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【「かわいい」の裏で誰かが傷ついているかもしれない】パンチ君から見る人間心理③

シリーズ3回目。
前回はこちらです。
https://note.com/cosmic_harmony/n/n6d35c4d43093

パンチくんの可愛さに
心を打たれている一方で、
現場では静かな悲鳴が
上がっている気がします。


サル社会の世界の厳しさ、
そして飼育員さんたちの重圧。


今日は、
かわいい映像の影で、誰が苦しんでいるのか。
そんな裏側に焦点を当てます。

**
といっても、
私はサル社会に詳しくないし、
勉強したことはありません。

それが前提とはなりますが、
大分県には「高崎山」という
おサルの国立公園があります。

山なので放し飼いというか、
山で自然に暮らしているという感じです。

子供のころから
学校行事等で行く機会も多くて、
テレビや新聞等でも
日常で見聞きしていました。

名古屋に住んでいるときには
モンキーパークによく行ったり、
なんだかおサルさんとはご縁も多くて 笑

そんな私ですが、
パンチの群れ入れで
動画越しに見て思った印象は、

「市川市動植物園のサル山は
60頭弱いるわりに、なんだかおだやかだなぁ」ということでした。

おサルさんって、
もっと勢力争いも多いイメージだし、
けんかすると血まみれになったり。
やっかいなサルがどこかにはいるもの 笑

雄サルが喧嘩をすると、
負けるとその群れから追い出されたり
人間からするとかなり冷酷な印象もあって。



ここの場合は、
動物園だから
一生そこに住むしかないだろうけど、
だからなのか?
落ち着いている印象を受けました。

もちろん一部情報を切り取った
私の勝手な見方かもしれません。

でも常日頃の飼育員さんたちの
接し方って大切ですよね。

サルは霊長類なので、
人間の目線で考えがちですが、
独特な社会構成で。



人間とは全く違う社会。
人間の目線で考えたら
絶対にダメな世界と何度も耳にしました。


その中で、
人がエサをあげたり、
掃除をしたりしているわけですから、

絶妙なバランスと信頼関係で
成り立たせているからこそ
できることだと思います。

昔私は、
サルと目を合わせたらだめよ
と言われていたのに、
一回だけ、
子供の時でスカートをはいているときに、
サルと目があってしまったことがあります。

その時、強くひっぱられる事態になって、
力が激しくて、仲間も来たりで、
非常に怖い思いをしました。

スタッフさんに
次からはスカートはやめたほうがいいよ
と言われました。
(この頃は今の倍以上のサルの数だったこともある)

そのように、
出産の時期などは特に、
何かと色々落ち着きにくいらしいです。
ちょうど今ですよね。

これだけの観客の人数の変化があったり、
人間の声やカメラが
今までと比較にならないくらい
毎日続くって
単純に考えても落ち着かないだろうなぁとか
ストレスにならないかなぁとは思うんです。

そしてそれが
生まれたばかりの赤ちゃんたちを除いて

一番下の立場になるパンチに

「ターゲット」として

向きやすくならないかと。
(危機管理意識として)




ただでさえ、
群れ入れは非常に困難と言われています。


飼育員さんたちも、
対応も難しく、
これほどの観客下での群れ入れの経験もなく、

赤ちゃんも次々生まれて、
暑さもあり、
より過酷な状況であろうと感じます。

それだけでも十分に重労働なのに、
さらに加えて、
飼育員さんへの勝手な撮影動画が、
全世界に量産されていく。


「パンチくんかわいい」
「パンチがんばって」という建前を盾にして
限りなく続く撮影行為という矢の数。

その重圧は想像を絶します。

SNSにあげている人たちは
サルたちのお世話をする必要はありません。
いいところを撮影して、
それをSNSに投稿していく。
さらには収益化させていく人も。

パンチをはじめとして、
撮影許可を得て
収益化されているなら理解できます。

ただ一つ思うのが、
ここのスタッフさんは、
市の職員なので、
公務員の規定で制限もあって
そういった収入が、
飼育員さんたちに還元される仕組みはないのでは?ということ。


お金のために
必死でお世話をしているんじゃない。
むしろ、逆。


なのに、
リアルな仕事以外に、
飼育員さんたちの負担は過激に増え、

いつもカメラも向けられ、
精神負担は凄まじいでしょう。

それでも、
来て下さるお客様のために、
パンチのために、
サル山の秩序のために、

自分の業務に集中しようと
今は見ないようにして
受け入れていると感じざるを得ません。


たださらに悲しいかな、
SNSでそうやって記録として残ることで、
「あらさがし」という弊害も生まれ、
クレームという形などにも変わり、
負担はまた増えていく。

人が増えることで、
雨や風で色々なものがサル山に落ち、
それらをサルたちが食べないように
配慮も増える。


それらをすべて、
責任と覚悟で仕事の一環として務めている。

収益化しているであろう人が、
他の撮影者の動画に
「私の顔が入っているので
モザイクいれてください」
と訴えているのを見ましたが、

その方の動画には、
飼育員さんをモザイクしているものは
一つもありませんでした。


私は全く関係ない立場ですが、
非常に悲しく感じてしまいました。

日々頑張っている人が
あまりにないがしろになっていないかと。

***

「かわいい」

という感情は、
本来とても温かいもののはずなのに、

時に、
相手の境界線を越えてしまうことがあります。

もっと見たい。
もっと近くで撮りたい。
もっと独占したい。
もっといい画を撮りたい。

その気持ちが大きくなった時、

“相手の立場”
が見えなくなってしまう。


それは人間関係でも、
SNSでも、
子育てでも、
今の時代だからこそ、
起きていることなのかもしれません。

動物園側としては、
撮影は許可をとってからと
何度もいっていますが、キリがなく。
あらゆる媒体で、パンチを見ない日はない。

モラルを持ってしている人が
たくさんいる一方で、
モラルが低い人も増えていく。

過去経験のない状況下で、
飼育員さんたちは
撮影禁止にするということで
来場者の動物と接する楽しみを
奪うこともなく。

お金になるという視点で、
動物を扱うのでもなく。

ひたすら、
パンチのため、
サル山のために、

今できることを
精いっぱいしてくれているように
私には写ります。

市川市動植物園は、
一貫して
どんな状況でも
動物ファーストを謳っています。

スタッフの労働改善は三番目にありました。

動物ファーストの考え方は
素晴らしいと思います。


でも、
今のパンチくんは絶対に
あの飼育員さんたちが必要で。


その飼育員さんたちの労働環境は

パンチの状況にも未来にも
他のサルたちや他の動物にも
直結するはず

です。

いくらメンタルが強いとしても、
動物が好きでも、

このままでは
飼育員さんたちが
つぶれてしまわないだろうか?
倒れてしまわないか?

真摯な姿勢で
飼育員の仕事をされている人たちを

自覚のない悪意が苦しめていないのか?
壊れてしまわないか?
家族も大丈夫なのか?
この状況でいいのか?

と考えてしまいます。


実直に、
動物たちと今この瞬間も向き合い、
献身的に日々対応してくれている人たちが
後回しにされすぎているこの現状を、
私はみていて苦しくなりました。

**

「かわいい」の裏で
誰かが傷ついているのかもしれない。

動物を見学する側の私たちが、
そんな視点があれば
行動も変わってくると思います。

この記事は
批判をしたくて書いているのではなく、

パンチを守ろうとしている人たちが、壊れてしまわないでほしい

という願いからです。


愛を注いでいる人が、
報われない社会、
こんな悲しいことがあるでしょうか。

だからせめて私は、

敬意を持って見守れる人

でありたい。

そう思っています。


そんな思いから、
私に何かできることはないかと。

飼育員さんへの一目線として
この場を借りて綴ってみることにしました。


次は、
「市川市動植物園の奇跡」について

なぜ人は、
パンチにこれほどの人が惹かれるのか
人間心理の視点で書いていきます。


今日も読んでくださり
ありがとうございました。

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