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【パンチが愛されているのに嫉妬されない理由】パンチ君から見る人間心理㉘

このシリーズは、
市川市動植物園のサル山で暮らす
パンチ君を通して、
人間心理を考察する連載です。

パンチ君、
サルたち、
飼育員さん、
スタッフさん、
見学者、
そしてSNS。

サル山には、
私たち≪人間関係の縮図≫が

そして
《生きるとは?》ということが
不思議なほど映し出されています。

愛着、安心感、承認欲求、孤独、境界線――。

長年「心」を探求してきた私の視点から、
その奥にある人間心理について綴っています。

前回はこちら


**

パンチ君は世界中の人気者。


普通ここまで人気者になると、

「なんであの子ばかり」
「またパンチか」

そんな声が少しくらい聞こえてきても不思議ではありません。
(今回は人間側の話)


でも私は、
パンチ君に対する
強い嫉妬やアンチの声を
見たことがありません。


動物だからでしょうか?


う〇ちをしても投げても
「かわいい」

何をしても
「かわいい」
「癒される」

そんな意見がものすごく多い気がします。


**

普通は動物でも、
ここまで人気が過熱した状態になると、
人気者に嫉妬する人も出てくると思います。


例えばかわいい存在としての例としては
芸をするおサルさんや
ペットなども。

人でいうとかわいい存在として
子役の人だったり。

愛されている存在に嫉妬する。
注目されている存在に嫉妬する。


「なんであいつばかり」
という気持ちになることも
本音ではどこかあると思うんです。

でも不思議なことに、
パンチ君にはそれがほとんど起きない。


それはなぜなのでしょうか?



**

私はそれは、
パンチ君が

「比較対象」ではなく
「応援対象」

だからだと思いました。


人の心理として、

人は、
自分と同じ土俵にいる人には
嫉妬しやすかったりします。


同じ会社の人。
同僚。
ママ友。
同じ業界の人。
同じような境遇の人など。


そこには、
「私もそうなりたい」
という気持ちがあるからです。


本当は欲しかった。
本当は認められたかった。
本当は愛されたかった。
本当は自分も幸せになりたかった。
本当は自分も大切にされたかった。


そんな気持ちが奥底にある。



だから、
相手が持っていて、
自分が持っていないように見えるものに
つい人は、心が反応してしまう。


嫉妬とは、
相手への怒りではなく、
満たされない自分の心の叫び

なのかもしれません。


**

でも、
パンチ君にはそんな嫉妬の感情は
ほとんど向きません。

それは、
私たちはパンチ君を
「競争相手」
として見ていないから。


むしろ逆で、

守ってあげたい。
幸せになってほしい。
元気でいてほしい。

そんな気持ちで見ている人が
多いのだと思います。


そしてもう一つ。
私はもっと大きな理由があると思っています。


私たちはパンチ君を見ながら、
実は自分自身を見ているということです。



パンチ君の中に、
昔の自分を見ている。




失敗していた頃の自分。
うまくできなかった頃の自分。
誰かに助けてほしかった頃の自分。
誰かに認めてほしかった頃の自分。
誰かに見守ってほしかった頃の自分。


そんな過去の自分を、
無意識に重ねているのではないでしょうか。


だから嫉妬ではなく、
応援したくなる。



自分を応援するかのように。


**

人は、
自分を重ねる存在には嫉妬できません。

むしろ、

「あの子に幸せになってほしい」

と願います。


それは本当は、

過去の自分自身に向けている愛情

なのかもしれませんよね。


私たちは、
パンチ君を見ながら


泣き、
笑い、
応援し、
時には心配してしまう。



パンチ君を見ているようで、

本当は、

自分自身の人生を
見ているのかも

しれませんね。


自分に向かって無意識に、

「大丈夫だよ」


と伝えたいのかもしれません。




だから、
投影としてパンチ君を見ると、

応援したくなる。

幸せになってほしくなる。

嫉妬ではなく、
愛情が湧いてくる。


パンチ君を見ているようで、
実は今日も、
自分自身の人生を見つめているのかも。


今日もサル山が
穏やかで温かい愛の視線で包まれますように。


**
いつも読んでくださり
ありがとうございます。

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