見出し画像

【見えやすい悪、見えにくい悪】パンチ君から見る人間心理㉙

このシリーズは、
市川市動植物園のサル山で暮らす
パンチ君を通して、
人間心理を考察する連載です。

パンチ君、
サルたち、
飼育員さん、
スタッフさん、
見学者、
そしてSNS。

サル山には、
私たち≪人間関係の縮図≫が

そして
《生きるとは?》ということが
不思議なほど映し出されています。

愛着、安心感、承認欲求、孤独、境界線――。

長年「心」を探求してきた私の視点から、
その奥にある人間心理について綴っています。

前回はこちら


**

先日発覚した、
レーザーポイント照射。



「最悪だ」
「パンチが、サルたちがかわいそうだ」
「ひどすぎる」
などの声が飛び交っている印象です。


もちろん、悪いです。
最悪です。
人間性を疑います。


それが前提として。

**

私はそのニュースを聞いたときに、
悪意というよりも
パンチ君の居場所を
特定したかったのかな?と思いました。


パンチ君は日増しに毛の色も
黒から茶色に変化してきているようで。

最近では見分けが
つきにくくなった
一面もあるようだったので、



本当に何も考えていない人が、
悪意なく、

パンチ君の居場所を特定するために、
そしてだれかと
わかりやすく情報を共有するために、

何も考えずにした可能性が高いのかなと
ニュースを聞いたときに思いました。
(事実はわかりません)


もちろん、
悪意がなければ

何をやってもいいということではありません。


でもこれは、
レーザーだけに
言えることではないとも思っていて。


動機が何であれ、
この出来事をきっかけに


『悪意のない加害』

について考えました。


**

悪意がないからと言って、
パンチ君やおサルさんたちはともかく。

飼育員さんたちを
毎日毎日たくさん撮って、

SNSで投稿しまくることは
よいことなのでしょうか?


悪意がないからと言って、
いつまでこんな人権侵害の
ようなことを続けるのでしょうか。


本人たちもやめてほしいと
園から正式に表明していますし、


明らかに、
顔をほぼ隠すマスクみたいなものをして
嫌がっていることも伝えていますが
一定数配慮されている方がいる一方で
現状減るようには見えません。


嫌がってもやめず、
追っかけしたり、
隠し撮りしたり、
(未だに続いていることにびっくり)

はたまた加工して投稿したり、
収益化したり、
面白おかしく扱ったり。



私には、
レーザーもダメだし、
これらもダメだろうと感じます。



飼育員さんたちの
日増しに厳しくなる状態。

それを招いているのは、
私たち見る側の
モラルや姿勢もあるのではないでしょうか。


明らかに、
今、彼らは苦しそうです。


毎日の激務な業務に加えて、
群れ入れも困難、
サル山も出産やそのほかで落ち着かない、
サル山の改修も担わなければならない、


それに輪をかけて、
カメラから常に動向を監視されている。
追い回されたりもする。

それがどれだけのストレスか、
毎日自分がされたとして
少し想像してみて下さい。


どうして一生懸命している人たちを
関係ない人が収益化につなげたり、
投稿してバズを狙ったり
ストーカーみたいなことも
し続けられるのでしょうか。


彼らは本当にタフだと思います。
ここまで耐えるだけの
メンタルを持ち合わせています。



でも、

飼育員さんたちは生身の人間

です。



去年の今頃から、
ほぼ休みなしで
サル山のことを学んだり、

7月の終わりからは、
パンチ君を育てることに
全力を尽くしてきていたんでしょう。


自覚がない疲れも
溜まっていても全くおかしくない。


疲れが蓄積していったときに、
いつかプチっと限界点に達して、

自分ではコントロールできなくなる事態も
今のままの状況下では、
起きないとも限りません。

絶対に起きてほしくないけど、
危機管理として書いています。


これ以上さらに追い詰められて、
もし、
メンタルを崩して、


サル山どころか
飼育員としての
仕事もできなくなってしまう程に
体調を崩したり、
メンタルをやられたりしたら、

一体誰が彼らの人生の
責任をとれるのでしょうか。


ストレスって見えないから
いつどういう形で出てくるかわかりません。



一つ言えることは、

現状は
“公務員”としてのキャパも超えているでしょうし、
“飼育員”としてのキャパも超えていると私は思います。



ここ最近ずっと書いてましたが、
サル山の秩序も
少し何か変化があるんでしょう。

オスザルの飼育員さんへの威嚇行為も
日に日に目につくようになりました。

以前より何か
ストレス要因があるのではないでしょうか。
(パンチのしがみつき含む)




こんな時に
何か一つ間違えても
大変な事態になる。


パンチ君も飼育員さんも危険。

そんな危険と隣り合わせの状態が続いても、
彼らは毎日、

「責任」と「使命感」で
仕事に向かっている

気がします。

あまりに重すぎる仕事。
かわいそうという域も超えています。


**

レーザー照射は、
誰が見ても「悪いこと」だと分かります。


だから、
多くの人が怒り、悲しんでいます。


でも、

人を傷つける行為は、
いつも悪意から始まるのでしょうか。



「みんなが撮っている」
「喜んでもらえると思った」
「悪気はなかった」


そんな

何気ない行動の積み重ねが、
誰かを少しずつ

追い詰めてしまうこともあります。


見えやすい悪には、
私たちは敏感に反応できます。

「信じられない」
「許せない」と
何か起こるたびに責めることは簡単です。



けれど、
一歩下がって冷静に見ると、

悪意のないまま
繰り返されている行動もある。



パンチ君を守りたい。

サルたちを守りたい。


そして、
その子たちを、
毎日守り続けている
飼育員さんたちも守りたい。


本当は多くの人は、
そう思っているはずです。


今回の出来事を、
「レーザーはやめて」という、

誰か知らない他人がやった悪いこと

で終わらせるのではなく、


自分の行動も、
誰かを傷つけていないだろうか。



そんなことを、

一人ひとりが考えるきっかけに、
なればいいな

と思います。


そしてこれは、

すべての人間関係の
関係構築にもつながる
重要なポイント

でもあるとも思います。


サル山で起きている出来事は、
不思議なくらい、
私たち人間社会を映しています。


**

いつも読んでくださり
ありがとうございます。

記事がいいなと思ったら、
いいね・フォロー・シェアで
応援してください。

期間が延長されました✨⇩



いいなと思ったら応援しよう!

アッコ先生|食養生と心のケアで人生を取り戻した開運食養生コーチ よろしければ応援お願い致します!いただいたチップは、クリエーターとしての活動費に使わせていただきます。