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【“推し活”と“ストーカー”の違い】パンチ君から見る人間心理㉖

このシリーズは、
市川市動植物園のサル山で暮らす
パンチ君を通して、
人間心理を考察する連載です。


パンチ君、
サルたち、
飼育員さん、
スタッフさん、
見学者、
そしてSNS。


サル山には、
私たち≪人間関係の縮図≫が
そして
《生きるとは?》ということが
不思議なほど映し出されています。

愛着、安心感、承認欲求、孤独、境界線――。

長年「心」を探求してきた私の視点から、
その奥にある人間心理について綴っています。

前回はこちら


**

今日はオトメちゃんのお誕生日だったかな?
穏やかな日になればいいですね。

**

園側から変わらず要望があるにも関わらず、
バズりのための投稿、
特にAIで加工したり、
ないものをあるように表現したり、

また
飼育員さんたちに特化した動画を作ったり、
現地では
飼育員さんたちの
追っかけもいまだに続いているようで。

園や飼育員さんたちは、
前より割り切った感も見えますが、
心のしんどさは続いていて
大丈夫かなと思ってしまいます。



動物園の業務だけでも重労働なのに、
ずっとカメラを向けられ、
表情の変化を逐一捉えられて、

どれだけの重圧と心労を業務外で
抱えているんだろう。
(本人たちは言いませんが)


なんて綺麗事を言いながら、

私自身も
リアルに現地で見ることができないので

動画や写真を見せていただけることは
ありがたくもあり
複雑な心境です。


そんないまだに熱さを感じる中、

「推し活」と
「ストーカー」の違いについて考えてみました。


あくまで私の考えですが、

「推し活」は

相手の幸せを願っていること



「ストーカー」は

自分の欲求を満たしたい

かなと思います。


例えば、
推し活は

「会えなくても元気でいてくれたら嬉しい」

という感じとすると、


ストーカーは

「会いたい」
「知りたい」
「見たい」
「私を見てほしい」

という感じ。


方向が、

相手ではなく、
自分の幸せに向いています。



**

サル山で考えてみると、

パンチが好き
サル山が好き
飼育員さんに感謝している

ここを「推し活」とすると、


ストーカーは、

園からお願いされているのにも関わらず、

・AIで勝手に加工する
・存在しない物語を作る
・私生活まで知りたくなる
・常に追いかける

という感じ。


これは
応援と言いながら応援ではなく、

"所有したい"

という感覚に近いんでしょうね。


本来は会ったこともない、
話したこともないのに、

毎日動画を見ていると脳は、

「知っている人」だと勘違いする。



心理学ではこれを

パラソーシャル関係
(片方向の親密感)

とも言ったりします。



だから私は、
推し活とストーカーの違いは


境界線への敬意



だと思うのです。


好きだから近づくではなく、

好きだからこそ
相手との距離を守る


本当に応援したいなら、

相手の幸せや安心を優先する


そんなことが
大切なのではないでしょうか。

**

パンチを見ていても思います。

本当にパンチが好きなら、
本当にパンチの幸せを望むなら、

パンチが安心して
群れ入りできることを願う



本当に飼育員さんたちに感謝しているなら、

飼育員さんたちが
安心して仕事ができる環境を願う


それが見る側の
マナーになる気がします。



愛は近づくことだけでなく、
時に見守ることも必要。

子育てもそうですよね。


今日もサル山が穏やかで
飼育員さんたちのお仕事が
心地よくできる環境でありますように。

**
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