【テレビ感想文】『魔法少女山田(2)』※ネタバレ感想
概要
楽しみすぎた2話目。早速内容を。
(1話目感想は下記)

1話目でやたらクオリティが高かった(クオリティ低めのバラエティの再現度が高いという意味で)『シンパイ刑事』は今回は出てこないが、1話目同様に今回もモキュメンタリーinモキュメンタリーのスタイル。
『魔法少女山田(TXQ Fiction)』の中で『魔法少女おじさん(作中作)』が展開される。本編の内ほとんどが『魔法少女おじさん』で占められているため感想もほぼこれに関する事となる。
今回もシンパイ刑事とは違う方向性でクオリティが高い。前回がチープなバラエティを模したモキュメンタリーだったのに対し、今回は『ザ・ノンフィクション』のような少し硬派なドキュメンタリーを模したモキュメンタリー。
創作の中にベクトルの異なる創作を複数組み込む、しかもそれぞれのレベルが高い。作ってくれた製作者陣には感謝しかない。
という訳で金がかかる訳でもなく、TVerで無料で見れるので可能な限りたくさんの人に見て欲しい(今後も継続してシリーズが作成されて欲しいという個人的な願望)。
ネタバレあり感想
もちろん考察の余地は山ほどあるのだろうが、2話は尺のほとんどが作中作である『魔法少女おじさん』で占められていたため、純粋にこの問題作を自分で発見して鑑賞してるような気分で見れた。
それでも気になるところや思ったところは多々あったのでつらつらと書いていく。

説明の積み上げ方はさすがに上手。最初に出てくる山田さんは、限りなく普通な人に見えるためすんなりと作中作に入り込んでいける。最初から伏線感たっぷりで怪しさを全開で出されると作品全体がチープになってしまうと思う。
この辺りの温度感の管理はいつも上手だなと思う。

とは言いつつ長尺の作品でもないので不安感の積み上げもスタートする

家に入った早々から画面が暗く、なんとなく不穏な感じに。何かを山田さんが倒すのもやたら気になって見返したがよくわからん。
大した意味は無いのかもしれないが賢い人がいたら教えて欲しい。

先生としてのキャリアがトラブルによって閉ざされたという話あたりから、本格的に雰囲気は怪しくなる。前半に出てくる『いじめを止めた』という善人エピソードを見た時は"かわいそう"という感情を抱くが、後半の『家庭訪問指導』の話を聞くと前半のエピソードの信ぴょう性も含めて不確かに見えてくる。
映像そのもので不穏な空気を演出するのではなく、情報の積み重ねであらゆるシーンを怪しく見せるテクニックに関心。
配信動画用のメイクをするシーンは映画『JOKER』の最初のシーンにしか見えない。改めて静止画で見ても恐ろしい。この辺りからは完全に物語の雰囲気が変わる。

このようななんて事は無いシーンも、『何かあるのではと勘繰ってしまう』。
右上の服もなんとなく血を洗ったみたいな変な色味だったり。ベッドの上のカバンとか外にかかってる服も真っ赤な色だったり(そんな派手な色が好きなタイプかな?とか)

この辺も、モキュメンタリー感が全開で楽しい。"なぜこの映像が存在するのか?"という理由がしっかりあるという意味では、なんとなく白石晃士っぽさも感じる。

不安は積み上げつつも、中盤までは山田さんの普通なシーンをはさむ事で、モキュメンタリーとしての本物っぽさを維持してくれるのもテンションが冷めないので良い。
まだ分からない事だらけだか他に気になった事としては、、
・山田さんが採用試験に落ちた後の三田さんの態度がやたらに挑発的。奮起を促すためと捉えるのがセオリーだろうが、にしては煽りすぎ?諦めた事を認めさせるという流れもちょっと変。
・2話の段階では子供達にはまだそんなに悪影響は出ていないように見える。感謝の手紙も読み落としてるかもしれないが、そこまで変な事は書いてない?歌がトリガーになるのでこの時はまだ無事?山田さんが亡くなった後ではじめて影響が出てくる?(『死後に強まる念』的な仕組みなのか?)

第3話もめちゃくちゃ楽しみ
※作品世界が他局のバラエティに侵食(水曜日のダウンタウン)

