系の科目は共通テスト対策のみで、理系専門の授業を中心として行われるという徹底ぶりだった。

意外なことに、聖修院はスポーツも盛んだった。特に卓球部は強く、毎年インターハイ(IH)の上位に進出する選手を多数輩出していた。夏の大会が終わると、校門には「祝 卓球IHベスト8!」や「祝 卓球IHベスト4!」といった垂れ幕が掲げられるのが、この高校の恒例となっていた。

天馬はバスを降り、遅刻することなく高校に到着した。教室の扉を開けると、数人のクラスメイトから挨拶が飛んでくる。「よう!」「おはよう、天馬!」

教室を見渡すと、クラスメイトは皆、ちゃんと制服を着ている。私服で来るような問題児は見当たらず、髪を染めたり、カラーコンタクトを付けているようなファッションに興味のある生徒もいない。他のクラスには時折見かけることもあるが、この学校はいわゆる「陰キャ」と呼ばれるタイプの生徒がほとんどだった。天馬自身も、元々陽キャというわけではなかったので、聖修院は彼にとって居心地の良い場所だった。

自分の席に座ると、背後から声がかかった。「おはよう!今日もかっこつけてないけど、かっこいいね!」

そういやに馴れ馴れしい口調で話しかけてきたのは、クラスメイトの山崎國男だった。「ああ、山崎!おはよう!たまたま俺の後ろの席だからって、いつもお前、距離感近くね?ぼっちとかじゃねえんだろ?」天馬は少し呆れたように返した。

山崎はニヤリと笑った。「お前こそ、俺のせいにしてるよな!よかったな、聖修院で!お前って自覚のない陰キャだよな」

天馬は肩をすくめて言った。「大学に進学したら陽キャになるから、進学するまでは陰でいいだろ?」

山崎と天馬は、席が後ろと隣という配置のおかげで、少しばかり親しい間柄だった。


Part 3 エマージェンシーコール

天馬のクラスでは、定刻通りに1時限目の授業が始まった。科目は物理。聖修院高校は、高校一年次に理系科目だけでも三年間のカリキュラムを終わらせるという独特の方針を採っていたため、天馬は教師の矢継ぎ早な説明に必死で食らいついていった。

授業の中盤、物理教師はいつものように雑談を始めた。「〇と〇をつなぎ合わせた∞のマーク……これはメビウスリングって言って、通称アインシュタインリングという……それで……」

天馬は、この雑談タイムを半分聞き流すことに決めていた。常に集中し続けていては、頭がパンクしてしまう可能性があるからだ。教師もまた、生徒たちが緩急をつけて授業についていくことを暗黙のうちに認めているようだった。

その時、天馬は以前ジーンから聞いた言葉をふと思い出した。頭の中で回想されるジーンの声は、いつものように軽やかだった。「もし僕がいない時、助けが必要になったら、なるべく早く駆けつけるから。その時、対話型AIメビウスに『e』とだけ入力して!これは『emergency』の最初のスペルね」

天馬は、ジーンから仕事をもらう時だけ、スマートコンタクトレンズ――通称スマコン――を装着している。しかし、万が一の事態に備えて、天馬のスマートフォンにもメビウスがインストールされていた。スマコンに比べると処理速度や精度は劣るものの、緊急時にはジーンもすぐに駆けつけてくれるため、あくまでも不測の事態に対応するための備えだった。

教師の雑談が終わり、授業が再開された。ふと我に返ったように、天馬は授業用のペンタブを走らせ、必死に講義内容を追いかけた。

ようやく1時限目の授業が終わると、教室には生徒たちの疲労の色が濃く漂っていた。「聖修院なんて来なきゃよかった……」「俺、医学部行く気ないのに、なんでこんなにスピード早いんだよ!?」休憩時間になると、皆それぞれ本音を漏らし始めた。

後ろの席の山崎が、いつものニヤニヤした表情で言った。「いつも余裕そうなこと言ってる割には、さっきの授業、必死だったじゃん。お前、よく思われたくないから大きく見せてるだろ?天馬君

天馬は、わざわざ言う必要もないことに対し、山崎に言い返した。「だから何だって言うんだよ?成績自体が良ければいいだろ?俺は実際に結果を残してるんだから、真ん中くらいの山崎に言われる筋合いはないよ」

すると、山崎は話題をがらりと変えた。「そういえばお前、他のクラスの幼馴染ちゃんと同居してるんだって!?うらやましいなあ。将来結婚するの!?」

唐突な山崎の質問に、天馬は顔をしかめた。「なんだ?そのセクハラ発言!?何かお前、気持ち悪いからこっち来んな」

言い放った後、天馬は何か拭いきれない不安を覚えながら、前へと振り返った。


Part 4 山崎國男

1限目の物理、そして2限目の数学を終え、天馬は軽い疲労感を覚えながら学生食堂へと向かった。昨今の物価高の影響を受け、学食のメニューも全体的に値上がりしてしまったため、120円均一のおかずパンが学生たちの間で絶大な人気を誇っていた。特に昼休み開始直後にはすぐに売り切れてしまうため、天馬は少し早足で食堂へ向かい、なんとかお目当てのハムカツパンを一つ手に入れることができた。

近くの空いているテーブルを見つけて腰を下ろし、天馬はゆっくりと昼食を取り始めた。この聖修院高校は、どちらかというと人付き合いを好まない生徒が多い。そのため、昼食時になると多くの生徒は教室に戻って静かに食事をするのが常だった。広い学食のテーブルには、空席が目立っている。

ハムカツパンのジューシーな味わいを少しずつ噛みしめていると、「ちょっと失礼!」という声と共に、山崎が天馬の向かい側の席に腰を下ろした。

「お前、何買ったの?」天馬は顔を上げて尋ねた。

山崎は少し不満そうな顔で答えた。「俺、パン売り切れてて買えなかったから、コスパ悪いカレーライスだよ!さすがに教室と往復するのめんどくさいから、ここで食うわ!」

天馬はハムカツパンを一口かじりながら言った。「俺達、何か特別悪いことしたかな?このハムカツパンだって、前よりサイズが小さくなった気がするよ」

山崎はカレーライスを掻き込みながら答えた。「裏で戦争でも起きてんじゃねーの?それより天馬君!俺、卓球部だって知ってるだろ?今日は部活やらない日だけど、特訓のために君でもいいから協力してほしいんだ!ちょっと放課後、俺と卓球に付き合ってくれない?」

天馬は少し訝しんだ。「別にいいけど、俺、帰宅部だし。ただ、なんで俺にそんな干渉するんだ?」

山崎は必死な表情で頼み込んできた。「ようはラリーをやってくれればいいんだよ。誰でもいいんだよ!俺は同じところにしかボールいかせないから、天馬君はただ同じポジションでラケットを振ってくれるだけでいいんだ!お願いだよ!頼むよ!」

天馬は少し考え、「分かったよ。3時限と4時限は共通テスト対策の英語と日本史で、まあ余力は残るだろうから。じゃあ放課後、体育館前に集合な」と答えた。

山崎は途端に満面の笑みを浮かべた。「よろしくな!天馬君!」そう言い残すと、食べ終わったカレーライスを片付け、足取り軽く教室へと戻っていった。

天馬は、何となく胸騒ぎのようなものを覚え、無意識のうちにスマートフォンを取り出し、メビウスに『e』と入力した。本当は何となくでやってはいけないのだが。


Part 5 桜木葉子の心配

3時限目、4時限目を終え、聖修院高校は1時限が長いため、基本的に4時限で授業は終了する。午後4時頃になり、生徒たちは部活動に残る者、塾へ向かう者、まっすぐ家路につく者と、皆真面目に行動していた。

天馬は約束通り、教室から体育館前に移動してる途中だった。すると、まるで待ち伏せしていたかのように、山崎國男が姿を現した。山崎は満面の笑みで言った。「お前と一緒に卓球するの、すごく楽しみにしてたんだよ。早く体育館に行って、卓球台の準備しようぜ!」

天馬は少し呆れたように言った。「そこまで張り切りすぎるなよ!要領よくやらねえと、聖修院のレギュラー入りなんて無理だって……」

天馬と山崎は、並んで体育館へと向かった。その時、二人の後ろ姿に気づいた人物がいた。桜木葉子である。葉子は二人に気づかれた瞬間、慌てて近くの物陰に身を隠し、様子を窺っていた。そして、小さく呟いた。「天馬、誰と歩いているのかしら……ああ!!」

葉子は何か重大なことに気づき、目を見開いて驚愕した。「あいつ!カマ崎じゃん!女子生徒の間で噂になっている、やけに男性に馴れ馴れしい、やばい奴……もしかして、カマ崎って天馬を狙っているんじゃない?だって天馬って童顔だし、可能性はある!ちょっと気づかれずに尾行しよう」

天馬と山崎に気づかれないよう、葉子はそっと二人の後を追い始めた。そして、天馬と山崎は体育館に到着した。葉子も心配そうな表情で、物陰から二人の様子を注視していた。

天馬と山崎は体育館に入り、卓球台の準備を始めた。体育館の倉庫に畳んでしまってある卓球台を出そうとしている。これ以上尾行を続けるのは難しいと判断した葉子は、体育館の入り口の前で待ち構えることにした。


Part 6 勤務外のナチュラル

山崎と天馬は二人で協力して卓球台を体育館の倉庫から運び出し、天馬が手際よく組み立てていった。一方の山崎は、まだ体育館の倉庫の中で何やら探し物をしている様子だった。しばらくすると、山崎が天馬に向かって声をかけた。「ちょっと天馬君も、倉庫にある卓球の部品を一緒に探してほしいんだけど」
「はいはい!」天馬は軽い返事をしながら、山崎の指示に従って体育館の倉庫へと戻った。倉庫に入ると、天馬はすぐに何かの違和感を覚えた。「あれ?スペースがやけに広く空けてあるな!残りの卓球台も隅に寄せられているし、なんなんだろう?」そう思いながらも、天馬は言われた通り、卓球の部品を探し始めた。

その時、背後でガチャリという音が響いた。振り返ると、山崎が倉庫の扉を閉め、南京錠をかけている。「ん?ガチャってなったな?山崎、お前何か……は!?」天馬が言い終わる前に、山崎はニヤリと笑い、信じられない言葉を口にした。「これで君は逃げられない!

そう言うと同時に、山崎は突然制服を脱ぎ始めた。天馬は驚愕し、後ずさりながら叫んだ。「何やってんだ!?お前!?もしかしてお前、俺を狙ってたの!?」

山崎は気持ち悪い笑みを浮かべながら言った。「天馬君が可愛いから悪いんだよ!?僕も我慢できなくて、へへへ……」さらに服を脱ぎ始める山崎に、天馬は危機感を募らせた。天馬は心の中で思った(ちょっと、俺、監禁されるとは思わなかった。さっきメビウスに緊急用プロンプトを入力したヤマカンはこれだったのか……ジーンが来るまでの辛抱だ。スマコンじゃなくて俺のスマホでナチュラルを発現させるか!『ホモ 気持ち悪い save the gene!!』」

慌てながらスマートフォンのフリック入力で文字を打ち込んだが、何も起こらなかった。

一方、外で待ち伏せしていた葉子も、体育館の中が異様に静かなことに気づき始めていた。「何かあったんじゃない?行こう!」葉子は意を決して倉庫へ向かった。扉の前で立ち止まり、施錠されている倉庫の扉の隙間からそっと中を覗き見た。そこで見たのは、信じられない光景だった。山崎が天馬に強要している

「あああ……!」葉子は息を呑み、あまりのことに言葉を失ってしまった。

その渦中の天馬は、冷静に思考を巡らせていた。「ホモは間違っているという物差しで図るものではないのか?山崎のやってることは強要だから性行為自体は間違いではない。じゃあ、今は正しいとすると……そうか!」

天馬は再びスマートフォンにプロンプトを入力した。「答えはある意味単純だ……落ち着け、冷静になれ、俺……『LGBTQ save the gene!!』」

その瞬間、下着まで脱ごうとしていた山崎の動きがピタリと止まり、何かジーンみたいな見た目の熊の――ナチュラル――が天馬の目の前に姿を現した。


C級ナチュラル(クマ型)

Part 7 くだらないバイトしてるのね

目の前に現れた熊型のナチュラルは、天馬に対して特に危害を加える様子もなく、ただ奇妙なダンスを踊り続けていた。物陰からその様子を覗いていた葉子は、あまりにも唐突な展開に目を丸くしていた。「カマ崎がおとなしくなったと思ったら、今度はクマさんが出てきた。カマ崎のこともびっくりしたけど、これは一体何なの?」

その時、ちょうどジーンが天馬の元へ駆けつけてきた。ジーンは倉庫の空いた窓からすり抜けるようにやってきた。
「勤務外でナチュラルを発現させた事情を説明して」と、ジーンは少し厳しい口調で言った。

天馬は慌てて事情を説明した。「同級生が俺のこと狙ってきたんだよ!?」

「それで?」と、ジーンはさらに問い詰めた。

「俺、体育館の倉庫で監禁されたんだよ。襲われるところだった!」天馬は必死に訴えた。

ジーンは納得したように頷いた。「ああ、そういう趣味の人に襲われたのね。別に自分が拒否すればいいと思うけど、監禁されているんだったら緊急性があると判断するよ!」

一方、葉子は事態が飲み込めず、さらに混乱していた。「熊が出てきたと思ったら、今度は小さいぬいぐるみも現れた……何なの、この状況!?」

ナチュラルは相変わらず奇妙なダンスを続けている。ジーンはそれを見て言った。「僕の依頼以外で発現するナチュラルは、基本的に無害だよ!その場合、『distruction』じゃなくて『erase』と入力すれば消えるから」

天馬は言われた通り、スマートフォンでメビウスに「erase!!」と入力した。すると、あっけなく熊型のナチュラルは煙のように消え去った。

その直後、意識を取り戻した山崎が、きょろきょろしながら言った。「俺?何してたんだろう?少し我慢が出来なくて!相手の同意を得ようとしなかった気がするあ!天馬じゃん!?そのケはないよな!?南京錠は外しとくから、俺が閉じ込めたとしたら謝るよ!今度から同じ趣味同志で恋愛するから許してくれ!あくまでも友達として距離を保とうぜ!」自分自身に責任を感じつつ、山崎は南京錠を外し、そのまま体育館を後にした。

そして、去り際に山崎は葉子の存在に気づいた。「ん?女子が覗いてたの?俺は今度から強要しないから許してくれ。」事情が知られても全く気にする様子もなく、山崎は去っていった。

隠れていた葉子が、ようやく天馬とジーンの前に姿を現した。「葉子!?何故ここに!?」葉子が状況を整理したくて天馬に尋ねた「どういう状況!?これ……このぬいぐるみ!何かよく見ると可愛い!!!」葉子は突然ジーンに飛びつき、顔をすりすりし始めた。

「むぐむぐ!!苦しい!!」ジーンは小さな体で必死にもがいた。

天馬は苦笑しながら言った。「これは……だな。ジーン、説明してもいいか?」

葉子の抱擁から解放されたジーンは、「別に秘匿義務なんてないから、説明してもいいよ」と答えた。

天馬は葉子に一連の出来事を説明した。「実はこういうことで、ああいうことで……」

葉子は説明に納得はしたものの、呆れたように言った。「つまり、山崎がその手の趣味のある同志をくっつけるように更生させるバイトをしていたの?」

ジーンは「つまり、そういうことになるね」と肯定した。

葉子はさらに呆れ顔で言った。「このマスコットは可愛いけど、あんたたちくだらない仕事してるのね

天馬は反論した。「くだらなくねえよ!今回はたまたまだよ!」

「何か時間の無駄よね。私、先に帰るね。今日の授業の復習やらなきゃいけないから!天馬もそんなことに時間費やしてないで、明日に備えなさい!」葉子はつまらなそうに言い残し、家路についた。

ジーンは天馬に向き直り、冷静に言った。「今回は勤務外だから、給料は出ないよ!私事で、あまり緊急用のプロンプトは打たないでね!怪しいと思って即座に対処しない君のミスだから、後はずみでリアクションが出るかもしれないけど、LGBTQに配慮すること。いいね?」
天馬はあまり関心がないようにこう答えた「別にモンスター相手にするより全然大したことない修羅場だったから特別なんとも思ってないよ。」

そして天馬は素直に答えた。「こんなことでお金をもらいたくないですから」敬語風に言った天馬、天馬とジーンはそれぞれ別の方向へと帰路についた。

To be continued!!


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