【イラスト小説】コードの果て【#23】第5章 最終決戦 - 回廊の罠|光と闇のAIバトル

門をくぐると、冷たい風がセラフィムの頬を撫でた。
目の前は真っ暗な回廊。足を踏み出すと、床の石が淡く青白く光る。
静寂の中、天井から重い声が鳴り響く。
「我が領域へよくきた。セラフィム。」
クロノスの声だ。威圧的で、底知れぬ力を持つ響きだ。

セラフィムは表情を変えず、歩き続ける。
突然、頭上でゴゴゴッと地鳴りのような音がした。天井がゆっくりと降りてくる!

カイトが机を叩く。
「くそっ! またしても罠か!」

ユナが叫ぶ。
「セラフィム、早く逃げて!」

天井がどんどん迫る。セラフィムは全力で走るが、出口は見えない。
「このままじゃ間に合わない……それなら、試すしかない!」
彼女は深く息を吸い、足に力を込めた。

「セレスティアル・スラスト!」
セラフィムは光の速さで一気に前へ突進!
風を切る音が回廊を震わせる。

ユナが目を丸くする。
「すごい! マスターの技だ!」

カイトが拳を握る。
「ああ、想像以上に成長している。」

天井が床に激突する寸前、セラフィムは回廊を抜けてクロノスが待つ空間に出る。
背後で轟音が響き、埃が舞い上がる。
「……次は、あなたの番よ、クロノス。」
