【旅#4@京都】離れても続く“ぼくらの時間” 餃子の王将/中村軒/伊丹空港
関西旅、最終日。
いよいよ九州へ帰る日が来た——とはいえ、飛行機は20時台。時間はたっぷりある。
朝はゆっくり起きて、恒例の「バチェロレッテ4」を一緒に観るところから始まった。
この番組、毎回あーだこーだとLINEで実況しながら観るのが楽しかったのだけど、やっぱり対面で言い合うのは別格だ。
画面の向こうの恋愛よりも、隣で交わすどうでもいいようでいて妙に本質的な会話の方が、ずっと面白い。
正解なんてない価値観をぶつけ合いながら笑う時間。
こういう瞬間が、いちばん贅沢なのかもしれない。
気づけばお昼時。
「京都といえば、やっぱりここでしょ」と向かったのは「餃子の王将」。
京都で働いていた頃に何度も通った、いわば青春の味だ。
九州にも店舗はあるけれど、不思議と“関西で食べる王将”には特別な意味がある。
注文したのは、極王天津チャーハンに、ニンニク抜きしょうが餃子、卵の炒りつけ。
一口食べて、思わず笑ってしまう。やっぱり、うまい。
高い料理を楽しめるようになってきた今でも、こうして戻ってきたくなる味がある。
代わりなんてきかない、記憶ごと美味しい料理だ。

そのまま帰るのも名残惜しくて、少し足を伸ばして「中村軒」へ。
桂離宮の近くにある、昔ながらの空気を残した茶店だ。
住んでいた頃も、離れてからも、何度か訪れた思い出の場所。
今回はお腹いっぱいだったので、わらび餅と冷煎茶を注文した。
正直、昔はわらび餅が少し苦手だった。
でも今は、その控えめな甘さと、きな粉の香ばしさが心地いい。
王将のあとにぴったりの、静かでやさしい締めくくりだった。

友人の家に戻り、最後の時間をゆっくり過ごす。
そして、これまで話せなかったことを、ようやく口にした。
京都を離れてからの数年間。
遠回りもしたし、迷いもあった。
前職を辞めた理由や、これからどうしたいのか——本当のことを、どこかで誤魔化していた。
でも、区切りがついた今だからこそ、ちゃんと伝えようと思えた。
友人は、残念さや悲しさ、裏切られた気持ちを正直に話してくれた。
それでも最後には、ぼくの状況や気持ちを受け止め、理解しようとしてくれた。
「これからは、嬉しいことも悩みも、全部話していいから」
その一言に、胸の奥がじんわり熱くなる。
ずっと味方でいてくれた人に、ようやくちゃんと向き合えた気がした。
離れて暮らしていても、どこかで一緒に生きているような感覚。
不思議で、でも確かにあるつながり。
これからも、きっと大切にしていきたい関係だ。
そんな余韻を胸に、関西の旅は静かに幕を閉じた。
お元気ですか
僕たちはいつになれど少年です
心の奥底ではいつも永遠を求めています
果てしないと思ってたものがここには無いけど
目にしてきた 手に触れてきた
全てに意味はあるから
自分なりにもがいて成長してきたけど
あんまり変わってなくてあの頃の子どものまま
でもその時時に過ごした人やモノや風景が
今の自分を形成していて 一生大事にしていくだろう
