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【見えない絆が支えている】パンチ君に見る人間心理㉒

このシリーズは、
市川市動植物園のサル山で暮らす
パンチ君を通して、
人間心理を考察する連載です。


パンチ君、
サルたち、
飼育員さん、
スタッフさん、
見学者、
そしてSNS。


サル山には、
私たち≪人間関係の縮図≫が
そして
《生きるとは?》ということが
不思議なほど映し出されています。

愛着、安心感、承認欲求、孤独、境界線――。

長年「心」を探求してきた私の視点から、
その奥にある人間心理について綴っています。

前回はこちら


**

サル山の二人の飼育員さんって、
すごく素敵な信頼関係を
築いていると思うんですよね。


年齢が10歳離れているみたいなので、
単純に考えて、
ミヤコシ飼育員さんが先輩で、
シカノ飼育員さんが後輩で、

例えば仮にシカノさんが
大学や大学院卒業として。


就職して間もなく、
サル山に入ったとして
(あくまで仮定の話です)


ミヤコシさんから色々と、
動物園のことも
サルをはじめ
他の動物のことも、
お客さんへの接し方や説明の仕方も
色々教わって。

そんな
人材育成期の途中の年齢の関係かなと。

シカノさんが
ミヤコシさんに敬意をもって接しているのは
様々に伝わってきます。

自分でも自立してするけれど、
常に相手へ敬意をもって学ぶべきところは謙虚に学ぶ。



シカノさんのこんな姿勢は、
私も学ばせていただくことも多いです。

ミヤコシさんも
シカノさんのそんな人柄や、
やる気や性格や観察力も
すごく頼りにしていそうで。


年齢というものを超えて、
二人には着かず離れずの
信頼関係がしっかりできているんだなぁと
そんな安定感を感じます。


あの二人の塩梅は絶妙だなとも思います。


ミヤコシさんが父性を発揮してるとしたら
シカノさんは母性的だったり。


時には
パンチも含む三兄弟のように見えたり 笑


ひょっとしたらシカノさんは
ミヤコシさんに憧れてこの園に入ったのかな?
と勝手に私は思ったこともありますが、
ミヤコシさんも近すぎずの距離感で
向上心のある後輩をサポートされてて。

お互い謙虚であり、自立もできている存在。

それぞれが、
精神的に安定していて
向上心がある。


一番はここが大きいんでしょうね。


**

二人がサル山に配属になって
たった一か月半で始まった人工哺育。


バックサポートはあるとはいえ、
試行錯誤の毎日を、
あの二人だから築いてきた、
強力な信頼関係と愛情があったからこそ、

ここまで大きな感動を呼び、
世界規模での応援に
つながったのでしょう。


あくまで私の想像ですが、
人間のタイプとしては少し違いそうですが、
思う方向性、大切な事は
しっかり一致している。


社会に出てからも、
そんな関係が育めるって、
素敵な園だからかなと
そんなところからも
園が素敵だなぁと垣間見ていたりしています。


ミヤコシさんに至っては、
人工哺育の管理責任者として、
そして先輩飼育員として、
大きな責任を感じていらっしゃるのだと思います。

とにかく人にも動物にも
見守る姿勢がすごい。


それを、
もっと成長しようとかなりの努力を積み重ね、
しっかり支えられるようになっている後輩。

それを陰で支えているスタッフ。


人工哺育という
一種の「子育て」を
長期に渡って
共有しているからなのか

お互いの向上心や
お互いへの思いやりや
相手への敬意の気持ちがなければ成り立たない
信頼関係が築いているから、

協力し合って、
サル山の管理という難しい仕事を
少ない人数で
しっかりできているんだなと感じます。


**

飼育員の二人を見ていて思います。

信頼関係というのは、

「仲が良いこと」でも
「意見が同じこと」でもなく、

お互いの強みを認め合い、
お互いの弱さも補い合い、
お互いの役割を信じて託し、
任せられることが必要なんだなと。


そこに、
思いやりと尊敬(敬意)の
気持ちがあるからこそ、

サルたちも、
パンチ君も、
安心してその空気の中で過ごせるのでしょう。


人も動物も、
安心できる場所でしか
本来の力を発揮できません。


パンチ君を見ていると、
飼育員さんへの信頼の深さが伝わってきます。


あの三人の間には、
だれにも崩せないほどの
強い絆と安心感と信頼関係が
あるように感じます。



絆も安心感も信頼関係も、
一人では作れない。


誰かを信頼し、
誰かから信頼される。


その積み重ねが、
サル山という小さな世界を支え、

今回の人工哺育という
大きな挑戦も支えて、

その延長が
世界を巻き込む大きな応援となり、


今に至っては、
赤字だった園を、

市の予算も含めると、
億にも到達するくらいの
改修資金の金額を
サルに関わる全般の改修費を
わずか数カ月で獲得していくという
偉業まで成し遂げているわけです。


パンチと二人の飼育員さんと
裏で支えている方々って、
本当にすごい関係性だと思うのですが、
その背景には、
揺るがない強い信頼関係があるんですよね。


**

パンチ君がここまで
元気に育っている背景には、
たくさんの人の愛情という土台もあります。

そしてその愛情を支えている大元に、
飼育員さんたちの信頼関係や、
裏でサポートしている方々との
信頼関係がある。


私たちはつい、
見える部分ばかりに目を向けがちです。

パンチ君が元気に育っていること。
人工哺育が順調に進んで群れ入りも順調な事。
今も多くの人が応援していること。


その結果を支えているベースは、
「信頼関係」


この関係は、
片方の努力だけでは成り立ちません。

お互いが相手を思いやり、
お互いを尊重し、
お互いを信じ続ける。

だからこそ育つもの。



パンチ君と二人の飼育員さんを見ていると、
その

積み重ねの尊さ

を感じずにはいられません。



サル山は今日も、

「信頼とは何か」

「人が安心して生きるとは
どういうことか」

そんな大切なことを
教えてくれている気がします。


今日も命を育んでくれている
すべての人たちへ。

そしてそこにある
思いやりと敬意に感謝したいと思います。


**
いつも読んでくださり
ありがとうございます。

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