【連載小説】save the gene | 第16話 サーキットブレイカー 2/2
Part 1 盛り上がっていこうぜ!
ドームを埋め尽くす観客の熱気が、肌を刺すように天馬の頬を撫でた。ステージ上の巨大スクリーンには、カウントダウンが刻まれている。「3、2、1…」ゼロになった瞬間、轟音と共に特効の炎が噴き上がり、大歓声がドーム全体を揺らした。
「乗ってるかーっ!ミュージアム、スタート!」
ボーカルのRioがマイクを握り叫ぶと、会場のボルテージは一気に最高潮に達した。彼らのバンド、ミッドナイトミュージアム、通称MMのフェスが今、幕を開けたのだ。
天馬の隣に立つ有賀鉄平は、表情ひとつ変えずステージを見つめている。スマコンを通して彼の視界を共有する天馬には、有賀の冷静さがダイレクトに伝わってきた。彼らはとある任務のためにこのフェスに潜入していたが、音楽の力は、その目的さえも一時忘れさせるほどの魅力に満ちていた。
一曲目が始まった。重厚なベースラインが心臓に直接響き、ドラムの激しいビートが体の奥底から突き上げる。Takumaの指が弦の上を縦横無尽に駆け巡り、Shotaのスティックがリムを叩くたびに、研ぎ澄まされたリズムが空間を満たした。Rioの歌声は、時に力強く、時に情感たっぷりに、ドームの隅々まで響き渡る。
「やっぱ、生は違うな…」
有賀が小さく呟いた。天馬は頷いた。肌で感じる振動、光と音の洪水は、別次元の体験だった。遠く、天馬の視界の端で、桜木葉子が女友達二人と共に、ペンライトを激しく振って盛り上がっているのが見えた。彼女たちの顔は汗と興奮で輝いていたが、天馬と有賀は任務中ということもあり、ペンライトを持つことはなかった。
中盤に差し掛かると、会場はさらに一体感を増した。Rioが「みんなで歌おう!」と煽れば、数万人の歌声がドームに響き渡る。ペンライトの光が波のように揺れ動き、幻想的な光景を作り出した。天馬と有賀も、周りの熱気に巻き込まれるように声を上げた。任務のことは頭の片隅に追いやられ、ただただ、この瞬間の楽しさに身を委ねていた。
ライブはあっという間に終盤に差し掛かった。最後の曲が終わり、メンバーがステージを去ると、アンコールを求める手拍子と歓声が鳴りやまない。再びステージに現れたRioは、少し照れたように笑ってマイクを握った。
「みんな、今日は本当にありがとう!最高の時間になったぜ!」
その言葉に、再び大歓声が沸き起こる。アンコール曲が始まり、再びドームが熱気に包まれた。銀色のテープが宙を舞い、キラキラと輝きながら観客の頭上に降り注ぐ。天馬は手を伸ばしてそれを掴み取った。手のひらに残る感触が、この特別な時間の記憶を刻みつけるようだった。
全ての演奏が終わり、メンバーが深々と頭を下げると、ドームには鳴りやまない拍手と歓声が響き渡った。時刻は午後2時を少し過ぎた頃だった。余韻が冷めやらぬまま、会場はアナウンスと共に次のイベントへと移っていく。
「本日はミッドナイトミュージアムのフェスにお越しいただき、誠にありがとうございます。この後、引き続き同会場にて、握手会を開催いたします。握手会にご参加のお客様は、お手持ちのチケットに記載された整理番号順にお並びください。」
突如として流れたアナウンスに、天馬は目を見開いた。握手会。そんな予定は彼らの任務には含まれていなかった。遠くで、ファンたちが一斉にざわめき、列を作り始めるのが見える。
「やっぱファンに対して、距離感近いな。」
有賀が冷めた声で呟いた。そして、スマコンの操作で何かの情報を確認しながら、続けた。
「俺に、いい考えがある。」
熱狂に包まれた会場の喧騒の中で、予期せぬ展開に直面した二人の任務が本格的に始まる。
Part 2 bind!!(拘束)
「ここで仕掛けるぞ」
有賀はそう言うと、前方に向けて指を動かし始めた。それは天馬がスマコンを操作するのと同じ動作だった。
「有賀さんもスマコンを装着しているんですか!?」
天馬は驚きを隠せない。
「gene社社員はみんな身に着けている。ただコスト的に一般には販売してないけどね」
有賀は淡々と答えた。天馬は会場を見回し、戸惑いを口にする。
「ここでナチュラルを発現すると、人々に犠牲が……」
有賀は苛立ちをにじませ、声を荒げた。
「そう!ここだからだよ!」
続けて、有賀はドームの天井を指差す。
「ドームの屋内だろ? この場所で民衆が一目散に退散すれば、僕たちは安全に戦える。SNSで拡散は確実にあるだろうけど」
しかし、天馬の疑問は拭えない。
「ですが、こんな人混みでナチュラルが暴れたら、確実に犠牲者が……」
「いいから先輩の言うことは黙って従え!」
有賀はいらついた様子で天馬の言葉を遮った。その時、有賀がスマコンを通じて何らかのデータを取得したようだった。
「少々あてずっぽうだが、MMの奴らはアッパー系の違法麻薬を使用している可能性が高い。『暴力を振っている "違法薬物" save the gene!!』って打ってみろ!」
「わかりました!」
天馬は言われた通り、『暴力を振っている "違法薬物" save the gene!!』とメビウスに入力した。すると、"違法薬物"のプロンプトに様々な麻薬の名前が列挙されていく。覚せい剤、コカイン、ヘロイン、MDMA……その中で、「覚せい剤」の単語にヒットがあったようだ。
「メビウスってこういう使い方があるんですね……」
天馬は感心する。
「発現するぞ!構えろ!」
有賀の言葉に、MMの三人が突然よろめき、その場でふさぎ込んだ。握手会に集まっていたファンたちは、全員が困惑の表情を浮かべる。
「これも何かのイベント!?」 「さすがMM!パフォーマンスすごい!」
会場のファンたちがざわめく中、MMの背後から巨大な怪獣のようなものが姿を現した。有賀はここぞとばかりに加熱式タバコを吸いながら、自身のスマコンのメビウスにプロンプトを入力する。
「『bind!!』」
すると、怪獣は動く気配もなくその場で静止した。会場ではどよめきが起こり、観客たちは一斉にドームから逃げ出した。
「怪獣が現れたぞ!」 「こんなイベント聞いてないわ」
中にはスマホで撮影している者もいた。
「これもMMの演出? やるじゃん!」
だが、それは想定外の出来事だったため、ドーム中にアナウンスが響き渡る。
「皆様落ち着いて速やかに外に避難してください」
観客がパニックに陥る中、天馬は有賀に問いかけた。
「有賀さん!こんなことして大丈夫なんですか!? でも……ディザスターが全く動いてない……」
「始末班はディザスターの動きを止めることもできる……だから観客がいなくなるまで、眼前のディザスターを神輿にするのさ……。僕は復元の他に、ディザスターやナチュラルを拘束することもできる! ただ特性上、相手が何もしないと一戸はプロンプトが打てないがね」
そう、ディザスターは相手の攻撃を読んでプロンプトを打ち続けなければならない。相手が何もしてこないからといって、こちらから一方的に攻撃できるわけではないのだ。
アナウンスに従い、スマホで撮影している者もいたが、時が経つにつれて観客の数は減っていった。パニックで負傷した者がわずかに出たようだが、観客は落ち着いてドームを後にした。
「MMは三人とも麻薬をやっていたようだな。つまり全員黒だったわけだ。理由にディザスターの姿が、頭が複数ある昔の怪獣のような姿をしているだろ?」
有賀がそう言うと、天馬はディザスターの姿を改めて確認した。
「言われてみれば、今回は複数のナチュラルが合体したような見た目をしている気がします」
ディザスターを「神輿」にしているうちに、ドームはほぼもぬけの殻になった。有賀は天馬に告げる。
「準備運動でもしてろ! このディザスターはおそらくかなり強いぞ!」
「確かに今回は巨大ですね……これじゃ僕一人じゃとてもかなわない……どうすれば?」
天馬は不安を口にする。
「俺も一戸の補助はするから……俺だってgene社の人間なんだから、直接的な行使はできないが戦えるぞ」
「そういってもらえると心強いです。もう心の準備はできました」
天馬の返答に、有賀は納得した顔で頷いた。
「観客もほぼいなくなったし、そろそろ拘束を解くぞ!」
そう言って有賀がディザスターの硬直を解くと、ディザスターが動き出し、声を発した

「我々は暴食のディザスター、マンディ……我々は選ばれし者である。それ故多額の報酬が手に入った。何もかも手に入ったよ。名声、富、女、そして麻薬、尽きることなく我々は享受した……だがやがて飽く時が訪れた……」
マンディというディザスターは何かを語っているようだったが、有賀と天馬は聞く耳を持たず、最短経路でドームの真ん中まで急いだ。
「やるぞ!」
有賀が叫ぶ。
「はい!」
天馬もそれに力強く応えた。
Part 3 サーキットブレイカー
有賀と天馬は、巨大なマンディと対峙した。
「これまでのナチュラルやディザスターの中で一番でかい……ドームの天井を突き抜けるかのようだ……」
天馬は、その圧倒的な存在感に言葉を失った。
「相手が一回攻撃するごとに拘束するから、その時落ち着いてプロンプトを打ってくれ!」
有賀の指示に、天馬は頷く。マンディが咆哮した。
「我の暴食を邪魔する貧乏人は容赦しないぞ!」
そう言って、マンディは複数の頭を突き出して攻撃してきた。天馬と有賀は一目散にそれらをかわす。
「嘘だろ……ドームの地面に大きなクレーターができた……これ、大ニュースになるだろ!?」
天馬は、マンディの攻撃がもたらした惨状に目を見張る。
「俺たちが表舞台に出なければ何の問題もないだろ? マスコミも逃げ出したみたいだし、後始末はそいつらがつけてくれるさ! 『bind!!』」
有賀がそう言うと、マンディは再び静止した。その隙に、天馬はメビウスに音声でプロンプトを入力する。
「複数の頭で攻撃!」
その言葉に反応するように、マンディの体が一時的に白黒になり、その姿が歪んだ。
「まず簡単な奴だったからプロンプトが効いてるみたいだな。拘束を解くぞ」
有賀はそう言って、マンディの拘束を解いた。マンディは再び動き出し、声を荒げる。
「どうやら貴様たちは慣れているようだな。ではこれはどうだ!?」
そう言うと、マンディは大きく腹部を肥大化させ、何かを吐き出そうとした。有賀は慌てて天馬に叫ぶ。
「まずいぞ! 広範囲に何かをばらまく気だ! 少し距離を放すぞ!」
「何か間に合いそうにないですよ!!」
天馬の叫びも虚しく、マンディは大量の紫色の霧を吐き出した。有賀と天馬はそれをまともに浴びてしまう。
「ちっ! 視界がかすむ!」
有賀が顔をしかめる。天馬も苦しそうに咳き込んだ。
「目が痛い!! まともに呼吸もできない……ゴホゴホ!」
マンディの吐いた霧によって、天馬は目と喉をやられてしまったようだった。
「少し待ってろ!? 俺がまた拘束してやるからしばらく逃げてろ!」
有賀が指示するが、天馬はまともに動けない。
「そんなこと言ったって……これじゃまともに動けない……!」
マンディがゆっくりと天馬に近づき、憎悪に満ちた声で語りかける。
「貴様たちは上級国民の我に恥をかかせた……その罰としてお前らを食べてやろう!」
そう言って、マンディの首が天馬に襲いかかった。だが、その瞬間、有賀が不敵な笑みを浮かべた。
「さて、さすがにやばいと思ったが……そろそろナチュラルαが駆けつけてくれる条件が揃ったな……」
有賀の言葉と同時に、どこからともなく光の壁が現れ、マンディの頭を跳ね返した。そして、光の空間が現れると、負傷していた有賀と天馬の体が瞬く間に回復していく。
「おまたせ! 天馬!」
その声に、天馬は驚きを隠せない。
「まさかお前……ジーン!?」

Part 4 圧倒するジーン
マンディは突然の役者の登場に驚きを隠せない。
「武装した猫が我の前に現れた……何様のつもりだ!? そんなもので我を止められると思うな!」
マンディは再び腹部を肥大化させ、毒の霧を吐こうとした。その瞬間、ジーンが銃のような形状のものを構え、マンディに向けて放つ。
「分解装置発射!」
それはマンディの巨体に直撃し、マンディはその場で倒れ込んだ。その光景に、天馬は驚きを隠せない。
「お前……パワーアップしたのか!?」
「そうだよ、僕がバージョンアップする条件の一つとして、天馬がピンチになることだったんだ! そういう状況を想定して、有賀の始末班と企画して今回の発案を天馬にやらせてた」
ジーンの言葉に、天馬は少し腑に落ちない様子で言った。
「俺、もしかしたらどうにかなると思っただろ! やっぱジーンがいないと頼れないよ!」
「ヒールもエリアヒールになったから効果範囲が拡大したんだ。だから天馬がどんなに負傷しても、後から回復する算段を組んでた」
ジーンの言葉に、有賀が付け加える。
「一戸はディザスターに対して毎回苦戦していたら仕事にならないから、ナチュラルαのアップデートを計画してたんだよ。いやあ、現場ってきついなあ」
「敵が強くて倒しがいがあるボス戦闘があるとかそんなんじゃないから、これでバイトの能率化も測れるでしょ?」
マンディが放った紫色の毒霧に対し、天馬はすかさずメビウスに「毒霧!」と音声入力した。その言葉がトリガーとなり、マンディはさらにもがき苦しみ、その巨体をよじらせた。
ジーンはどこか飄々とした口調で言った。その時、天馬のメビウスに『weakness?』と表示される。
「何だ? ピンチの時に駆けつけてくれる味方がいたとかじゃないんだ……じゃあプロンプトを打つよ……『上級国民』って言ってた……金持ちなのかな? それの元だよね?」
天馬は何かを察したようだった。彼はメビウスにこう入力する。
「芸能界の苦悩 destruction!!」
そう言うと、マンディの巨大な体躯が瓦解し始めた。
「貴様たちは!有名人になることの苦悩を知らないくせに!!!」
断末魔を上げて、マンディは崩れていった。
そして、MMの三人のメンバーも目を覚ます。武装した格好のジーンが、ふわりとMMの前に飛んできた。
「突然で悪いね?話聞こうか?」
Rioが口を開いた。
「俺たちねえ……チョコでキメてたの……で、テンション上がっちゃって……リーダーの僕はねえ、腹いせにTakumaやShotaを殴ったりしてた……それはミーたちも承知の上だよ」
「チョコ」とは覚せい剤の隠語だ。Shotaが何かを言おうとしたとき、ジーンが割って入る。
「つまり違法麻薬を使用して楽しんだってことでしょ? わかった! いいよ? 見過ごしてあげる!」
「は!? どういうこと? ミーたちを干すつもりじゃなく!?」
Shotaは驚きの声を上げた。ジーンは続ける。
「いや、君たちが裏で何を企んでいたとかどうでもいいから。ただ……こういうことっていつかバレるよ?」
Rioが問い詰める。
「じゃあ何のために俺たちのフェスを邪魔したの!?」
「君たちのプロダクションの社長にも話つけてあるよ。既に莫大な違約金を払っているから、『はじめからそうだったの』……ようはぶつけたってことね。本当はフェスが終わってからやろうと思ってたけど、うちの者がせっかちだから」
MMの三人は、目が点になって「そうですか……」とだけ答えた。今回のディザスター討伐はひとまず幕引きとなった。
だが、その一部始終を、葉子が覗いていたようだった。
「すごい……」
葉子は呟いた。
Part 5 かっこいいよ!
「多分、俺が直に協力するのは今回ぐらいだからな。現場なんてやりたくないから……」
有賀の言葉に、天馬は思わず食い下がった。
「有賀さんがいればディザスター討伐もはかどります……協力してくれないんですか?」
ジーンが淡々と説明する。
「始末班って普段本社で働いてるんだよ。緊急の時だけしか駆けつけてくれないんだよ。人件費もやっぱ削りたいしね」
天馬は、今日の出来事がgene社の業務の一環であることをすっかり忘れていたことに気づいた。そして、ジーンに疑問をぶつける。
「メビウス・プロジェクトってなんだ? 俺、日本の命運に巻き込まれたみたいな説明を有賀さんにされたけど」
ジーンは首を振って答えた。
「君のバイトは正義のヒーローっぽいけど、単にデータ収集に協力しているだけだよ。今日は派手だったけど君のことは公開されないから、そう印象を受けたからって世界の命運とか言わない方がいいよ。だってメビウス・プロジェクトはgene社が一丸となって進めているプロジェクトで、天馬はそういうバイトをしてるだけなんだから」
その情報にはプロテクトがかかっていないようだった。天馬は少なくとも自分が責任を負っていないことを確信し、安堵した。
そして、天馬たちはドームから出た。観客たちがざわざわと話し続けている。どうやら、かなりの大事になってしまったようだ。
その時、葉子が天馬の目の前に現れた。
「天馬って本当は怪獣退治してるの? 戦ってるとこ見たよ?」
天馬は慌てて「ギク!」と声を漏らした。事情を濁して説明を始める。
「それはだな……葉子……あくまでもバイトで……自分でもどう説明したらいいかわからない」
困惑する天馬だったが、葉子は天馬を指差して褒めたたえた。
「天馬! かっこいいよ!」
予想外の葉子の発言に、天馬は驚いた。

「怪獣を倒す正義のヒーローなんてすごいじゃん! もくもくと勉強している姿より、天馬が輝いて見えたよ!」
褒められて嬉しそうな天馬は、照れくさそうに言った。
「ほんとかよ……じゃあ俺のバイト認めてくれるのか?」
葉子は微笑んで答えた。
「勉強もおろそかにしないでね。私はいいと思うよ。続けなさい!」
その時、葉子の女友達が二人、葉子の元に駆け寄ってきた。女友達の一人が天馬を見て言った。
「この人誰? 可愛いね? 彼氏?」
もう一人の女友達も続いた。
「へえ、葉子って彼氏いるんだ!」
葉子は慌てて否定する。
「違う違う! 私の兄貴よ!」
ジーンが冷静に提案した。
「ひとまずこの場を速やかに去ろうか?」
有賀がにこやかに言った。
「僕の車で一戸もそこのお嬢さんたちも送ってあげるよ」
そうして、天馬たちは有賀の運転する車に同乗し、それぞれ自宅まで送ってもらった。
天馬が車の中でスマコンでニュースサイトを閲覧すると、『MMのタイマンイベント!昭和の怪獣が突如乱入』というニュースが芸能カテゴリーで表示されていた。
「ジーン!これってgene社の配慮なのか?」
天馬の問いに、ジーンは穏やかに言った。
「あまり深く突っ込まない方がいいんじゃない? 僕たちが無事ならそれでいいじゃん」
ジーンになだめられながら、有賀の車でそれぞれ帰路についた。
To be continued!!
