【十人十色のパンチ君】パンチ君から見る人間心理㉓
このシリーズは、
市川市動植物園のサル山で暮らす
パンチ君を通して、
人間心理を考察する連載です。
パンチ君、
サルたち、
飼育員さん、
スタッフさん、
見学者、
そしてSNS。
サル山には、
私たち≪人間関係の縮図≫が
そして
《生きるとは?》ということが
不思議なほど映し出されています。
愛着、安心感、承認欲求、孤独、境界線――。
長年「心」を探求してきた私の視点から、
その奥にある人間心理について綴っています。
前回はこちら
**
色んな方の
市川市動植物園にまつわる
投稿を拝見していると、
おもしろいことに気づくことがあります。
それは、
人の意見は本当に様々
ということ。
例えば、
パンチ君がどこかをケガしていた時。
「痛そう」
「大丈夫かな?」
と心配する人もいれば、
「かわいそう」
「一人で寂しそう」
「今すぐ助けてあげたい」
という人もいます。
これは、
共感性が高い人や
保護欲求が強い人に多い反応です。
また、
「誰がやったの?」
「許せない!」
「園に連絡しよう」
という人もいます。
これは、
正義感や責任感が強い人の反応とも言えます。
反対に、
「サルなんだからケガくらいするよ」
「その程度で園に連絡しなくていい」
という人もいます。
こちらは、
現実的な視点が強い人や、
物事を俯瞰して見る傾向の
強い人かもしれません。
(私はきっとこの傾向が強いです 笑)
さらに、
「パンチ、やんちゃだなぁ♡」
「しょんぼりしている姿もかわいい♡」
「また何かやらかしたの?笑」
と微笑ましく見ている人もいます。
こちらは、
物事を深刻に捉えるよりも、
その場の感情や可愛らしさを
楽しむタイプなのでしょう。
中には、
「私も昔こんなケガをしたことあったな」
と自分を重ねる人もいるでしょうし、
「私も孤独だった時期があったな」
と自分自身の過去の思いを
重ねる人もいるのでしょう。
あるいは、
「パンチが元気でいてくれるだけで嬉しい」
と、ただ存在そのものを
見守る人もいるはずです。
**
面白いのは、
みんな≪同じパンチ君という存在≫
を見ているのに、
見えている世界が全く違う
ということ。
ここにこそ
「人間心理」がよく映し出されていると
個人的には思っていて。
人は出来事を見ているようで、
その出来事に映し出された
自分自身の心を見ているだけ
なのかもしれません。
同じ出来事を見ているようでいて、
実は見ている世界は違う。
パンチ君のケガに戻ると、
「心配」というフィルターを通して見る人もいれば、
「怒り」というフィルターを通して見る人もいる。
「守りたい」という気持ちが強い人もいれば、
「見守ることも大切」と考える人もいる。
人は出来事をそのまま見ているようで、
実は
自分の経験や価値観、
過去の記憶という
≪色付きのメガネ≫
を通して世界を見ています。
だから、
同じ出来事でも、
人によって全く違う意味になる。
だから、
人によって意見が違うというのは当たり前。
誰かが間違っているわけでも、
誰かが正しいわけでもない。
その人にはその人の見え方があるというだけ。
(※もちろん事実確認は大切ですよ)
**
SNSを見ていると、
つい「どれが正しいのか」を
決めたくなることがあります。
でも本当に大切なのは、
相手を否定することではなく、
「そう見える人もいるんだな」
と知ることなのかもしれません。
サル山を見ていると、
十人十色どころか百人百色、
いや千人千色?笑
同じパンチ君を見ていても、
人はそれぞれ違う物語を感じています。
そして、
その違いこそが
人間のおもしろさ
なのだと、
私は思っています。
サル山は今日も、
「人は自分の心を映しながら
世界を見ている」
そんな人間のおもしろさや奥深さを
見せてくれている気がします。
だから私も、
パンチ沼から抜け出せないのかもしれません 笑
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— 市川市動植物園(公式) (@ichikawa_zoo) May 29, 2026
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