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カフェ波の音  #せりふ三題噺 #海底カフェ残暑

お盆が過ぎても、まだ夏の日差しは容赦なく照りつけていた。
海沿いの町の人々が徐々に帰路につき、海の家も昼間の喧騒を終えつつある

そこに佇むのは、毎年この場所で海の家を営むおじいさん――七十を過ぎた白髪混じりの髪と、柔和な笑みを浮かべる人物――と、手伝いに来ている孫の拓也、十九歳
海の家「カフェ波の音」は、昼間は海水浴客や観光客で賑わうものの、夕方になると波の音だけが残り、時間がゆっくりと流れる

拓也はアイスコーヒーを片手に、店内の片付けを終えたところだった
外では、海風に混ざって残暑の熱気が漂う

ふと、海面の色が奇妙に光った
視線をやると、海底から光が漏れている――青白く、妖しい光
拓也は目をこらすと、ずぶ濡れの女性が浮かび上がるのが見えた。白いワンピースを着た二十代くらいの女性

「大変だ!?」
慌てた拓也はバスタオルを掴むと、走り出そうとした

しかし、その腕を静かに制する手があった
「しばらくこのままでいようか、奴らに気づかれる」

おじいさんの声は低く、冷静だった
拓也は振り返る――その目は、柔和な笑みの下に鋭い光を秘めていた

「えっ…?」
混乱する拓也の耳に、外から男性の声が聞こえる。
「大丈夫ですか?…えっ?なんですか?…やめてください、やめ…ぎゃー」

拓也の頭は混乱していた
何が起こっているのか、まったく把握できない

おじいさんは無言で冷蔵庫の脇に手を伸ばす
そこには、不自然な数列が刻まれたパネルが隠れていた
「ピピピピピ、カシャ、ロック解除」
冷蔵庫がゆっくりと動き、壁の奥に隠された秘密の部屋が現れる

中には、見たこともない武器の数々
特殊な銃、爆発物、見たこともない装置の数々が整然と並んでいる

おじいさんは拓也に目を向け険しい表情を見せる
「拓也、お前はそこにいろ」
「まさか…俺の管轄に現れるとはね……」

海底の光がさらに強くなり、静寂の海辺に、不穏な空気が漂い始めた。
海底から何者かが近づく気配――拓也は呆然と武器庫の床に立つ。
「いったい、何が始まるんだ?!」

波の音が、戦いの合図のように響く――残暑の海辺で、異世界の戦争が始まろうとしていた


終わり


「カフェ波の音」と同じお題でまったく雰囲気の違うラブストーリー篇を投稿いたしました

良かったこちらもよろしくお願いします😊


#せりふ三題噺
#海底カフェ残暑
#創作
#異世界バトル
#秘密の武器庫
#謎の女性

こちらに参加させていただきました🤗
企画、ありがとうございました🙇

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