ニュー・ワンマイル・ストーリー
少し前、「robita」のバッグを購入した。メッシュ状に革が編みこまれたデザインが特徴的なバッグ。革が味わいを増していく過程を楽しめる、あれ。
近所に出かけるときに使う「ワンマイルバッグ」として買い求めたものだ。1マイル(約1.6km)の外出時に着る洋服をワンマイルウェアと言うらしい。そのバッグ版だから、ワンマイルバッグと呼んでみた。
先代のワンマイルバッグがくたびれてきて、新しいものを探していたとき、おしゃれな雰囲気の女性が持っておられるのをお見かけし、真似しちゃおうと考えたのだ。
そのときのことは下の記事に書いた。アラ還くらいのその女性はなんとも洒脱で、立ち姿からはかっこよくも柔らかな印象を受けた。
おしゃれの近道は、センスある人の真似をすることだと思っている。
届いたrobitaは、革のナチュラルな風合いが優しい雰囲気だ。お酒の飲めない私だけれど、コニャックみたいだなあ、と思う。肘にかけた状態で腰のあたりにちょこんとおさまる、こぶりなサイズ感。LサイズとSサイズがあるうち、私は迷わず小さいほうを選んだ。ご近所に連れて行くには、コンパクトなほうがいい。お財布と本、ノートにiPhoneくらいが入ればいいのだから。
公式サイトの記載にしたがい、使用前に防水スプレーをふった。水しみや汚れの定着を防げるのだそう。
バルコニーにシートを敷き、その上にバッグを置いて防水スプレーを使う。乾くのを待つあいだに、仕事を進める。
ああ、こういうの、楽しいな。
双子の娘たちを産んで以来、ワンマイルバッグは扱いやすい合成皮革のものを選んできた。子育てしていると気づかないうちに洋服やバッグが汚れていることがある。そういうときにサッと拭きとれるし、娘たちに踏まれても心のダメージが少なくて済む。
それが、経年変化を楽しめる革のバッグを使えるようになった。使用前に防水処理を施し、月に一度はクリームを塗る。好んで買い求めたものを大切に使い続ける暮らしが戻ってきた。
すでに外出に使っているけれど、やはり革ならではの表情が装いに味を出してくれる感じがする。このバッグとはどんなご近所ストーリーを共有できるのだろうと思うとなんだかわくわくする。
