【うちの話#1】父の言葉と“未来の入口”
関西からの帰りの飛行機に乗る直前、
ふと「このまま九州の実家に帰ろうかな」と思い立った。
LINEを開いて連絡しようとした、その瞬間——父からメッセージが届く。
「明日、焼肉か鰻、行かないか?」
あまりにも出来すぎたタイミングに、思わず笑ってしまった。こんな偶然、あるだろうか。
関西旅で少し胃が疲れていたこともあって、「今日は鰻にしよう」と返信。重たすぎず、それでいてしっかり満たされる選択だ。
実家までは車で1時間ほど。
「いつでも会える距離」なのに、不思議と自分から足を運ぶことはほとんどない。
今年で70歳になる両親は、まだまだ元気で、どこか安心しきっている自分もいる。
——とはいえ、もう70歳か。
少しだけ、時間の重みを感じた。

いつもの鰻屋。まだ早い時間で、店内は静かだ。
家族3人、ゆっくりとした時間が流れていく。
料理を待つあいだ、自然と話題は仕事や恋愛のことへ。
「転職、考えてるんだよね」
そう切り出すと、両親は「また?」と笑った。
驚きは、ほとんどない。
これまでずっと、事後報告ばかりだったからだろう。
今回は違う。
ここ数年の思いや、これからどうしたいかを、自分の言葉で少しだけ丁寧に伝えた。
父は元公務員で、数年ごとに部署異動があったらしい。
「飽き性のおれにはちょうどよかったよ。人間関係もリセットされるしな」
その言葉に、妙に納得する。
——ああ、この性格、完全に父譲りだ。
クセの強さも含めて、しっかり受け継いでいる気がして、思わず苦笑い。
でも今回は、自分でもわかる。
焦らず、ちゃんと余裕を持って進められていることに。

「結婚はどう考えてるの?」
これも、いつもの質問。もはや動揺は無い。
気になる人はいる。
でも、本気になりきれていない。
「この人だ」と言い切れるところまで、
まだ辿り着けていない。
一人の生活も悪くない。
けれど、誰かと一緒に生きていきたい気持ちも、確かにある。
——じゃあ、その“誰か”は誰なんだろう。
答えは、まだ見えない。
少しだけ、胸の奥がチクリとした。
やがて、香ばしい鰻が運ばれてきた。
ゆっくり味わいながら、当たり前のような時間を噛みしめる。
ご馳走になりながら、ふと父が言う。
「来年で退職だな」
その一言で、また少しだけ時間が進む音がした。
——来年からは、こちらがご馳走する番だ。
昔と変わらない自分。
ただ年齢だけを重ねているような感覚もある。
それでも、今年は違う一年にしたい。
そう思いながら、最後の一口をゆっくりと飲み込んだ。
苦しい
次のチャンスがまた来るまで
愚痴は今日で封印しよう
フラットな意見として
後輩の評価をしよう
センターゼロに立っていた
あの日の私は輝いてた
そして同じように緊張してる
君の可能性を磨いてみようか
HKT48のカップリング曲
ほとんど歌われたことの無い曲で
元気や仲良しがテーマのHKT48とは異なり
1期生の苦しみを描いた初期のHKT48を表す名曲
センターに兒玉ではなく田島が選ばれ
挫折や絶望を感じる中で
誰かを恨んだり妬むのではなく
悔しい苦しい感情を隠さないこと
自分は自分としてひたすら努力すること
次のチャンスにかけて頑張っていくこと
これらの大切さをそのままに描いていて
必死になることの重要性を説いてくれる
今も聴いて元気をくれるとは思わなかった
諦めずに頑張ろう
