ヘミシンクと太極拳の融合 — 護摩焚き後の瞑想で現れた白い世界と老人。〜陽神という概念〜
護摩祈祷により、背骨に熱い炎を感じた。
護摩が終わっても、背中に炎を背負って歩いているような感覚が続いていた。
宿坊の部屋に戻る。
窓から差し込む朝日が気持ちいい。
しかし少し眩しいので障子を閉める。
障子越しの光で、
部屋は白く柔らかな明るさに満たされた。
なんとも清々しい雰囲気だった。
瞑想をすることにした。
まだ背中に炎の感覚がある。
頭は軽い覚醒状態。
すぐに瞑想に入れた。
瞑想を始めると、白い空間が広がった。
心地よい。
静かに、そこに佇む。
護摩で体験したことの余韻に浸っていたかった。
しばらく白い空間の中にいた。
ふと、背中の炎が気になり、意識を向けた。
まだ燃えている。
すると、その炎が急に強くなった。
眉間に力が入る。
頭に圧力を感じる。
さらに炎は伸び、頭の上へ噴き出した。
同時に、お尻の先にも噴き出した。
その瞬間。
今が、三関突破。。。
護摩壇で背中に炎を感じた時に三関突破したと思った。
実は、この時三関突破したのかもしれない。
とにかく、それまでとは明らかに違う変化だった。
頭の上に、光が噴き出すタイミングに合わせ、光の色が変わった。
赤から青白へ。
炎の格が上がった、と感じた。
私は仕事で燃焼工学を扱っている。
火炎温度が上がると、炎の色は赤から白へ変わる。
だから、その変化は妙に自然に感じられた。
青白い光が噴出したことで、瞑想の空間そのものもさらに白くなったように思えた。
どれくらい時間が過ぎただろう。
30分ほどだったかもしれない。
その時。
白い空間の中に、何かの気配を感じた。

鹿がいる。
こちらを見ている。
そして、その横に、長い髭をたくわえた頭の長い老人が立っていた。
寿老人?
私は慌てた。
瞑想中に、自分で神の姿をイメージして出現させることはある。
しかし、不意に向こうから現れた神は、これまでなかった。
気が動転した。
何か聞かなければ。
とっさに口をついた。
「私は何をすればいいのでしょうか」
老人は答えた。
「自分で考えろっ!!」
もっともだった。
しばらく、どうしてよいか分からない時間が流れた。
やがて老人は去ろうとした。
私は慌ててもう一度聞いた。
「何かお言葉を!」
老人は振り返り、こう言った。
「よく考えろ。だが、方向は間違っていない」
そして彼は、鹿とともに白い空間の中を歩き、やがて見えなくなった。
陽神という概念
道教の内丹術には「陽神」という概念がある。
修行によって形成される意識体。
肉体とは別に存在するもう一つの自己。
夢や幻覚とは異なり、独立した存在感を持って現れるとされる。
私はこのとき、陽神を意識していたわけではない。
むしろ後になって知った概念だ。
だから断定はできない。
ただ一つ言えることがある。
それまでの瞑想とは明らかに違った。
存在の質が違った。
そして。
私は不思議と安心していた。
恐怖はなかった。
体験の意味
これは護摩の影響かもしれない。
単なる脳の作用かもしれない。
だが。
身体の変化。
意識の変化。
体験の質。
それらが連続して起きていた。
偶然とは思えなかった。
玄関で靴ひもを締めながら、ふと顔を上げた。
そこに、1メートルほどの寿老人像があった。
「まさか、さっきの老人?」
一瞬そう思った。
いや、それは出来すぎだ、とも感じた。
そして私は、寺の階段をゆっくり下り、家路についた。
(続く)
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▶ ヘミシンクと太極拳の融合
ヘミシンクと太極拳を通して、意識と身体がつながった話です。
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太極拳をとおして、意識と身体の関わりについて感じたことを記録しています。
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内面に現れる風景や存在との体験を描いています。
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