【人は“才能”ではなく“覚悟”に惹かれる】パンチ君から見る人間心理⑳
このシリーズは、
市川市動植物園のサル山で暮らす
パンチ君を通して、
人間心理を考察する連載です。
パンチ君、
サルたち、
飼育員さん、
スタッフさん、
見学者、
そしてSNS。
サル山には、
私たち≪人間関係の縮図≫が
そして
《生きるとは?》ということが
不思議なほど映し出されています。
愛着、安心感、承認欲求、孤独、境界線――。
長年「心」を探求してきた私の視点から、
その奥にある人間心理について綴っています。
前回はこちら
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先ほどの公式Xより、
昨日はサル山で何か様々あったようですね。
現時点では内容がわかりませんが、
それで
飼育員さんたちの様子が変だなと
私は感じてしまったのかもしれません。
発表を待ちたいと思います。
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最近思います。
人は、
才能のある人に惹かれるのではなく、
覚悟のある人に惹かれるのではないかと。
パンチはもうすぐ1歳。
人工哺育で育ったニホンザルの
群れ入りは、私たちが思うよりも簡単ではないでしょう。
全国的にも、
雄で人工哺育で群れ入りできているサルは
ほとんどいないようです。
それらのことを全部わかっていながら、
それでも自分たちで引き受けて
今なお、
他の業務も行いながら、
新しい命とも向き合いながら
群れ入りのために日々努力をしていらっしゃる。
途中でやめることもできたかもしれない。
別の道もあったかもしれない。
そんな葛藤もあるのかもしれない。
でも、
飼育員さんたちは、
どんなに状況が過酷だろうと、
パンチのために
今なお、群れ入りを絶対に諦めていない。
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覚悟のある人には特徴があります。
それは、
結果が出る保証がなくても続けていることです。
これ、
今の時代には少ないかもしれません。
SNSは
すぐ結果
すぐ成果
すぐ収益を求めてしまいます。
でも本当に人を動かすのは、
何年かかるかわからないことを
黙々と続けられる人。
どんなに状況が厳しくても
困難が続いても
逃げずに向き合い続けている人。
だから人は
パンチを見ているようで、
実は
飼育員さんたちの覚悟や
リアルに起こる
「生きる真実」
を見ているのかもしれないと
時々思ってしまいます。
**
ではなぜ、
人の覚悟に惹かれるのか。
それは、
覚悟のある人を見ると、
私たちは
「本気で生きる姿」
を見るからではないでしょうか。
本気で生きている人を見ると、
自分も逃げられなくなる。
本気で向き合っている人を見ると、
自分の言い訳が小さく見えることもあります。
覚悟のある人を見ると、
私たちは
自分自身の生き方を見せられます。
私は本気で生きているのだろうか。
私は途中で諦めてはいないだろうか。
私は言い訳ばかりしていないだろうか。
そんな問いを、
覚悟のある人は
言葉ではなく姿として見せてくる。
だから心が動くのかもしれません。
覚悟とは、
絶対に成功することではなく。
結果がどうなるかわからなくても
進み続けること。
**
パンチの群れ入りがどうなるかは、
誰にもわかりません。
でも、
最大限の努力をして、
最大限自分たちのできることを
今なおし続けている
飼育員さんたちの姿を見ていると、
人は才能よりも、
覚悟に心を動かされるのだと思います。
まだ1歳にも満たないパンチ。
その小さな命の背景、
サル山の背景には、
飼育員さんたちの強い覚悟があります。
人工哺育を始める覚悟。
群れに返す覚悟。
抱きしめたい気持ちを我慢する覚悟。
結果が見えなくても続ける覚悟。
何があっても逃げない覚悟。
パンチ現象も、
実はパンチだけでなく、
その後ろにいる飼育員さんたちの覚悟に、
私は心を動かされているんだろうな
と感じています。
今日もサル山で
サルたちが伸び伸びと
そして飼育員さんたちが
想いを大切に
お勤めができますように。
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