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新曲で彩る一週間【9/8~9/14】

 どうもです。

 毎週恒例の新曲感想記事。9/8~9/14リリース分です。アルバム、EP、シングルを対象に、自信をもってオススメできる新曲をお届けします。読んでくださった方に1曲でもステキな出逢いがあります様に。ではどうぞー。


#1『がおってこ!』/ 獅白ぼたん

◆所属:ホロライブ
◆作詞・作編曲:かめりあ
◆デジタル配信:https://cover.lnk.to/NN9gfD

 ニューシングル。9月8日の誕生日ライブで初披露されました。愉快でポップなゲーミング感あるピコピコサウンドが鳴り、ビルドアップ等EDMの華やかなバイブスを取り入れた、キャッチーな電波ソング。独特のシルキーで可愛らしい歌声が楽曲全体を一本の糸で繋ぎ止めていて、中毒性だけでなく、心を軽やかにしてくれますね。因みに、誕生日ライブではエロゲソング沢山歌ってくれて最高でした!刺さる人には刺さるはずなので是非。


#2『対象について』/ NEUN

◆所属:RK Music
◆作詞・作編曲:佐藤乃子
◆デジタル配信:https://linkco.re/HFQVM6PX

 6thシングル。宮沢賢治『春と修羅』の有名な一節から始まり、独創的にアレンジした実験的な作品。平成初期のインターネットを彷彿とさせるレトロサウンドと、浮遊感溢れるメロディラインの組み合わせが、何とも言えないデジタル空間を生み出していますね。ノイジーなボーカルエフェクトが無機質な印象を与えながらも、そこから滲み出る温かみが逆に際立ってて好き。


#3『雪割草』/ Synthion

◆所属:個人勢(韓国出身、アメリカ拠点)
◆作詞・作編曲:Synthion
◆デジタル配信:https://synthion.fanlink.tv/yukiwarisou

 3rdシングル。10月26日のM3秋で頒布予定の1stアルバム『Lone Wolf』にも収録されます。素晴らしいバラードナンバーがきましたね…。一音一音が繊細な音の粒感と、雪の結晶を作り出すかの様な丁寧なアレンジメント。対照的に、サビで魅せる見事なダイナミクスに感情を一気に持ってかれます。泣きを誘うエモーショナルなメロディに重なる、今にも消えてしまいそうな儚げな歌声もとても好き。


#4『おまじない』/ KizunaAI

◆所属:Kizuna AI株式会社
◆作詞:illiomote、Avec Avec、KizunaAI、作曲:illiomote、Avec Avec
 編曲:Avec Avec
◆デジタル配信:https://lnk.to/OMAJINAI

 ニューシングル。また、9月17日には再始動後のシングルを収録したフルアルバム『Homecoming』のリリースも決定しました。足取りも心も軽くしてくれる魔法の様なポップナンバー。素朴なアコギからノイジーなサウンドまでを心地良く織り交ぜた遊び心が良いですね。一緒に踊り出したくなる軽快さの中で、ふんわりとしながらも芯のあるキュートな歌声が、こちらを誘う様に優しく呼びかけてくるのが好き。ワンマンまで1週間切ったぞ!


#5『Figure It Out』/ Pavolia Reine

◆所属:ホロライブ ID
◆作詞:monii、作編曲:monii, Johnny R, Ari
◆デジタル配信:https://cover.lnk.to/dNt2qR

 ニューシングル。9月9日の誕生日ライブで初披露されました。どこか懐かしい王道ポップパンクナンバー。青春の残り香を纏った様な、爽やかなメロディで一緒に歌いたくなる衝動を掻き立ててきます。その一方で、複雑で切ない想いを真っ直ぐに叫んでいるのが良い味を出しているなと。クールでキレのある歌声もむっちゃ似合っているので、この路線でもう何曲か欲しい!


#6『ZeroGravity』/ 上水流宇宙

◆所属:バンダイナムコエンターテインメント「PROJECT IM@S vα-liv」
◆作詞:咲乃木ロク、作編曲:ミディ
◆デジタル配信:https://nex-tone.link/hyKurfD8W

 4thシングル。9月12日の誕生日ライブで初披露されました。良すぎて~宇宙の曲でイチバン好きかもしれん。彼女らしいスペーシーな世界観で、オシャレでキュートなサウンドが華やかに展開されるダンスナンバー。重力を感じさせない浮遊感とグルーヴィーなメロディの融合も絶妙。ドロップは盛り上がりを約束してくれるフロアライクな仕上がりで、何より、ダンスと共に弾むような歌い方が、リスナーの身体に伝染していく魅力がありますね。


#7『Fond Memories』/ Kobo Kanaeru

◆所属:ホロライブ ID
◆作詞・作曲:Kobo Kanaeru
 編曲:Rexana Noer F.・Matalino Marquez Siraj
◆デジタル配信:https://cover.lnk.to/EcrTnA

 ニューシングル。今作も作詞作曲は彼女自身が手掛けています。優美なオーケストラサウンドに支えられたバラードの名曲…。そよ風が吹き抜けていくような美しい旋律は、まるで懐かしい記憶の扉をそっと開くように響いてきて。どこか幼げだけど美しい、感情が今にも零れだしそうな歌声もスッと入ってきますね。切なる願いを込めた繰り返されるフレーズと共に、じんわりと感動が押し寄せ、確かな余韻を残してくれました。


#8『アワータイムイエロー』/ ReGLOSS

◆所属:ホロライブ
◆作詞・作曲:OHTORA、作編曲:maeshima soshi
◆デジタル配信:https://cover.lnk.to/jr1tEQ01

 ニューシングル(火威青は活動休止中のため4名での収録)。また、2ndアルバム『Snapshot』を11月12日にリリースし、1stワンマンライブを12月16日に有明アリーナにて開催する事も決定しました。これまでも季節にフォーカスした楽曲をリリースしており、今作は"秋"。疾走感あるドラムンベースとジャージークラブのグルーヴが織り成すダンスナンバーで、黄昏時をイメージさせる哀愁漂うメロディラインが良いですね。颯爽かつ力強い歌声は、ラップとコーラスを巧みに入り混ぜながらワンフレーズずつ余韻を残しているのが非常に良き。ワンマン必ず当てて現地行くわよ。


#9『Reboot of Mine』/ shin

◆所属:個人勢
◆作詞・作編曲:エスケ / esk
◆デジタル配信:https://linkco.re/FduN9U39

 初のオリジナル楽曲。ボーカリスト時代の喉の故障という試練から再起を果たす、覚悟と希望が込められたロックナンバー。メロディアスでありながら一歩ずつ踏みしめながら進む様な力強さがあり、モダンなシンセが織り込まれた骨太サウンドもグッド。全編英詞ですが、幼少期より洋楽に触れ英語を学んできた経験を活かし、見事に歌い上げていますね。独特の光沢感を纏った声質で、滑らかに細かなエッジも含ませた説得力のある歌声に自然と惹かれます。いつか現地ライブで拳突き上げシンガロングしましょう。


#10『NullPointerException』/ 羊羊-meimei-

◆所属:個人勢
◆作詞:Tatsuya Inagi、作編曲:三谷秀甫
◆デジタル配信:無し

 2ndシングル。制作陣は続投となり、2ちゃんの定番ネタから生まれたタイトルとは思えない、ハイセンスなロックナンバー。非常にオシャレで都会的なサウンドが鳴り、ジャジーなグルーヴに身体が自然と揺れます。カッティングギターが小気味よく楽曲を牽引してくれており、サビメロもむっちゃキャッチー。透明感がありながらも、緻密なビブラートと艶のある歌声もやっぱり魅力的で、隅々まで華やかさな表現を放っていますね。10月14日には1stワンマンライブも開催されますので是非!


#11『THE WHEEL』/ I See Stars

◆ジャンル:オルタナティヴ・メタル、エレクトロニコア、メタルコア
◆国:アメリカ(ミシガン州)
◆レーベル:Sumerian Records

 6thアルバム。Vo. Davinの健康問題を始めとした様々な要因が複雑に絡み合い、かなりの歳月が流れ、前作のフルアルバム『Treehouse』からは実に約9年ぶりとなる復帰作となりました。2023年5月にリリースされた「Anomaly / Drift」以降のシングル6枚に、新録8曲を加えた全14曲を収録。
 良盤以上、名盤候補。先行シングルで抱いた新鮮だけど懐かしいと云う印象から大きくは変わらなかったです。この7年間、個人として、バンドとしての経験を昇華したパーソナルな楽曲が回顧的側面を魅せながらも、しっかりと未来を見据えたサウンドを鳴らしています。独自のエレクトロニコアの核は健在で、新たにグリッチノイズ等が揺さぶり、サイケデリックなシンセが浮遊し、独特のスケール感で包み込んでくれました。夢見心地になる甘美なムードが広がりつつ、要所でヘヴィネスもちゃんと息づいている。ただ、そんな音楽的な事よりも、私はVo. Devinの歌声が好きなんだなと再認識した作品でもありました。少年の様な無垢さが残る、シルキーで蕩ける様なハイトーンボイスが本当に綺麗。シャウトの頻度も減りましたが、自然に滲み出たニュアンスが寧ろ良かったです。楽曲は、Tr.7「are we 3ven?」以降の後半の方が気に入っていて。Tr.8「Flood Light」は歌いたくなるキャッチーなサビと、アウトロの美しいピアノが最高。Tr.9「carry on for you」はドラムンベースのビートと乗せて繰り返されるフレーズと共に、じわじわと感動が滲み出してきました。Remington Leith(Palaye Royale)をフィーチャーしたTr.11「Lost It」も叙情性強くグッと来ましたね。Tr.12「Afterdark」はDevinの歌声を最も堪能できるエモーショナルなバラード。Tr.14「Curtain Call」では泣きのギターソロとシンガロングで見事なクロージングを飾ってくれました。リリース当初違和感を覚えたTr.13「Anomaly」でさえ、今ではアルバムの要の1曲に思えてならないので、可能性に満ちた1枚だなと。11月には来日公演もありますし、まだまだ聴き込んでいきたいと思います。


#12『Weaponize Your Rage』/ Not Enough Space

◆ジャンル:メタルコア、ポストハードコア
◆国:アメリカ(セントラル・フロリダ)
◆レーベル:Thriller Records

 待望のデビューアルバム。結成自体は2018年と早く、オリジナルメンバーはクリーンメインのVo."Lizzie" Raatmaのみ(Tr.10「Eye 4 An Eye」のゲストであるAnthony(Dark Divine)もLizzieと共にオリジナルメンバーであり、元恋人同士)で、他4名は2022年以降加入。2024年10月にThriller Recordsと契約を果たし、リリースされた「Primitive」以降のシングル7枚に、新録4曲を加えた全11曲を収録。
 名盤!!ずっと楽しみにしていたし、期待以上でした。宗教的トラウマ、利己主義、精神疾患、身体障害など重いをテーマを取り上げ、苦痛や悲哀をそのまま垂れ流すのではなく、そこから生まれる燃え盛る様な怒りを込めた、エネルギーに満ち溢れた1枚でした。音楽的には、クラシカルなヘヴィメタルエッセンス、より具体的には2010年前後に台頭したメタルコアのタイトなアグレッションを現代に蘇らせていて。Tr.2「Devil Left Me On Read」など楽曲によっては、ブルータリティにも溢れ、デスコア様式美への深いリスペクトを感じるブレイクダウンも搭載。一方で、結成当初からのルーツであるアヴリル・ラヴィーンやパラモア辺りのポップパンク要素がキャッチーなサビとして耳に残ります。それこそTr.4「Waiting 4 U」やTr.7「Mayday」などは色濃く出ていますね。そして、何より味わい深いのがツインボーカル。クリーンの"Lizzie"、スクリームの"Liv"で基本分担していますが、それに囚われない連携も魅せてくれます。個々のポテンシャルで既に多彩でパワフルでありながら、2人が織り成すバリエーションは美しく、展開美に上乗せされるメリハリを越えた魅力があります。シングル群はリリース時から漏れなく気に入っており、新録曲ではTr.6「Kill Eat Repeat」が短尺ながら怒涛の展開で、辛辣なリリックまで非常に攻撃的で最高でした。アルバムを締め括るTr.11「Dancing On My Grave」は雰囲気を一変させ、メリーバッドエンド的な美しいエンディング感を演出していて良かったです。合計約35分一気に駆け抜け、凄くパワーを貰えました。来日待ってます!(Crystal LakeがUSツアー共にしていたので、TRUE NORTHでワンチャン)


#13『I Feel The Everblack Festering Within Me』/ Lorna Shore

◆ジャンル:ブラッケンド・デスコア
◆国:アメリカ(ニュージャージー州ウォーレン)
◆レーベル:Century Media Records

 5thアルバム。シーンに激震を与えた前作から約3年ぶりで、2025年2月の初来日公演も記憶に新しい中でのリリース。今年5月にリリースされた「Oblivion」以降のシングル3枚に、新録7曲を加えた全10曲を収録。
 圧倒的名盤。大きな方向転換はなく、前作で築き上げた世界観や様式美を更に磨き上げ、より壮大に、スタジアム規模のスケール感へと押し広げた印象。デスコア本来のブルータルなエグみを抽出しつつ、シンフォニックなオーケストレーションと麗しきクワイアで彩り、映画音楽的なドラマティックさと美しさで魅了。Vo. Will Ramosも多彩かつ異形的なスクリームの数々で、聴き手を畏怖と恍惚に包み込む、圧倒的カリスマ性を放っています。にも関わらず、楽曲の中心には常に、開放的で歌いたくなる、情感に溢れたメロディラインが据えられ、ここまでアンセミックに仕上げられるのは最大の魅力だなと。また、Willが家族との歴史など自身の内面を掘り起こし、悲しみや怒りを刻み込んでおり、Tr.1「Prison Of Flesh」やTr.5「Glenwood」で色濃く描き出されていますね。Tr.3「In Darkness」は、クラシカルなツインリードが最後まで楽曲を牽引してカッコよく、Tr.6「Lionheart」は先行シングルTr.4「Unbreakable」と並んで、拳を掲げずにはいられない、勝利を掴むヒロイックな旋律に胸を貫かれ、最高に気に入っています。Tr.7「Death Can Take Me」は、ブラックメタル的な陰鬱な雰囲気の中、終る事なきブレイクダウンを叩き付け、Tr.8「War Machine」では、銃撃戦のサンプリングが轟くユニークで新鮮なアプローチがあり、前作より本当に粒揃い。組曲は無かったですが、Tr.10「Forevermore」がそれに相当し、10分近くに渡り神聖な余韻を隅々まで広げて締め括りました。前作に引き続き、初めて聴き終わった時、誇張抜きで家で1人拍手をして感動しましたね…涙を流したライブの想い出も蘇ってきて。他の追随を決して許さない、デスコアの枠組みを超えた最高のカタルシスを得られる、音楽芸術作品でした。再来日を心待ちにしていますよ! ※⇩インタビュー記事良かったので是非⇩


#14『New Warfare』/ Despite Exile

◆ジャンル:プログレッシヴ・デスコア
◆国:イタリア(ウーディネ)
◆レーベル:Blood Blast Distribution

 ニューシングル。依然としてブルータルなテクデスを地盤としながらも、いつも以上にアグレッションに満ちた1曲。獰猛かつシャープなスクリームも炸裂し、かと思えば、サビはメロディアスにクリーンまで展開してきたのが新鮮。しかも中々に良い!ここまで振り幅を効かせる様に舵を切ってくるとは感心です。シングル出揃ってきたんで、そろそろアルバム来るか?!


#15『The Search』/ HOSTAGE

◆ジャンル:プログレッシヴ・メタルコア、オルタナティヴ・メタル
◆国:ドイツ
◆レーベル:Warner Music Central Europe

 ニューシングル。良すぎ~!インダストリアルなシンセを取り入れ、更にフレーズまで非常に多彩で、全く飽きさせない展開美が素晴らしい。特にエモーショナルな香りを漂わせながら突入する、雄大でキャッチーなメロディが心を掴んで離さない。ねじ込み多段ブレイクダウンも最高すぎてモッシュ不可避です。


 以上、9/8~9/14はアルバム3枚、シングル12枚の新曲感想でした。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。その他何かオススメ曲や要望等あれば何でもお気軽にコメントください。また、少しでも良かったと感じていただけたら、スキ♡を押したり(noteアカウントなくても押せます)、シェアしたりしていただけると大変励みになります。フォローも大歓迎です。よろしくお願いします!
※先週の新曲感想はこちらから。


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